片岡夏実のレビュー一覧
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・スーパーに売っているお高い牛乳、パスチャライズドのパスチャライゼーションってこのパスツールさんの技術がはじまりだったのか
・婦人科医療と細菌との関わり
・女性特有臓器のマイクロバイオームの乱れを防ぎたい
セブンのヨーグルトおすすめされて美味しかったから家で増やしてるけど、プロバイオティクスたくさん入った種菌買って善玉菌増やしたいな
・欧米型の多量な肉食による大腸への影響も恐ろしい
腸管壁浸漏症候群まじ怖い
単純糖質、複合糖質は余力があれば意識するようにしているけど、仕事で忙しい時なんかは意識してる余裕はあまりなくなる
サワードウブレッドを習慣的に焼いているので、なんとかそれで罪滅ぼしができていると思いたい
梅流しをしようとして夫に止められたけど、確かに安易に腸壁を荒らすのはよくない
たくさん排便が出るらしい!すごい!という感じで
情弱に衝動的にやってしまいがちだけど…
よく考えたら…普段出ないありえない量の排便を無理やりに起こすということは、それなりに身体に負荷をかけているわけで、自然ではできないことをさせているということなのだよね
目に見えないからこそ大腸の内壁を大事にするためにも
過度な欧米型の食事や、多量の肉食はほどほどにしないとな
・二次胆汁酸のリスク
腸内の微生物の庭園を耕やすって凄い発想だと思ったけど
凄く大事だ
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「土の文明史」「土と内臓」を読んですっかりデイビッド・モンゴメリーのファンになってしまったので、邦訳の中では一番新しい「土と脂」を読んでみた。
原著のタイトルは「あなたの食べ物は何を食べて育ったのか」であり、植物は土、動物は植物や飼料を、そして人間は動物・植物を食べるという食の連鎖に注目することがが公衆衛生において強い意義を持っていることを本書は提示している。
「野菜は健康にいい」「脂の多い食べ物は健康に悪い」と考えていたり、栄養学の勉強をかじって、「ピーマンにはこれぐらいの栄養が含まれている!」という理解の仕方をしている人は、本書でその見識を改めることになるだろう。
どんな肉も魚も野菜も、その育ち方(何を食べて育ったか)によって栄養の組成は変わり、脂肪だけをとっても様々な脂肪分の構成比が大きく変化する。
慣行農業で作られた食品の栄養素がどのように偏ったり、減ったりしているかを様々な研究や事例から指し示し、慢性疾患が増加する現代の病理を土と食のつながりから解明していく本書は、過去の著作と同じく世界の認識を一転させてくれる。 -
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土壌環境と腸内環境を結びつける微生物の働きに関して、著者の実体験と学術研究を交えながら迫っていく著作。
農学と戦争の切っても切れない関係の中で推進された化学肥料+農薬を重視した農業が土壌の微生物叢を破壊してきた。
他方、抗生物質を多用する医学界もまた、腸内の微生物叢を破壊するような医療を当たり前のものとしてきた。
それらの結果として、農産物は十分な栄養価を失い、大腸は免疫機能を失いつつある。
大腸の表と裏を逆にしたら植物の根と同様の機能を持っているようにみえ、両者はともにそれ単体では得られない機能を微生物との共生によって得ているというのは世界観の変わる指摘だった。
人間そのものの消化機能は多くの栄養素を処理することができず、植物の根もまたそれ単体では地中(ミネラル)や空中(窒素)の栄養素を処理できない。その処理できなさを仲介する、我々や植物の必須要素として微生物との共生関係があるのだと世界を捉え直すと、自らの体内と自然環境の捉え方が大きく変わる。
非常に刺激的な本だった。
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アン・ビクレーとデイビッドモントゴメリーの共著「土と内蔵―微生物がつくる世界」だ。初めて正式なタイトルで書いた。いつもは土と内蔵と呼んでいたが、正しくは微生物がつくる世界も含まれる。この二ヶ月の間、この本にすべてを費やしてきた。来る日も来る日も読書に励み、文脈と悪戦苦闘し、その末にようやくこうして読破したのだ。まあ、本当に読書に励んでいたらとっくに読み終えていそうだが。それではこんなことを延々書いていても仕方がないので、いよいよ感想文に入っていく。ちなみに今年の夏休みの宿題にも読書感想文が出ているので、今年はこれで書こうと思っている。まず、本書は微生物と人類の密接な関係と歴史を大まかに振り返る良書だ。太古に起きた共生化、微生物による動植物への干渉、現代化に伴う迫害の歴史、過度な抗菌と人体への影響。これらの事柄についての詳細を、当時の社会的背景も含めて如実に、かつ簡単に描いてくれている。まあ簡単にとはいえ、全く触れてこなかった分野の話であるから、当然知らない単語も多い。マイクロバイオームとかプロバイオティクスとかフォトケミカルとか。大嫌いな横文字が並んだときは思わず頭を抱えて、終いには眠くなってきたが、それでも読む価値はあるだろう。日本は抗菌天国と呼ばれるほどの清潔国として知られているらしい。確かに、言われて見れば自覚する点は多い。飲食店に行けば消毒液が必ず置かれているし、エスカレーターの消毒など頻繁に見る。テレビのリモコン、車のハンドル、プラスチックのスプーンに至るまで抗菌物質が含まれ、その社会形態はもはや微生物の生存を許さないものである。幼少期から手洗いうがいの重要性を叩き込まれ、不潔な場所で遊ぶことを禁止され、必要とあらば抗生物質の投与も容易にされてきた。そうした教育が、我々の微生物対人類という被害妄想をより強固なものにして来た。