魯迅のレビュー一覧

  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

    Posted by ブクログ

    国語の教科書で読んだ「故郷」が、妙に印象に残っていたので。
    歪んだ倫理やおぞましい迷信を暴露した話は読んでいて背筋が寒くなった。我々の社会はこんな病根を抱えているのだよ、という魯迅の訴えを感じた。

    0
    2013年05月08日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    中学の国語の教科書にあった「故郷」を再読。主人公魯迅の気持ちが手に取るように分かるほど風景描写がしっかりしている。「故郷への落胆」を描く名作。

    0
    2013年02月05日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    狂人日記を含む16篇。
    この訳は読みやすく、すっと入ってきました。

    革命は人々の精神が変わらないと意味がないと、旧態依然とした人々、どうしようもない人々を描いている小説は読んでいて少し悲しくもなったし、疲れもした。

    けれど自伝的要素が含まれたものは、当時激動期にあった中国の空気感や、魯迅の心象風景に触れられ、興味深かった。

    0
    2012年11月04日
  • 酒楼にて/非攻

    Posted by ブクログ

    魯迅はポップである。中国近代文学を代表する作家だから、日本の近代文学者もそうだけど、古くさいイメージがあったのだけど、むしろ村上春樹とかの現代文学の空気の元祖として考える方が、正しいのかも知れないと思った。

    0
    2012年10月27日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

    Posted by ブクログ

    わたしは阿Q正伝を読んでわたしもまた阿Qだと思ったが、阿Qは阿Q正伝を読んでも己を阿Qだと思うことはないのだろう。


    装飾と情緒を削いでなおふくらみと余韻のある、魯迅の文章は好みだ。
    訳が良かった、日本語として好きな文章だった。竹内好訳。肌触りがしっとりさらりとしていて、心地良い。

    とても陰鬱な色調の話で始まって戦慄いたのだが、行きつ戻りつだんだんとほの明るい色調になった。
    昼の明るさではなく月のささやかな光。最初のどうしようもないどん底の絶望を読まねば、この明るさをさほどに感じなかったと思う。
    話の配置の良い短編集。
    最初の狂人日記の食事がすげーまずそうなのに、最後の村芝居の食事はすげーうまそうなんだよね。空豆を煮ただけなのに!

    0
    2012年06月02日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    中学(高校かも?)の国語の授業で登場した魯迅の「故郷」。
    まさかこうしてここでめぐり合うなんて・・・。

    新訳とあって、こうも変化するとは思わなかった。イイ意味で。
    読んだことのない小説を読む如く、みずみずしさが残る。

    本書はその「故郷」を含んだ魯迅の短篇集。
    有名ところの阿Q正伝、狂人日記なども収録されており、当時の中国の背景、日本との関係も踏まえて、小説を通して垣間見ることができる。

    革命だのなんのと時代が揺れうごめく中に、筆者が感じた痛烈な批判的な要素も含んでおり、救いがないような作品の中にも、今後の「良い未来」として変えていかなければいけないといった思いも託された作品が多い気がした。

    作品の中でも、僕が学生時代の時に授業で取り上げられた「「藤野先生」が思い出深い。
    筆者が日本に留学していた時の自伝的な小説であり、先生と留学生との交流を描いている。

    0
    2012年01月26日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    内田百閒の随筆のような印象を受けた

    どうしようもない人、出来事を淡々と描写していく。いつでも、どこでも、こんな人達はいるんだろうなーって思わされる
    日本の事も書かれていて、微妙な距離感を感じた

    魯迅は人中心で描くが、内田百閒は人も出来事も描く

    0
    2012年01月01日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    魯迅がここまで面白いとは!
    でもあとがき曰く、翻訳者の友人の高校教師は「この訳だったら教科書には載らない」と言ったとあったので、この面白さは新訳のおかげかもしれない。
    阿Q正伝が短編だったことも知らなかった。
    読まずに人生を損していた!

    0
    2011年11月13日
  • 阿Q正伝・藤野先生

    Posted by ブクログ

    例の読書会で読んだ作品。

    あんまりこうゆうの読んだこと無かった。

    中学生の教科書に載ってたかもしれないけど

    記憶にないし。

    昔の中国にこんな現代的な考え方をもった人がいたなんてびっくりです。

    考え方というよりは、感じかたかな?

