【感想・ネタバレ】ミッドナイトスワンのレビュー

あらすじ

トランスジェンダーに芽生えた愛と母性の物語。
映画「ミッドナイトスワン」の監督がみずから書き下ろした感動の小説。

故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つ、トランスジェンダーの凪沙。
ある日、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることになる。
常に片隅に追いやられてきた凪沙は、孤独の中で生きてきた不幸なバレリーナの一果と出会い、母性の芽生えを自覚するが……。
切なくも美しい現代の愛を描く奇跡の物語。

草なぎ剛主演、映画「ミッドナイトスワン」の物語を、監督みずからが小説のかたちで描いた感動作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

映画を観たときに気になった唐突な展開などが補完されているとのことで読んだ。
映画ではカットされた細かい部分が語られていたり、なにより後半、コンクール以降の時間の流れの間がきちんと描写されていてよかった。映画は映画できれいに映像化されているので、小説を読んでから映画を観るほうが途中のはしょりも脳内補完できていいかも。

1
2023年05月17日

Posted by ブクログ

普段は書籍を読んでから映画をみることがおおいのですが、この本の場合逆で
最初はyoutubeの映画の宣伝でその存在を知って、草彅剛さんの演技に心をつかまれ、映画を観て、余韻にひたり、書店に行き本を探して読むというスタイルで読みました。

とても温かく優しいのに、現実の辛さ、冷たさを突きつけられ、そんな中でも光を見つけて足掻いたり、そこに向かっていく強さをかんじとても余韻の残る本だった。

映画を先に観たためか、ずっとテーマの「Midnight Swan」が頭の中に流れていた

一人の人を母として愛するのに性別がひつようなの?
凪沙の愛情はもしかしたら女性に対する憧れも含まれていたのかもしれないけれど、それだけでは決して解決できないほどに深いものがあったと思う。
映画のラストに少しだけその後の話しが描かれていて、小説の一果もそうなっていて欲しいとねがってしまった。

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

だれかのために、そう思うことは果たして幸せなのかそうでないのか
アレルキナーダを、オデットを、今すぐ踊りたい

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トランスジェンダーの“凪沙”(なぎさ)は故郷の広島を離れ東京、新宿を舞台に生きている。あるきっかけで親戚から預かった一人の少女と暮らす事になってしまった。母から愛を注がれずに生きてきた少女、一果(いちか)と出会ったことにより孤独の中で生きてきた凪沙の心に今までにない感情が芽生える。
一人の少女との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く、奇跡の物語。




めちゃくちゃ切ない物語なので、読む時を選ぶ。

トランスジェンダーの凪沙が親戚の女の子を通じて母になりたいと願う。貧困に直面しながらも少女の一果はバレエにのめりこんでいく。

とてもじゃないけどハッピーな作品ではない。でも一果の努力やその境遇に胸を打たれる作品。

私は本当の意味でLGBTの方の気持ちは分からないけれども、LGBTでなくとも人生が楽なものでない。地に足をつけて1つ1つ積み上げるしかないのだと思う。

弱者に優しい社会であってほしいなと思う。

映像も楽しみ。

0
2025年01月15日

Posted by ブクログ

読書記録40.
ミッドナイトスワン

映画は見ていないが、ノベライズ作品を読んで彼女の痛みに触れて寄り添い、涙が止まらなかった

彼女の生きる世界、不意に現れた親戚の娘
トランスジェンダー、ネグレクト、過干渉
心と体のバランス、母性と支配

もし私が彼女だったら?

