あらすじ
「人が人を食う」ことを恐怖する主人公の、「子供を救え」の叫びとともに、封建制度・儒教道徳の暗黒を描く「狂人日記」。革命のどさくさの中の阿Qの死と悲喜劇を通して、「革命と民衆」を鋭くつく「阿Q正伝」。ほかに、「孔乙己」「酒楼にて」など。辛亥革命前後の混乱期に、敢然とペンを執って立ち上がり、中国近代文学を切り拓いた魯迅が、時代の苦悩と不屈の精神を伝える13篇の名作。魯迅を読まずして中国を知ることはできない。
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Posted by ブクログ
異次元性を感じる人物が共通して登場するのは、当時の政治、社会に対する何かのメッセージだったのか。歴史の教科書の中の世界と思っていたものが身近に感じた瞬間だった。
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例の読書会で読んだ作品。
あんまりこうゆうの読んだこと無かった。
中学生の教科書に載ってたかもしれないけど
記憶にないし。
昔の中国にこんな現代的な考え方をもった人がいたなんてびっくりです。
考え方というよりは、感じかたかな?
書き方が日記見たいですね。
まだこの作品の味わいは、ちゃんと足わえてない気がする。
Posted by ブクログ
とにかく書き出しが素晴らしい作品が多い。
「孔乙己」の書き出し「魯鎮の居酒屋の構えは、よその土地とは違っていて」、「薬」の書き出し「秋の夜中、月は沈んでしまい、日はまだ昇らず、青黒い空だけが残っていて」、「藤野先生」の書き出し「東京も同じようでしかなかった」など、書き出しだけでシビれる。
どんな物語が始まるんだろう?とワクワクするような、嵐の前の静けさみたいな、すごい俗っぽくいうと戦闘フィールドを設定するフィールド魔法を脳内にかけられるようなイメージ。
結構私が読んだことある中では「最高の書き出しを書く作家」といっても過言ではないと思う。
残念なのは、短すぎると思うこと。当時の流行りとかもあるのかもしれないが、もっと書けただろと思う。
「狂人日記」は不完全燃焼感が否めないし、「祝福」「故郷」ももっと膨らませてほしかった。
本人は後味悪いエンディングが好きらしく、まあそれはそれで結構なのだが、短い上に後味悪いとすごく「作者の気持ちを考えてみましょう」感が出て気持ち悪いんだよな。私は作者の気持ちを考えたくて読んでいるのではなく、物語に感動したくて読んでるので。
「阿Q正伝」も短いので「阿Qはバカだね」って感じになってはいるんだけど、阿Qには阿Qの生存戦略があり、実際彼のメンタルの強さは現代においてものすごい有用なので、もっと彼の背景や論理も含めて読みたかったなって感じである。
Posted by ブクログ
中国の近代作家として、魯迅の作品は外せない。個人的には、魯迅は小説よりも評論が面白いと思うが、
とはいえ、阿Q正伝や孔乙己といった作品の持つ力はいまなお色褪せていないように思う。
Posted by ブクログ
魯迅を中学校の教科書ぶりに読んだ。
藤野先生は日記だった。
故郷は中学生じゃ理解できない深い言葉が散りばめられていた。この機会に読み返してよかったと思った。
あとはだいたい狂った貧しい人が出てくる話だった。