    書き方が日記見たいですね。

    まだこの作品の味わいは、ちゃんと足わえてない気がする。

    0
    2009年10月04日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ☆つけるのは烏滸がましい気がするから3にしておく。
    故郷が好き。故郷で貧困にあえぎつまらない大人になってしまった閏土と、故郷を離れ役人となった自身の対比。かつて友人だった彼らは彼らを取り巻く問題によってもはや友人ではなくなってしまった。閏土は私に対して畏れともとれるような感情を抱くようになってしまった。私は役人の地位に慣れてしまったのか親しく付き合うことの許可を出しもしない。当時の中国の片田舎ではそれが当たり前なのかもしれないが、私の立場に立たされたとしたら自分だったらそうすると感じた。私は閏土の現在の姿をみてあきらめてしまったのだろうか。それでも息子たちはかつての閏土と私のように親友となった。この息子たちが大人になった時代がそうであったとは到底思えないが、現在はここまでひどい状況にはならないのだろうと想像した。もちろん旧い友人に会って彼の現状の稚拙さに落胆することや、考え方の相違に過ぎた時間と異なる経験を感じることはあるが、ここまで悲しい物語にはならないと感じた。
    藤野先生は高校のとき国語の教科書で読んだことがある。魯迅の自伝的小説であろうが、なかなか切なく。けれどもいい話のようにとらえる。医学を志した魯迅は進路を文学に変更する。仙台を去るときに、藤野先生には生理学を学ぶから、藤野先生の教えてくださった医学は無駄にならない、と嘘をつく。こうする気持ちは非常にわかるような気がする。恩を感じているから悲しませたくはないと思うけれども、本当のことまでは教えられない。自分にもこんな経験があったような気がする。
    狂人日記は結構面白い。誰かがおかしくなっていく様を彼自身の視点で見ていく。これ系好き。バイオハザードの飼育員の日記みたいで。かゆい うま
    阿Q正伝は期待してたより微妙だった。頭は悪いし仕事もできない。プライドだけは高いのに実力が伴っていない。どうしようもないやつという印象を受けた。なんか最後は上手く行かなくなって死ぬ。それを理解もできずに死ぬのだから本当に惨め。どうして名作とされているのだろうか。あまりわからなかった。
    孔乙己(コンイーチー)すき。科挙の受験生が落ちぶれていく。彼は悪い奴ではないのに周囲から認められない。こういうやつっているよなあと思った。悲しい

    【追記】
    どうやら阿Qはかなり型破りな作品らしい。それまでの中国の文学では爆美女とか怪物、神、偉い人しか主人公にならなかったらしい。でも阿Qは本当にどうしようもない一般人。下手したらそれ以下。それをスーパーエリートの魯迅が書くことに面白みがあるらしい。そう聞くと急に面白く感じてきた。

    0
    2025年09月18日
  • 阿Q正伝・藤野先生

    Posted by ブクログ

    とにかく書き出しが素晴らしい作品が多い。
    「孔乙己」の書き出し「魯鎮の居酒屋の構えは、よその土地とは違っていて」、「薬」の書き出し「秋の夜中、月は沈んでしまい、日はまだ昇らず、青黒い空だけが残っていて」、「藤野先生」の書き出し「東京も同じようでしかなかった」など、書き出しだけでシビれる。
    どんな物語が始まるんだろう?とワクワクするような、嵐の前の静けさみたいな、すごい俗っぽくいうと戦闘フィールドを設定するフィールド魔法を脳内にかけられるようなイメージ。
    結構私が読んだことある中では「最高の書き出しを書く作家」といっても過言ではないと思う。

    残念なのは、短すぎると思うこと。当時の流行りとかもあるのかもしれないが、もっと書けただろと思う。
    「狂人日記」は不完全燃焼感が否めないし、「祝福」「故郷」ももっと膨らませてほしかった。
    本人は後味悪いエンディングが好きらしく、まあそれはそれで結構なのだが、短い上に後味悪いとすごく「作者の気持ちを考えてみましょう」感が出て気持ち悪いんだよな。私は作者の気持ちを考えたくて読んでいるのではなく、物語に感動したくて読んでるので。
    「阿Q正伝」も短いので「阿Qはバカだね」って感じになってはいるんだけど、阿Qには阿Qの生存戦略があり、実際彼のメンタルの強さは現代においてものすごい有用なので、もっと彼の背景や論理も含めて読みたかったなって感じである。

    0
    2025年08月10日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    「故郷」「阿Q正伝」「狂人日記」あたりは読んだように思うが、初めてのような感覚。「故郷」幼なじみに抱いていた印象は、年を経て再会すると、そのギャップに愕然とする。子が今の自分と同世代になった時に違った社会になっているだろうかと懸念しつつ。。「阿Q正伝」お人好しの阿Qが誤解により処刑されるに及び思うことは。見物人の群衆心理。恐ろしくも悲しい。2024.11.30

