岡田悠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人から貸してもらって紙で読んだ ブックデザインもめちゃよくこれは紙で読むべき本だ!内容もずっと等身大を少し深くしたちょうどいい読み口でわくわくが続く 電車を乗り継ぎ継ぎ足しながら多摩川135キロを河口から歩く、だけ聞くとハ〜趣味人ですなあとしか思わないけど、なぜなら宇宙が出来てから135億年だからだと繋がると途端にわくわくのスケールが爆発しちゃう 多弁で人間くさいpanpanyaみたいな それってすごく好きってことじゃん すごく好きだった かつての福岡の小学生の道草をたどりながら初めましての方と散歩する章、2台のポンコツカーナビを連れて目的地を目指す試み(この出オチ企画を最後までオモロにさせる筆ヂカラはさすがのインターネットオモロ仕込みというかんじで懐かしうれしくもある)、かつての青春の学生寮に一泊だけ泊まるときの廊下でのモノローグなんかもよかった 子どもがランダムに指したところを目指して週末お出かけするやつ子がもう少し大きくなったらわたしもやってみたい
日記だけど、今日読み切ってオフィスのデスクに置いておくかたちで返しちゃいたい!と思って1時間半の通勤路で読んでいったら会社の最寄駅に着いてもギリ読み切らなくて しゃーないと歩きながら読んでいってもうオフィスに着いちゃうよ〜でもちょうど読み切りそう〜最後の章のエモーショナルすごい〜〜の緊張の中でオフィスの目の前で読み切って顔を上げて社員証ピッてしてゲートを通って あんまりに感情が昂って涙目で出社してしまった その等身大のたましいの伸びがこの本の読後感ととてもあってて最高に気持ちよかった! -
Posted by ブクログ
どういうことなの? とタイトルを目にして手に取り、中身のぶっ飛んだ文章にびっくり。元はオモコロに掲載されたコラムらしく、ウェブの記事によくあるような「身近なインターネット自由研究」的な内容が続くわけですが、着眼点と題材の切り取り方、文章運びがとにかく狂気に満ちている。
ウェブで見るのと活字で読むのではかなり印象も変わるし、画像なしではわかりづらい部分もあるのだけれど、これは確かに文学だ。河出から単行本化されるのも納得せざるを得ない。
家から一歩も出なくても奇想の旅に出ることは出来る、というコンセプトと執念がひたすら刺激的。
各編をまとめるように添えられた短編小説の鋭さと余韻が印象に残った。 -
Posted by ブクログ
あの、正直なめてました。インターネットくんなのでこれまでのWEB掲載の記事なんかをまとめただけの本なんでしょ~?と思っていたら、肉厚なエッセイがたくさん読めて、最高。
私は目的(ライブとか野球観戦とか)ありきで旅行先を決める上、かなり旅をスタンプラリー的に捉えている自覚があり、かつその行為に楽しさを見出せるタイプ(事前に計画した旅程通りに行動できると嬉しいという気質)なのだが、それは自分が身軽で若いからこそできる行為でもあり、将来どうなるかなんてわかんないし、そのときはそのときでまた違う旅を楽しめたらいいな、と思えました。ブックデザインへのこだわりも素晴らしかった。紙で本を読むことの意義! -
Posted by ブクログ
旅とは何なのか。
なにが私たちを旅へ駆り立てるのか。
私にとって旅とは何なのか。
最近ちょうどそんなことを考えていた。
長野と九州を何度も車中泊で往復し、その道中を埋めるように寄り道を重ねるなかで、「旅は距離なのか?」という問いが頭から離れなかった。
思えば、2019年から約2年間バイクで放浪し、伊豆へ移住したあとも、訪れた知人に「コニタンは旅人だよ」と言われた。そのときは「もう定住したのに?」と思ったけれど、それ以来ずっと「自分にとって旅とは何か」を考え続けている気がする。
数日前の日記には、こんなことを書いた。
「私が求めているのは、予想を裏切られること。思いもしなかった世界へ連れて行かれること。そして、その状況に対処する自分を知ることだ。」
だから私は、旅も、映画も、料理も、登山も好きなのだろう。
あまり計画を立てずに旅をするのも、初めての料理を正解を知らないまま作ってみるのも、サスペンス映画ばかり観るのも、全部同じ理由だった。
未知に出会いたいから。
この本は、その感覚をさらに広げてくれた。
旅は遠くへ行くことだけではない。
未知は日常にもある。
アパートの前の用水路にも、熱せられたフライパンの中にも、遠浅の磯にも、山で足元をじっと眺める時間にも。
事故で脚を怪我してから4年。移動を制限され、入退院を繰り返し、今回も約2週間半の入院生活を送っている。
それでも、自分は旅を失っていなかった。
ベッドの上でも、新しい視点に出会える。
世界の見え方は変えられる。
そんなことを、この本は軽やかなユーモアとともに教えてくれた。
エッセイはあまり読まないし、正直少し苦手なジャンルだ。でも、この本は今まで読んだエッセイの中で一番面白かった。
