あらすじ
新時代のニューノーマル・育児エッセイ。
今、家族をつくること。
その不安と痛みの、先にある希望とは。
会社員兼ライター・岡田悠による育児エッセイ。
2020年、コロナウイルスの脅威が広まる中での「結婚式中止」という苦渋の決断に始まり、
妻の妊娠、出産、育児は、「自粛」の空気による困難の連続。コロナに限らず、「こんな時代に家族をつくる」ことには不安と痛みがつきまとう。だけど、その先には希望のようなものが、たしかにあった。
1年弱の育休を取り、仕事復帰後も家庭中心の日々を送る、2020年代の父親像。我が子へ語りかける手紙の形式で紡ぐ、ユーモアと愛情に包まれた新時代のニューノーマル・育児エッセイ。
《著者プロフィール》
岡田 悠(おかだ ゆう)
1988年、兵庫県生まれ。会社員兼ライター。旅行記を中心に様々なWebメディアで執筆。 著書に『0メートルの旅』(ダイヤモンド社)、『10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい』(河出書房新社)。一児の父。好きな育児グッズは電動鼻吸い器。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
父である著者から子への手紙…と題して、お子さまの妊娠から1歳になるまでのパパ目線の記録。たまたまaudibleで見つけた本だけど、ほんっとうに素敵な内容で幸せな読後感。こんなお父さんに見てもらえるお子さんは幸せだなと思う。
この本は、著者の感性とその文章表現が素敵で、心に響いたものを大量にブックマーク。母親ではなく父親だからこそある視点や、社会人が育休を取ること、悩み苦労した場面、ユーモアやおもわずグッとくるところなど、一緒に育児を歩み、感情を揺さぶられながら楽しむことができた。
現在、自分自身もパパ育休中でまもなく3ヶ月の乳児の子育て真っ盛りである。本書に出てくる妊娠からのこれまでの内容では、共感できる場面がたくさんあった。妻との親になる自覚やその取り組み姿勢のギャップや、「シナぷしゅ」、いいよね!親の自分がハマっちゃってるなあみたいなことまで。
また、自分もしばらく育休を続けることもあり、これからの幼児期に向けても、コミュニケーションが取れるようになったり、身体の成長が見られたり、たくさん成長に立ち会うことになる。一方で、病気や家族関係などたくさんの心配事を乗り越えてながら歩んでいくんだろうなと勉強、心構えさせられる内容もあった。
妊娠期から3ヶ月目の子育て中で、すでに消化しきれないほどの幸せも苦労も多い育児だが、こんなふうに記録しておかないとただの日常で過ぎ去ってしまいそう。1分1秒を子どもと向き合い、しっかり自分の気持ちを残しておきたいと思った(メモ:日記の形でぴよろぐに全てを記録しよう)
この本で感じた感覚は今まさに我が子に感じるものと似た感覚と思う。とはいえ、いつかは忘れてしまうのかと思うとすでに寂しい。我が子が成長した時に改めて読み返して追体験をしたいと思った。そういう点でも、今読んでおいてよかったと思える1冊だった。また、これから子どもを迎える人への自分からの自分からのメッセージとして、出産祝いとかに押し付け(プレゼント)したいな…!
Posted by ブクログ
育児がうまくいかない時、なんだか子供に対してモヤモヤしている時にいつも読み返します。
こんな時あったな…と追体験し、子どもへの感謝と日々の生活の満足、幸せを改めて感じます。
自分もコロナ禍で乳幼児を育ててきたので、そのあたりの共感も多かったです。
ふっと肩の力が抜けるような、軽いタッチが読みやすく大好きな一冊です。
パパ目線で書かれているところも、また女性の私とは違った気づきを与えてくれます。
今度パパ育休をとる同僚に勧めたいと思います。
Posted by ブクログ
同時期に妊娠出産育児を経験している自分としては、まるで自分の経験を振り返っているかのようで、言葉にしていなかったけど当時思っていたことが蘇り、岡田さんに感謝したい
Posted by ブクログ
とてもよかった。自分は子どもはいないし、今後も持つ予定はないけれども、自分の子どもに対していかに岡田さんが愛情を注いでいるのかが読んでいて感じられてほっこりした。書きぶりは淡々としているのに、そこに見える愛情に心を揺さぶられたように思う。
特に、出産のところと結婚式のビデオレターのところ。なんだか泣きそうになってしまった。
子どもを育てたことのある人もない人にも、おすすめです。
Posted by ブクログ
1年弱の育休を取り、仕事復帰後も家庭中心の日々を送る、2020年代の父親像。我が子へ語りかける手紙の形式で紡ぐ、ユーモアと愛情に包まれた新時代のニューノーマル・育児エッセイ。
正直子供は苦手だし、自分の育った環境のせいで、家庭を持つことそのものに希望が持てない。どっちかというと一人でも寂しくないし気ままでいいなと思っていて子供なんて自由が奪われて面倒なだけだと恐怖すらある。でも、このエッセイを読んでいると、すごい大変そうなのに、それよりも自然に湧き出る喜びが見えてしまう。夫婦のぎくしゃくも当たり前に起こるけれど、そんな中でもきちんと話し合う岡田さん夫婦はすごい。少数派かもしれないけれど、逆境すら楽しみながら子育てを全力でしている姿を読んで、自分のことを最優先に考える人生も楽しいけれど、それとは別に子供のことでいっぱいな人生もそれはそれでアリだな、と思えた。こういう風に親が自分のことを思ってくれていたのだな、とも読めてちょっと泣ける。お子さんが大きくなって読んでくれる日が楽しみですね。
Posted by ブクログ
とても良かった。
そうそう、こんな感じだった!とか、あーもっとこうすれば良かったなぁ。とか、思いながら、でもこういう風に子育てを楽しめるっていいよね、と思った。
Posted by ブクログ
とても良かった。育児と丁寧に向き合い、それを言語化した本。
結婚や育児が生活をどのように変えるのか、不安に思っていたけれど、この本を読むと、その不安が取り除かれた。不安に対して、大丈夫だろうと思った訳ではなく、あまりにも等身大に、思ったことが書き綴られていて、その思いがストレートにこちらに届くから、あぁ、こんな感覚なんだ、と思うことができた。あくまで、「手紙」として書かれているから、思いがストレートに伝わってくるのだろうか。