平松伸二のレビュー一覧
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半世紀近くも前の作品であり、絵柄などは流石に時代を感じさせる。しかし、法律で裁けない、警察や検察がぐるになっている、このような悪人をさばきたい という欲求は、時代を問わずいつでもあるものだと実感した。主人公は今でもヒーローとなりうる力量を思っていると思う。
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ストーリー内容は一応勧善懲悪とも言えるが、まず悪事があって不幸な人間がいて、それに対して復讐がなされる という筋書きが多い。不幸な人が多いので読後感はいいとは言えない。絵柄はやや劇画風の粘っこい雰囲気を持ったもので、やや残虐性 グロテクスなところもあるが、ストーリー内容とはよくマッチしている。
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平松伸二さんによる自伝的マンガ作品、完結。
ご自身のダークサイドをこれでもかと露出する、
異色なスタイルの作品だけに、作者さんご自身も
そして読者にも、かなりの圧のある作品でしたね。
『激マン!』で永井豪さんが『デビルマン』連載時の
お話をされていたときのことも思い浮かびました。
最終盤には、無念の...続きを読むPosted by ブクログ -
外道マンって表紙のお前のことだったのか…
赤裸々すぎて「本当に良いのか」と思えるような内容。他の漫画家の自伝でも思ったけど、「大成功」と思えるような作品を書いている時でも、いろいろと悩み苦しんでいるものなんだなぁ…Posted by ブクログ -
「タダの自伝では面白くない」と平松先生自身も色々試行しながらやってるアドリブ感が凄い。虚々実々、どこまで本気でどこまで仕込みなのかわからないっぷりはジョージ秋山先生の自伝『Who am I』を連想したり。さあ、平松信二青年は「外道マン」として覚醒するのか!?Posted by ブクログ
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30年以上昔の作品であるが、それにしても年代以上に絵柄もストーリー展開も昔っぽい。30年前の少年でも、これはちょっと稚すぎるな と感じてしまうのではないか?
かっちりとした典型的少年漫画風の絵柄と、いくら見世物であるプロレスでもこれはないだろうという荒唐無稽の展開のストーリー。 -
この手の自伝漫画は色が変わると一気にトーンダウンしていく気がします。読者は、編集部のほぼ極の道の方々の苛烈な追い込みにあう純粋な伸二が徐々にド外道な漫画家となっていく様を読みたかったのです。ダークサイドに堕ちたド外道漫画家が担当と揉めたり漫画家や編集部の裏側を暴露するまさにド外道漫画!のはずがその狂...続きを読む