小林祐児のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の管理職は全員が平等に勝手に候補者として挙げられ、なった後は勝手に降ろされる。世界では管理職候補は最初から絞られている。全員に平等にチャンスを与えるというのが実に日本らしいが、その一方で能力の高い人の意欲がそがれるのもよくわかる。
現代は意欲が低い人が多い。そのことをチャンスととらえ、DNAのランプがともるまでやればよい。現在はコスパと根性の板挟みにあうが、コスパと根性は両立できるだろ?
今の自分を形成している過去の中に、名前も思い出せないような誰かから、送られていたものがある。この世界は贈与でできている的な考えを持てば、なんでもできる。結局は自分の考え方で物事はどーとでもなるんだと思った。 -
Posted by ブクログ
リアル本にて。
コーチャンフォー若葉台店で見かけ、自分のキャリアパスの参考にするために購入した。
自身は転職を経験しており、本書で多数派として扱われる対象からはおそらく少し外れている。
しかし、40を過ぎ同年代が管理職になっていくことに焦りを覚えると同時に、自分の周りの管理職を見て同じような働き方をしたいと正直思えない、という感覚は本書の想定読者とかなり近いと思う。
本書では、そのような現状になってしまっている管理職の現状をわかりやすく言語化し、それを会社として構造的に解決する方法に加え、管理職が個人として対処療法的にサバイブする方法を提唱している。
自分なりにまとめ直すと、管理職が罰ゲームとされる理由は、業務負荷が上がり続ける中で、待遇は非管理職とあまり変わらず、転職市場での評価も得られず、悩みを吐露する相手もいない。対処療法としては、自分の仕事に対する期待値を下げた上で部下に仕事を委譲し、管理職業務のなかから転職市場でアピールできる強みを言語化し、隣の管理職と仲良くなる。
私のまとめが下手なのかも知れないが、あまりにも救いのない対策だと思わないだろうか(繰り返しになるが、本書では、対処療法の前に根本的な対策を論じており、それがあるべきだが直近の現実問題を解決するための方法として対処療法を述べている)。 -
Posted by ブクログ
今の自身の境遇にマッチしたタイトルだったので思わず購入
まさに「罰ゲーム」状態の現状分析と修正法についてわかりやすく提案された内容で勉強になった
管理職に業務が集中してしまう要因には、組織の考え方や人事、経営層など、会社ルールの作り手が、現場の状況、ナマの雰囲気をわからないまま作り上げているために起こっているのでは?という内容がとても印象的でした
更に、「筋トレ主義」の考え方、管理職側にのみスキルアップや管理職としての振る舞い、能力、業務などなど、押し付け、がんばれがんばれとなっている現状分析もとても腑に落ちました
攻略法は、ルールの作り手の立場にたったものと、管理職自身でできること(これに関しては対症療法にすぎないが、とありました)もまとめられていました
管理職自身の攻略法としては、権限委譲や任せてみる、自分で何でもかんでもやろうとしない、業務の物差しを柔軟に、と言った内容で、正直、できてたらやってるんやけどなぁ、という内容もありましたが、もう少し意識してやってみよう、という気にさせてくれる納得のいくまとめ方をされていました。もう少し「放置」してみましょう、という表現だったかと思います
最後のまとめでは、決して管理職そのものを否定的に捉えるのではなく、この先に何が見えてくるのか、視野や人間関係がどんな風に広がって行くのから先を意識する良いきっかけとして捉える機会になる、というような感じで前向きにまとめられており、気持ちも少しだけ前向きになれたかなと思います -
Posted by ブクログ
まるで「罰ゲーム」のように業務負荷や心理的負荷が上がり続け、若手や女性社員からは忌避される管理職。学術的な研究成果を踏まえながら、その要因を探り、解決策を示していく良著。著者はパーソル総研の主任研究員。
日本企業における管理職ポストへの昇進は、「オプトアウト方式」と呼ばれ、これは国際的に見て非常に特殊らしい。正社員のほぼ全員が横並びで幹部層候補として扱われ、昇進を拒む際にだけ意思表明を必要とする。昇進時期が遅く結婚や出産といったライフイベントに重なりやすいために昇進を断る女性も多いが、そうした構造の問題であるにもかかわらず、離脱時のみに意思表示を必要とするオプトアウト方式のために、女性の意欲の低さの問題に矮小化されてしまう、という説明は非常に腑に落ちた。
次世代リーダー候補を早期に選抜し、特別な育成やトレーニングを施す『キャリア・アプローチ』により、結婚や出産といったライフイベントが来る前に経験や期待を振り分けることが、処方箋のひとつとして挙げられている。これは一見すると、幹部候補生に選ばれなかった社員のエンゲージメントを下げるように思われるが、経営幹部候補の「ジェネラリスト型マネージャー」とは異なり、特定領域への専門性を高める「スペシャリスト型マネージャー」へとシフトすることで、転職市場でも評価されるようなキャリアを積むことができるという指摘は希望を持たせるものだった。
その他、リーダーシップ偏重を是正し、メンバー層にもピープル・マネジメント・スキルのトレーニングを積ませる『フォロワーシップ・アプローチ』や、上位管理職から下位管理職への権限移譲「デリゲーション」と、管理職からメンバー層への権限委譲「エンパワーメント」からなる『ワークシェアリング・アプローチ』、管理職同士の横のつながりや、上位管理職や経営層との縦のつながりを構築する『ネットワーク・アプローチ』などが挙げられていた。
本書で述べられている人事や経営層への提言は、概ね納得感があるもので、ぜひ推し進めてほしい施策ばかりなのだが、問題なのは、著者と同じグループに属する弊社において、まさに管理職が「罰ゲーム化」しており、上層部の過度な期待水準に応えるために、個々の管理職の能力や頑張りに依存せざるを得ない中、毎月のようにメンタル不調者が出る「俺の屍を超えて行け」状態で、そんな様子を傍で見ている若手優秀層は次々に他社への脱出を図るという状況に陥っていることだ。
「攻略編」と題した第5章には、会社が何もしてくれない中で、罰ゲームにハマってゲームオーバーにならないための方法が書かれており、要は自分にも他人にも寛容になろうということなのだが、まぁ結局のところそこへ落ち着くよね、という失望感は禁じ得ない。現場がいくら声を上げても、組織はなかなか変わらない。願わくば、弊社の経営層にもこの本の内容が早く届いてほしい。