彼女を演じた草彅剛さんの表情を思い浮かべながらの
読書時間

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

凪沙に感動しすぎて泣いた。LGBTについて誇張しているところはあるだろうけど、この小説や映画をきっかけに関心を持つ人が増えるのはいいことだろう。切なくも美しい奇跡の話。凪沙の一果を思う気持ちは、きっと優雅に飛び立つ白鳥のようにずっと残り続けるだろう。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

映画を見て感動して買った本。やっぱり最後の展開に泣いてしまった。こんなに悲しくてままならない物語なのに、人生を賭けられるほどの細くて眩しい希望が愛おしい。はーーーーーー、読んでよかった

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

小説はもちろん、映画も素晴らしかったので、草彅剛さんが主演男優賞を取った時涙が出そうでした。心に染み入る物語です。

0
2023年08月15日

Posted by ブクログ

映画→原作本。

こんなに読むのに時間がかかる本はなかなか出会えません。
読み進める度に、その情景が映像化されて脳内再生されるんです。
涙が溢れて、文字が読めない。

映画でもボロ泣きしましたが、小説本も目パンパンになります。

映画だと時間の流れがよくわからなかったり、尺の関係なのか急にお話が飛ぶような感じがしてたのですが、小説版を読む事で補完されました。
納得してスッキリ!

映画と小説、どちらも観て読む事をお勧めします。

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2023年05月31日

Posted by ブクログ

「母」とはなんだろうか。「母性」とはなんだろうか。
母性なんて母親神話を前提に生きたい人間のために、創り上げられた幻想じゃなかろうか。
映画であれ小説であれ、この作品に触れるとそう思わずにはいられない。

産みの母親であることしか主張することがない人間の所有欲。
母親になりたいと願う人間の欲望。
れは結局、誰のためなのか、子どものためになっているのか。

「母」を意識した時、人は発狂してしまうんじゃなかろうか。
私はいわゆる母性というものは「狂気」なのだと思った。
狂気でもって、ギリギリで自我を保っているのだと。

深夜の白鳥は「ほんとうの姿」に戻れたんだろうか?
そもそも、白鳥は誰のことだったのか。

海に還ったことでナギサは母になれたのか。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

ページをめくる度にとても重く、受け止めきれない感情になりながらも最後まで読み進めました。

今感じているこの感情は消えないだろうなぁと。

少し気持ちが落ち着いたら映画も見てみます。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

リンの自殺、凪咲が一果を娘として引取る事が出来ず、その後自暴自棄になり、手術の後のケア不足で体調を崩し亡くなったあと、一果は海に入水して自殺したのか、それともバレエの留学をして成功を修めたのか謎が多かったです。

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2022年06月26日

購入済み

映画を見たあとに改めて…

映画を見たあとに改めて…という気持ちで小説版「ミッドナイトスワン」を読みました。
映画では恐らく時間の都合で描ききれていない部分についても描写があり、よりこの作品を理解することができました。
映画でも小説でも、凪沙は優しく、儚く、脆くて胸がぎゅっと締め付けられましたが、読んだあとは、映画を見たあと同様に、心が暖かくなったような気がします。おすすめです。

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2021年02月18日

購入済み

映画と小説どちらも Good

映画を見て主役2人の圧倒的な存在感にやられてしまったのですが、ストーリーとしては2時間という制約のせいか少しツギハギな印象を受け、なぜ? と気になった箇所もいくつかあったので、小説を読みました。映画では描かれなかった部分も丁寧に語られていて、映画を見た方が読んでも楽しめると思います。映画のキャストの方々を頭に思い浮かべつつ読めて映画を見てから小説を読むのも楽しいなと思いました。

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2021年01月21日

購入済み

言葉が見つからない…

一果役のバレエがどんなもんか…くらいの軽い気持ちで映画を観に行きました。
終演が20:30という早くない時間であったにもかかわらず、エンドロールが終わっても、誰一人立ち上がらない衝撃。。。
その夜にこの作品を探しあて読み始めました。
う~ん…読みながら感じたことを言葉にするのが難しい。
とにかく痛くて痛くて…辛かった。
映画を観ているときもそうだったけど、衝撃的過ぎて涙も出なかった。
心を揺さぶる作品に巡り会えたことだけは確かです。

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2020年10月28日

購入済み

何とも切ないけど、人間の本質が

今日、PVを見て気になって原作購入。ネタバレのコラムを読むより自分で原作を読みたかった。
この厳しい役を演じた役者さんたちの勇気を賛える。
誰しもが不器用ながら母親になりたい。それを打ち砕く様々な事実。性同一性障害の皆さんの苦しみを忘れないで、切なさや悲しみによりそう事ができる自分でありたいです。原作もいいけど映画も是非見たい。

