内田英治のレビュー一覧
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ネタバレひさびさにこういうラストの本を読んだので打ちのめされた。
最後に望みを叶えられた凪沙が不幸だったとは言い切れないけど、幸福だったというには辛いことが多すぎる。
一果はこれから世界に羽ばたいて成功するかもしれないししないかもしれない、瑞貴は政治家になってみんなの生きやすい世の中を作っていくかもしれないし、そもそも選挙で勝てないかもしれない。
ハッピーなのかアンハッピーなのか分からない。冷たいような、しかし底の方でじわじわと熱を持っているような、なんとも落ち着かない読後感。
LGBTs的なことで言えば、この作品が「リアリティがない」と評価されるような世の中であってほしいと思う。 -
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東京で暮らす主人公のシングルマザー
出奔した夫の借金を背負い、子供2人と貧困生活を送るが、ある時出会った格闘家の女性とドラッグの密売人となる話
抜けだせない生活の苦しさと、子供のための必要なお金を工面するためにどんどん危険を犯していく
社会でもがきながら生きてきた主人公夏希と格闘家の多摩恵はドラッグによって結びつき、今やひとつの運命で繋がっている
行くつく先は破滅⋯
筋書きは面白いけど
これは小説とは言い難い
序盤は丁寧に描写してたけど後半描写が足りなくていきなり場面が変わって急にあらすじを説明しだす不自然さがある
3枚の絵画
母親という存在
楽園
キリスト教
聖書
マグダラのマリ -
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内田英治『ナイトフラワー』講談社文庫。
今年の11月に北川景子主演で公開される映画原作のヒューマンサスペンス小説。
最近の日本映画らしいウエットなストーリーと爽快感の余り無い結末。現代の日本を象徴するような貧困と貧困から這い上がるために犯罪に手を染めるという負のループ。まるで海外の貧困国のようだが、それが現実なのだろう。こうした状況が当たり前のように映画に描かれるというのは非常に恐ろしいことだ。
夫が借金で失踪し、シングルマザーとして昼夜問わずに様々な仕事を必死にこなしながら2人の子どもを育てる永島夏希。働けど働けど暮らしは楽にならず、夫の借金を返済しながら、時にはガスを止められること -
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ネタバレマッチングサービスで出会い結婚した男女を鎖で縛り、どちらを殺せば良いか問うて、真実の愛を確かめる。
大体は決めかねたりして、真実の愛はない。ならば顔にバツを付けて切り刻み、手首を切って失血死させる…という連続殺人が流行っている。
ウエディングプランナーの女は父子家庭で母親は昔居なくなった。マッチングサービスの会社と提携し、開発者の男と仲良くなり、マッチングサービスでストーカーと知り合う。
父子家庭の父親は昔不倫しており、その相手の子供が開発者で、開発者は復讐のために父親や女の同僚などを殺す。
ストーカーが守ったりする。でもストーカーも連続殺人鬼という、殺しだらけの世界だった。 -
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ネタバレ映画を経てノベライズに手を出しました。
とはいえ、原作ではなくあくまでノベライズなので、ほぼまんま映画です。
もちろんコンテンポラリーな彼女と、深淵の瞳でお馴染みの彼と、ドラムだって叩けちゃうんですの彼で脳内ストーリーは再生されるんですが……
ポラリーは2割増しで悲壮感が漂うし、深淵は5割増しでヒーロー感が駆け抜けているし、ドラマーは3割増しで目を見開いているんですよね。目頭裂けちゃうよ。
しかし映像作品が文字に起こされるだけで、いろんな3次元の粗を消し飛ばして、都合よく脳内再生されるもんだなーと己の妄想力が映像を凌駕していることに戦慄を禁じ得ない。
団地でスタンガン片手に陽の光を浴び