魯迅のレビュー一覧

  • 阿Q正伝

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    『故郷』と並び収録されている魯迅の名作『阿Q正伝』は、毛沢東も愛読した寓話だという。当時の中国大衆の姿を皮肉たっぷりに描いた作品で、その鋭い風刺に時代を超えた普遍性を感じた

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    2025年08月16日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    学生時代教科書に載ってたいくつかの短編以外も急に気になって、初めて自分から魯迅の一冊を読んだ。
    魯迅先生は僕の最も尊敬している人間の1人で、10年前仕事で仙台に行った時も、魯迅がかつて留学した時使っていた教室を見学したり、当時使用していたノート(確か)や成績簿の展示を見たりしたくらい。勉強が嫌いだったので基本的に教科書に載っている文章こそ嫌いになりがちだが、こころから感心していたのは魯迅の文章くらいだった。特に「故郷」は、今回読み返してもほとんど一文も忘れていなくて当時は確か全編暗記してたような気がする。
    やはり魯迅先生は偉大な作家だけではなく、筆を武器にして戦う戦士だなぁと改めて感じた。少し

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    2023年07月31日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    阿Qの最期は自業自得である。一族の抗争など当時の人々の考え方や社会の雰囲気が短い小説の中に凝縮されておりそこが興味深い点であった。

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    2022年02月13日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    この歳になるまで魯迅を読まずに来てしまったのですが、勿体ぶらずにさっさと読んでおくべきだった。こういう世界であったか、まさに近代文学。著名な表題作のほか、「故郷」のラスト1行が心を打ちました。

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    2017年07月19日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    魯迅はJ.ジョイスのダブリナーズを読んでいたのだろうか?ダブリナーズが世に出たのは1915年。一方でこの本に収められた短編のうち最初となる「狂人日記」発表は1918年。

    ダブリナーズは短編15編から成り、幼年、思春期、成人、老年といったあらゆる階層のダブリン人を題材とし、人間の欲望や宗教観など、目に見えない人それぞれの精神的な内面について、ダブリン人の日常から切り取り抽象化することで普遍性を描き出そうと試みている。
    ジョイスがダブリン人に執着したのは、その底流にダブリン人共通の「パラリシス=知的麻痺」から発散される「腐敗の特殊な臭い」を見出したからだという。
    だがジョイスはダブリン人から湧き

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    2018年12月13日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    ・狂人日記…よくこれほど狂人心理を精緻に洞察し入り込めるなあ。「孔乙己」なんか憎めないし勿体ない哀れな人間。こんな人、いる。序章で書かれている寂寞感をまさに感じる作品。「明日」は号泣した。読み終わった時の息苦しさ、本当に現実に宝児が死んでしまった悲しみで打ちひしがれる母親の姿、そこにいる登場人物すべてが自分の世界にぽっと立ち現れ、人物に憑依してしばらく呆然としたり、哀しくて絶叫してしまった。あまりにリアルな描写で呼吸が苦しくなる作品だった。題名は「明日」だ。たとえどんな残酷な現実があろうとも容赦な「く暗夜だけが明日になり変わろうとして静寂の中を疾走し続けるばかり」なのである。

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    2015年08月22日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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     順序からいうと「狂人日記」が先で「阿Q正伝」が後だ。自序を除いて14篇の短篇集である。

     中国社会に蔓延している病根は「馬々虎々」(マーマーフーフー)、一言で言うなら「いい加減」「どうでも良い」といった態度のことだそうだ。魯迅はこれに日本留学中に気が付き、それまでの医学を止め文学に転向し、「馬々虎々」と戦い続けた。

     「狂人日記」は中国の封建社会においては、支配者が儒教を利用して人間の肉をも食らうことさえも礼賛するという「礼教食人」という欺瞞を暴露している。魯迅は支配者たちが儒教を単に人民を支配する道具として利用していたに過ぎないことを小説で明らかにした。

     「阿Q正伝」は魯迅唯一の中

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    2012年11月05日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    中国史に詳しくないため、肝心の阿Q正伝を読解しきれない。でも面白い。訳註が詳しくて助かった。
    「小さな出来事」が好き。太宰治の「黄金風景」をなんとなく思い出した。

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    2025年10月22日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    中学生の時に読んだ「故郷」に惹かれて、大人になって改めて読んでみた。
    今だからこそわかる魯迅の熱さがたまらない。
    小説にこれだけ作者が見える作品って凄いと思う。
    命をかけて書いた歴史的小説だからこそ、今なお読まれているんだな。

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    2025年08月09日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    高校の頃に読んだ故郷や、初めて読んだ阿Q正伝など多くの魯迅の作品が盛り込まれた書籍。故郷は魯迅のバックグラウンドを学んだ上で読むと感じ方が大きく変わった。

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    2025年07月06日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    当時の中国を描いた作品なので、情勢が分かっていないと読みにくい部分も多々あった。巻末の索引と解説を見ながら読んだ。明るい話は少なく当時の社会の暗い部分をこれでもかと読まされる。それでもどこかしらユーモラスで面白い。

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    2024年10月13日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    無知は最大の罪