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2020年09月21日

ネタバレ 購入済み

幸せのかたち

youtubeでこの映画のPVを見たら、心を惹きつけられ、どうしても内容を知りたくなり、購入。
映画のノベライズ本を購入するのは初めてだったが、本を読んでこんなに胸が苦しくなったのも
初めてでした。悲しい、ツラい、切ない、いろんな感情が入り交じり、自分でもどうしたらいいのか
わからないくらい、涙が止まらなくなった。
がんばっていても、どうにもならないことがある。努力しても、報われないことも。
他の人にとって、不幸に見えることでも、自分ではそう思わないこともある。
人の幸せの形はそれぞれで、それを誰かが否定したり肯定したりできない。いろんな形があっていい。
生きづらさを抱えながらも、誰もが幸せになろうとし、誰かの幸せを願っているんだと、この本を読んで改めて思った。
凪沙を思い描いたとき、PVで見た草彅君が、当たり前のように浮かんできました。おそらく、イメージ通りなのでしょう。
読後、映像で見たいと強く思ったので、絶対に映画館に行って鑑賞しようと思います。
せつなさに押しつぶされそうですが、今のわたしには、この映画を見て、人生観を変える必要があると思うからです。
それくらい、この物語には価値があるとわたしは考えます。

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2020年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一果のバレエに懸ける思いを理解した後の親子関係が好きだった。
身を削ってまで一果の夢を叶えてあげようとする凪沙の姿は心が痛かった。
一果といつまでも一緒にいて欲しかった。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひたすら苦しかった

親子関係
セクシャルマイノリティ
行き場のない感情
自傷行為

救われないなぁ、って
実際にこういう出来事が存在したら、と思うとやるせない気持ちになる
凪沙の結末があまりにも苦しすぎて読み終わった今息がしにくい
本当の親 とは…
自分のセクシャリティが、COしてない人に知られる恐怖と不安は想像するのも怖い

人に理解されなかった経験がある人は強い
強くなるには辛い瞬間を耐え忍ばなければいけない
それは本当にあっていいものなのか

性って一つ一つに名前を付けられるほど単純なものじゃないってことを胸に刻んで生きようと思った

この苦しさは当分引きずるかなと思います

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2025年05月07日

匿名

購入済み

悲しい話しでした。一生懸命に生きて、イチカを愛して守ろうとしたナギサが可哀想で胸が苦しいです。
もっと早くナギサの気持ちに言葉で答えてあげてほかった。2人が幸せになる道があったはずなのに残念です。

#切ない #シュール #じれったい

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

かなさんの本棚から選びましたm(_ _)m
今日は夏か!!ってほど暑かったので、午後からはベッドでゴロゴロ怠けて読書してました。


草薙剛くんと、内田英治監督がタッグを組んだ映画を、内田監督が小説化。

慣れるまで文章にはほんの少し違和感がありましたけど、物語がしっかりしているからか、途中からスイスイ物語へ入っていけました。


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広島出身、トランスジェンダーの凪沙は新宿にあるニューハーフショークラブで働いていた。
広島の親戚に、育児放棄されている娘がいる為、預かって欲しいと母親から連絡があった。
その娘、一果は母親から愛情を受けず、虐待されていた為、ほとんど口を閉ざしていた。
何の希望も抱いていなかった一果だが、幼い頃習ったバレエに深い興味を覚えていた。

凪沙と一果、お互い無関心で始まった生活だったが、一緒に暮らしていくうちに、これまで抱いたことのない感情がお互いに芽生えてきた。

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滅茶苦茶評価の高い本で、期待感もりもり。

ニューハーフの人って、何であんなに安心感あるんだろう?
勝手にすっごい信用してしまう私がいます。

東京に住むのだったら、ニューハーフの人と同居したいなぁ。何だかとっても安全な気がします(*´꒳`*)