病室の薄いカーテンの向こうに気を遣いながら、何度も声を殺して笑った。
読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
とあるテレビ番組で紹介されていて気になっていた1冊。
旅の良し悪しは距離では測れない。
冒頭の、学校の帰り道の「白線を踏み外したら死ぬ日」が、これもまた冒険であり旅である事に共感した。学校→家という何の変哲もない毎日のルーティンにこういった遊び要素や寄り道などを入れる事による特別感。新しい発見があって小さなドキドキの宝庫だったなぁ。
どの旅も笑いあり、驚きあり、ハラハラありで面白かった。誰かに決められたものではない旅は本当に魅力的だと思う。
観光地ではないところの面白さが詰まっていた。
距離的に遠いところから始まり、最後は部屋の0メートルの旅。
こんな楽しみ方があったのか、と。
NHKでやっていた『ユーロヴェロ』の旅。ずっと憧れているものの、家庭の諸事情により、実現させられなかったけれど、これなら似た旅を体験できるかも、と希望が持てた。
旅の素は自分のすぐ近くにも落ちていたのだ。 -
Posted by ブクログ
著者の事はWeb記事でしか知らなく今回初めて著作を読んだ。
とても旅に行きたくなる1冊だった。それも、どこか遠い国ではなく、近場のちょっとした日帰り旅行に。
散歩は好きだが、自分が住んでいる地域が「少し行ったら熊が出る」みたいな所なので最近はめっきり歩かなくなってしまっているなと思った。
少し都会に出ても目的地から目的地をハシゴする事しかなく、当てどなく歩いた記憶が年単位で無い。今度街に出たら目的も無くブラブラしてみようかな。そんな気持ちになる1冊だった。
特に多摩川を遡行する「川歩記」はとてもおもしろく、私自身が川が多い街出身ということもあり、今度実家に帰った時やってみようかな〜という気になった。
どうやら他にも何冊か出版しているようなので、ぜひそちらも読んでみたいなと思った。 -
Posted by ブクログ
「旅と時間」がテーマのエッセイ集。
著者の「旅」というものの捉え方、考え方がとても素敵で、新しい視点をたくさん教えてもらえた作品でした。
確かに遠くに出かけて有名観光地をまわるだけが旅ではないよなと。
日常の風景や小さなことでも面白がって深掘りしていく著者の姿勢が本当に素晴らしく、どのエピソードもワクワクしながら読みました。
「古いカーナビの案内で歩く」は、調べたら初出の男性ブランコの単独ライブ「駐車場」のパンフレットで2年前に読んでいました。
岡田悠さん初めて読むと思っていたけど、実は初めてじゃなかった。
クスッと笑えるファニーさと、情緒的でエモーショナルな側面が両立した文章は確かに男ブラのコントとも通じる部分があり、すごく親和性が高いなと感じます。
男性ブランコずっと大好きで、今作で岡田悠さんの文章も大好きになったので、ぜひまたコラボがあったらいいなぁ。
職場の上司がおすすめ本ということでわざわざ貸してくださったので、もし面白くなかったらどうしよう…と少し心配だったのですが全くの杞憂でした。
岡田悠さん他の作品もまた読んでみたいです(^^) -
Posted by ブクログ
会社員時代、移動中や昼休みにむさぼるようにオモコロ記事やブログを読んでいた岡田悠さん、書籍化されたものを読むのは初めて。既読エッセイも含めて楽しく読んだ。
出版時のコロナ禍を思い出させる、家の中や近所で工夫して「旅」をするエッセイも著者ならではの面白さだが、海外旅行好きとしては海外編に特にわくわくした。
イスファハーンのイスラム建築だとか、サマルカンドのミナレットだとか、インドとパキスタンの国境で行われる後納式応援合戦だとか、異国情緒に惚れ惚れ。
ただ本書で訪れている場所は今危なくて行けないような国も多く、戦争は悪だと改めて思う。
歳をとり、生活もどんどん便利になっていき、予定調和から外れることが年々嫌になっている気がする。
本書を読んで、思いもよらないアクシデントを面白がる遊び心と、なんとかする強さを失わないようにしたいと思わされた。旅行中だけじゃなく、日常でも! -
Posted by ブクログ
結論。メッッチャ面白い笑
東京の書店巡り旅の際に、タイトルと装丁に惹かれ、購入した本作品。色鮮やかで綺麗だなとしか思っていませんでしたが、この想定はまさに本作品そのものです。読んだ人はわかると思います。
内容としては、岡田さんが玄関から書斎まで部屋をめぐり、気になったものをとことん調べまくるという空想譚。10年間捨てられなかったミルクティーに、554冊の取扱説明書、100冊の地球の歩き方に122の花言葉。そしてバブの鼓動に490はなしのきかんしゃトーマス。
見ていて、「いやいや、確かに気になるけど笑」ってなります。でも調べなければ分からなかった事実や新たな発見もあり、それをまとめられた文章として読める自分はラッキーです!
なんと岡田さんは他にも出版しているみたいで。
とりあえず、読書離れしている皆さん、クスッと笑いたいみなさん本作品を!