内田英治のレビュー一覧
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映画を観てからの本だったので、すっと頭に入ってきて、人物像もよりはっきりした。夏希が子どもたちを育てるため夜どうし働き、子どもたちは生活が大変なことを知りながら、お母さんにご飯を作ったり、自分たちで路上でお金を稼いだり。毎日がカツカツで、でもどうすることもできなくて。無理心中のニュースがよく目に入ってくるが、きっとこのような毎日を苦にしてなのだろうか。多摩恵の母親や、海の母親、サトウの母親は逃げて、家族を捨てていた。そんな中、夏希だけは子どもたちと向き合い、愛し、精一杯の愛情を注いでいた。「強くなりたい」という気持ちは誰かを守るための熱になるし、時に人を狂わせるものであるとも思った。多摩恵が元
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Posted by ブクログ
普段は書籍を読んでから映画をみることがおおいのですが、この本の場合逆で
最初はyoutubeの映画の宣伝でその存在を知って、草彅剛さんの演技に心をつかまれ、映画を観て、余韻にひたり、書店に行き本を探して読むというスタイルで読みました。
とても温かく優しいのに、現実の辛さ、冷たさを突きつけられ、そんな中でも光を見つけて足掻いたり、そこに向かっていく強さをかんじとても余韻の残る本だった。
映画を先に観たためか、ずっとテーマの「Midnight Swan」が頭の中に流れていた
一人の人を母として愛するのに性別がひつようなの?
凪沙の愛情はもしかしたら女性に対する憧れも含まれていたのかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレトランスジェンダーの“凪沙”(なぎさ)は故郷の広島を離れ東京、新宿を舞台に生きている。あるきっかけで親戚から預かった一人の少女と暮らす事になってしまった。母から愛を注がれずに生きてきた少女、一果(いちか)と出会ったことにより孤独の中で生きてきた凪沙の心に今までにない感情が芽生える。
一人の少女との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く、奇跡の物語。
めちゃくちゃ切ない物語なので、読む時を選ぶ。
トランスジェンダーの凪沙が親戚の女の子を通じて母になりたいと願う。貧困に直面しながらも少女の一果はバレエにのめりこんでいく。
とてもじゃない -
Posted by ブクログ
「母」とはなんだろうか。「母性」とはなんだろうか。
母性なんて母親神話を前提に生きたい人間のために、創り上げられた幻想じゃなかろうか。
映画であれ小説であれ、この作品に触れるとそう思わずにはいられない。
産みの母親であることしか主張することがない人間の所有欲。
母親になりたいと願う人間の欲望。
それは結局、誰のためなのか、子どものためになっているのか。
「母」を意識した時、人は発狂してしまうんじゃなかろうか。
私はいわゆる母性というものは「狂気」なのだと思った。
狂気でもって、ギリギリで自我を保っているのだと。
深夜の白鳥は「ほんとうの姿」に戻れたんだろうか?
そもそも、白鳥は誰のことだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ阿部寛さんのファンの私は早速映画を見に行った。いい曲がたくさん演奏されていて、良かった!
あまりの暴逆ぶりに刑事部から音楽隊に異動を命じられた成瀬。家族もバラバラ、移動先にもなじめず、八方塞がりだったが、徐々にドラムに取り組むようになり、ある日の春子とのセッションから音楽の楽しさに目覚める。映画ではあれよあれよという間にドラムが上手くなってしまったが、本ではその努力の様子がよく書かれていて、良かった。
初めての演奏で上手くできず、落ち込んでいた成瀬に「演奏はまだまだだけど、〜あなたのドラムからは勇気をもらえる」と励ましてくれたハツさん。成瀬が詐欺事件の犯人を強く主張していたが、却下されて音