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    中国の文学者・思想家である魯迅の長編小説。1921年、中国の新聞「晨報」に発表され、注目を集めた長編小説。辛亥革命の時代を生きる阿Qという日雇い労働の男が、ある事件をきっかけに土地を追われ、意味もわからぬまま革命に加担、処殺されるまでを描いた。自尊心が高く無知蒙昧な愚民として典型化された主人公を通して、当時の中国社会の病理を鋭く告発した作品として評価された。特にこの作品を気に入った毛沢東が談話でしばしば引き合いに出したため、魯迅の名声が高まったと言われる。

    ⚫︎感想
    都合の良い方ばかりを信じる人間の習性、何も学ばない

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    2023年10月31日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    1900年代初頭の中国の社会情勢がよく読み取れるような本だった。
    中国史には詳しくないが、それでもどのような背景でこの短編・中篇小説が書かれているか、背景が思い浮かぶ描写が所々に見られた。
    少し言葉が難しいところもあるが、注釈も書かれているので読み進めやすい本。

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    2023年07月31日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    じぶんの書物とその発露のことを吶喊!と言える覚悟よ〜
    まあなんてことなく、寂しさから、とか、あることをなんとなく書きました、とか言ってるけどほんとうに心決めてないとできないことよね、かっこいい

    文章もかっこいい、逃げてないかんじがある

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    2023年02月09日
  • 阿Q正伝

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    子供の時、いつもかよっていた本屋の棚にあって気になっていたけど、なかなか読む気になれず今日初めて読んだ。やっぱりあの時読んでおいたらよかったなあと思う。子供の時に読んでいたら、もっと違う大人になっていたかもしれない。
    ということは自分も阿Qと同じということか。。。

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    2023年01月02日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    清朝末期の貧窮知識人(?)を描き出す短編

    ■孔乙己
     官僚身分であることを示す官服(すでにボロボロになっている)を着てツケで呑む。そのうちツケも通らなくなり…


    ■風波

    村の知識人
    本を振りかざして三国志の人物批評をする

    “趙七爺は隣村の茂源酒店の主人である。五里四方の内ではたった一人の図抜けた人物で兼ねてなかなかの学者先生である。彼は学問があるのでいささか遺老の臭気がある。


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    2022年11月03日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    岩波文庫 
    魯迅 「 吶喊 」 解説 竹内好

    愚民の精神を改造するには、医学でなく文芸だと宣言した「自序」に始まる短編集。苦労人 魯迅の雄叫びと皮肉といったところ


    儒教道徳が人を生きづらくすることを人喰いに喩えた「 狂人日記 」〜ラストシーンは、仁義道徳をまだ知らない子供に将来を託したということか?


    奴隷根性の世界を描いた代表作「 阿Q正伝 」〜ラストシーンは、自序の「具弱な国民は〜どんなに頑強であっても〜見せしめの材料と、その見物人になるだけだ」を意味?


    政治的な意図を持つ啓蒙小説なので、対立は匂わせるだけで、抵抗を煽るレジタンス文学というより、寂寞を憂い、民心改造を強調して

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    2022年06月09日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    おまえ(祖国フィリピン)は社会的な病に苦しんでいる。わたしはみずからの自尊心さえ犠牲にして、ベールに隠された(病に苦しむ)おまえの姿を明らかにしよう。わたしもおまえの子として、おまえの欠点と弱点のために苦しまなければならない。ホセ・リサールRizal『ノリ・メ・タンヘレ』1887

    ++++++++++++

    阿Q。日雇い労働者。自尊心が強い。強者には媚びへつらい、弱者には威張り散らす。強者の理不尽には理屈をつけて自分を慰める「精神勝利法」。都合の悪いことはなかったことにする「忘却術」。ちっぽけな自尊心を癒している。無知と無自覚。中国民衆に蔓延した情けない道徳観(奴隷根性)を変えなければならな

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    2025年05月05日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    「故郷」は確か、高校の現代文の授業で読んだ覚えがある。非常に情景描写の美しい短編で、印象的である。特に好みなのは、「孔乙己」。酒場の描写で、映画「紅いコーリャン」のワンシーンを思い出した。それにしても、孔乙己はお人よし過ぎたのだ。
    中国事情に疎すぎるため、巻末の注をパラパラとみていると、頁がなかなか進まなくて苦労した。背景知識もある程度ないと、本当の意味では楽しめないのかもしれない。

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    2018年06月18日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

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    多分大多数の人と同じく、教科書で「故郷」を読んだだけで大人になってしまったのだが、名作をきちんと読みたいと思うようになり、読んでみた。やっぱり魯迅は竹内好、と昔買ってほったらかしていた岩波文庫を読む。
    原題は『吶喊』。はじめの「自序」で、魯迅が文学を志し、この短編集を書くに至った理由が綴られている。父が闘病中、名医と言われていた漢方医にかかり、高価な薬(三年霜にあたった砂糖きび、つがいのコーロギなど、)を処方された挙句死んでしまい、「漢方医というものは意識するとしないとにかかわらず一種の騙りに過ぎない」と西洋医学を学ぼうとするが、仙台の医学専門学校に留学した時、ロシアのスパイの容疑で斬首される

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    2016年08月18日