    0
    2024年11月30日
  • 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇-吶 喊

    Posted by ブクログ

    短編集。やはり阿Q正伝が心に留まる。
    自分の中にも阿Qがいるのではないか?山月記の李徴のような。

    「思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」(99頁、故郷)

    0
    2024年12月30日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    漫画版で概ね流れを把握した上で読みました。
    ある程度予備知識を持った上で読みたい本です。
    なぜなら、魯迅が何の意図を持って作品を構築し、伝えたい事考えながら読まないと最後は「?」で突然終わりを迎える話が多いと感じたからです。
    阿Q正伝では「精神的勝利」に囚われた阿Qを通じてあらゆる事象を受け入れる精神状態の異常さ。
    周囲の人間たちが首切りを見に来たが銃殺だった際の反応の方向性の異常さ。が印象に残りました。

    0
    2024年03月30日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    「故郷」からは自らのエッセイ風としての瑞々しさ,「阿Q正伝」は自らとは違う者の悲劇的展開の技術が見出せる。なお,Bokklubben World Libraryには,本短編集の変わり種である「狂人日記」が選出されていた。

    0
    2024年02月28日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    学生の頃教科書で読んだ時はあまりおもしろいと思わなかった魯迅
    中国史や中国語を勉強し始め、中国の時代や文化に少しイメージがついてから読むと、心にぐっときました。

    清朝末期から中華民国へ。
    いつの世も時代の転換期は厳しいです

    「故郷」にでてくる、コンパス!
    中高生の頃?に読んで印象的だったのを数十年の時を経て思い出しました

    訳者あとがきの翻訳に関する文章がとても興味深く、私もいつか中国語で読めるようになりたいなと思いました

    0
    2024年02月26日
  • 阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    最初は立派な人物の伝記と思いきや、いい加減で無知でどうしようもない男の話が始まる。皆に馬鹿にされてもある意味強メンタルの持ち主。
    最後の方になんかよくわからないうちに終わりを迎えるのだが、背景を知らないと呆気ない印象。
    もう少し、ストーリーだけで面白いと良いのだが

    0
    2023年12月07日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    魯迅 故郷

    中学生の時に教科書に載っていた小説で、
    大人になってからもう一度読みたくなり購入。

    短編集なのにこれしか読まないからずっと積読。


    子供の頃と大人になってからでは

    見える景色がまるで変わってしまう。


    わびしい気持ちに浸かってしまう、でもそれたまらなくが良い。

    0
    2022年11月19日
  • 阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    呉下の阿蒙の故事も絡めてあったんだなと、思いながらも「男子3日あわざれば刮目して見るべし」が、阿Qが成長するのではなく、阿Qの立場や財産で世間の阿Qを見る目がどんどん変わっていく所に人間の恐ろしさと、自分への戒めも感じた。自分も阿Qになるかもしれないし、阿Qを見る周りの人になるかもしれない。昔はワイドショーや写真週刊誌。今はSNSなどで、面白半分に人をつるし上げる。自分だって金持ちや偉い人を見れば、それだけでその人を判断してしまうし、阿Qのように、自分の才能に似つかわしくない金や名誉を求めてしまう。今風に言うと承認欲求だが、しかし結局誰も他人には興味はなく、他人の動向は単なる暇つぶしでしかない。刑場にひかれていく阿Qを見る群衆の目。同じように恐ろしい目で、宮迫やベッキーらを見ている自分たち。身近でも知り合いで出世した人がいたら、何か自分にも利益を得ようとしてしまう自分たち。人間の本能と言ってしまえばそれまでだが、多分知的障害である阿Qから見た私達は、狼よりも、もっと恐ろしい目をしている。充分戒めねば。と思った作品だった。

    0
    2022年03月21日
  • 故郷/阿Q正伝

    Posted by ブクログ

    中国を代表する作家って、どんな感じなんだろうと思って購読。代表作である「狂人日記」「阿Q正伝」のほか、短編が収められている一冊。どの本も、一般大衆の愚鈍さ、未開さ、卑屈さなどがこれでもかというほど描かれている。それを、都会を経験したものが冷ややかな目で見たり、狂人扱いされている男が警戒しながら描いたりしているが、その本人も、その性質を持っている。自己矛盾や葛藤に加え、日本人にもありがちな自虐性が垣間見え、何やら共感めいたものを感じる。魯迅の作品は、日本の含む東アジアでよく読まれているようだが、この精神性を理解しやすいからなのかも。

    0
    2021年11月09日