近年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、その風潮はより強固なものとなった。もはや我々は微生物に真の意味で目を向けることはない。しかし予想に反して、微生物の中には人類やその他の生命にとって明らかに有益なものも数多い。例えば動植物の栄養補給には微生物の分解が必要不可欠だし、土壌や大腸の健康は作物と命の状態を大きく左右する。このはっきりとした現実の究明は、近年の科学の発展によってもたらされた。過去の歴史において、我々は微生物を邪険に扱い、そのすべてを駆逐すべきだと考えていた。それこそ蛙は住む池の水を飲み干さないという諺に、嘲笑われる様な歴史である。そうした歴史の中で発展した医学と農業は、特に微生物に敵対的な方法を生み出してきた。医学の代表的な敵対として抗生物質が挙げられる。抗生物質は人類を悩ませた感染症への対抗薬として活躍したが、その隠れた代償として腸内細菌がいた。一度でも抗生物質を使用すれば約半年間、腸内細菌は再生できないという。農業においては化学肥料が挙げられる。第二次世界大戦で大規模な食料生産を考えた主要国は、化学の叡知を農業に持ち込んだ。化学は農業でも実力を発揮し、一時は爆発的な生産力を得たが、その後は右肩下がりというドーピングの様な結果となった。その右肩下がりも、化学肥料使用に伴う微生物の減少が最たる理由だ。このような文化は、現代社会においても影響を残している。だからこそ我が国は抗菌天国になってしまったのだ。もちろん、これらの歴史について無闇に批判するつもりは毛頭ない。俺もかつては抗生物質の服用によって命を救われた身である。抗生物質も化学肥料も、人類が編み出した叡知には代わりない。しかしそれによって起こる人体の損傷について、我々はもう少し自覚的であるべきだ。というか本当に面白い本だから是非読んでほしい。小さい頃に見た世界への好奇心と冒険への興味が掻き立てられる、そんな作品だった。しかし読書感想文に向いているかどうかは分からない。
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Posted by ブクログ
肥沃な土壌は有限な資源であり、人類の持続可能性のためには土壌を意識する必要があるというのが本書の趣旨。
持続可能性の概念が広まった現代においては、「それぐらい知ってるよ」と感じる人が多いかもしれないが、さて、どれぐらい知っているのだろうか?
本書を読んでいて第一に驚いたのは、「土壌とはこれほど失われやすいものなのか」ということだ。農地を耕すことは良いことだと想像していたが、耕すことが土壌の侵食を数十倍に早め、農地の寿命を短くすることがあるということも、都会暮らしの私には知らないことだった。
本書では取り上げられていないが、以前、オーストラリアに行った際にアボリジニは6万年にわたり、持続的な土地利用をしてきたという話を聞いた。当時はその凄さがあまり理解できなかったが、本書を読んでその圧倒的な実績がやっと実感された。
第二に驚いた点としては、食料需給の問題について。
化学肥料無しで現代の食料需要を賄うことは不可能だと思い込んで生きてきたが、有機農法は必ずしも収量を減らすわけではなく、むしろ長期的には経済性も含めて慣行農業より優れた結果を出しうるという指摘。私の今の思い込みがなぜ形成されたかが察せられるようなアメリカにおける政治的な知識形成についての記述も興味深かった。
最後に、本書を読むと景観を見る目が変わるなと。
地形の凹凸を見るにしても、雨の日の川の濁り具合を見るにしても、地面に生えるクローバーをみるのも、土壌に関わる示唆が得られるようになり、散歩がさらに楽しくなる
著者の新作が本屋に並んでいたのでそちらも読んでみたいと思う
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Posted by ブクログ
原題は「Dirt:The Erosion of civilization」=「泥:文明の浸食」。その名の通り、文明がいかに表土を侵食し、貴重な資源を食いつぶしてきたかという歴史である。人類が農耕を始め、鋤を使って土を耕起するようになってから表土の流出が始まった。それは、ローマ帝国やマヤ文明を滅ぼし、今もアフリカの飢餓を招き、アメリカや中国を衰退させようとしている。それに拍車をかけたのが、石油から生み出した肥料を土に施して収量を増やす「緑の革命」だった。しかし、遺伝子操作と農業化学による収穫増は、もはや限界に来ている。有限の資源である土を、いかに保全し持続させてゆくか。そこに人類の未来がかかっている。
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Posted by ブクログ
この本のことは、数年前から知っていた。
分厚さと値段の高さから敬遠してたが、
今、感染症が広がっている、
このタイミングで読んで良かったと
思える一冊。
家庭菜園的な畑をやっていて、
自然栽培風にやりたくて苦戦していた理由と
土の中の微生物と野菜の共生、人間と常在菌や
腸内微生物の関係が同じような働き方を
している不思議感。
個人的に畑での野菜のお世話で
元気になれるのは、自然の癒やし効果かと
思っていた。
でも、微生物も関係していたのだとわかった。
畑の土の中の微生物は、私にとっても常在菌として
良い方向に働いているのかもしれない。
慣行農法で育った野菜と、
有機的な資材を投入して、
微生物が野菜と矯正して育った野菜では、
微量栄養素の含有量があきらかに違うとのこと。
近年、メンタル疾患の一部やアレルギーが急増してるのは、
微量栄養素に含まれるミネラル分が
野菜に含まれにくくなったからではないかということも
具体的な研究結果に基づいて書いてあった。
めったに★5つはつけない私が5つけた理由は、
巻末にキーワード解説と参考文献と索引があったから。
これが無ければ、★は4つかな?