一果と凪沙がどうか幸せになりますように!!
と思いながら最後まで読みました♪

映像で観たら、ひょっとしたら切なすぎて泣けるかもなぁ。。


素敵な物語でしたが、悲しかったー。゚(゚´ω`゚)゚。

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

 こちらの作品は映画を観てからの読書になりました。映画は娘が帰省した時に、娘のリクエストで一緒に観たんです。映画の方も面白かったけれど、映画ではなかったことも描かれていました。

 新宿で働くトランスジェンダーの凪沙、ネグレクトを受けてきた一果…凪沙はお金を貯めて性転換手術を受けるという目標があり、一果にはバレエをしたいという願いがあった。生きにくさをお互い抱えているふたりは、一緒に生活することでお互いの気持ちに寄り添えるようになっていく…。特に凪沙は、一果の母になりたいと思うようになっていくのだが…そこには大きな壁が立ちはだかる…。

 男性だけれど心は女性…そんな気持ちが痛いほど伝わってくる作品でした。全ては一果のために…切ないなぁ~誰もが一生懸命生きている…凪沙も一果も不器用で危なっかしくて、読んでいてドキドキしました。読む前に映画を観ていたので、なんかその場面のシーンが自然と思い浮かべられました。特にラストの海辺のシーン!!よかったですよ!

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

映画も小説もひたすら泣けた。映画は映像で、小説は言葉で、どちらも素晴らしい表現がなされているとおもった。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

 映画を補う意味でノベライズ読んでみた。うん、読んで正解、時間が飛ぶあたり、しっかり埋めてくれた。

 気に入ったのは、草薙くん、しっかりモデル歩きしてくれたのが良かった。街中で見かけるガニ股、年齢問わずガッカリします。素敵なヒール履いてるのに興醒め。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

弱いものは、哀しい
この一文がすべてを物語っているなと思いました
ダメージが大きい…

トランスジェンダーの凪沙、ネグレクトを受けている一果、思うように育児ができなくて苦しむ早織
ただ自分として生きるのは、こんなに苦しいのかと思い知らされました
少しの勇気が出せたら違った結末になったのかな

凪沙は映画では草彅剛さんが演じているのだそう
私の中ではイメージにピッタリ
観てみたいけど世界観に引きずり込まれそうで怖い

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

映画になかった場面。一果はネグレクトで保護される前に、ギエムという浮浪者のような婆さんにバレエを習ってたこと。瑞貴が議員に立候補して選挙運動をしていたこと。本になかった場面。りんがビルの屋上で飛び降りた後、一果のコンクール会場の座席に現れた場面。一果が日本を飛び立って、海外のコンクール会場にいる場面
他にもあったかもしれないけれど、ほぼ映画に忠実に小説は再現されていたと思う。小説バージョンとして、違った展開を少し期待してたんやけどなぁ。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

映画を観た後に読みたくなって購入。
凪沙の母性がどんどん強くなっていくのが本当に切なくて哀しくて…
一果ちゃんという希望が飛び立つ事が出来たのが救いだけれど、それでもやっぱり悲しくて読後しばらく引き摺ってた。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

うーわー、これはきつい。
こんなラストは辛すぎる。希望があっただけに読んでいて辛かった。
実際はなかなか難しいけど、ジェンダー問題に対して偏見のない自分でありたいと思った。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

気になってたミッドナイトスワン
映画より先に本を見つけたから読んでみた

読んだあと気が重くなるような内容だった、、
ハッピーエンドが良かったな、、

元ヤンでシングルマザーの元に生まれた一果が虐待の疑いで一時東京に住む親戚の渚沙と住むことになる
そこでバレエを本格にやり始め渚沙とも絆が生まれ地元の広島に帰らずずっと東京に居たいと思うけど願いは叶わず母親に連れ戻される
渚沙はまた一果と住むこと、母親になることだけを目指し性転換手術を受け広島に一果を迎えに行くが母親に追い返されどんどん堕ちていくっていう話

モルモン注射の副作用をホルボケっていうことを知った
躁鬱みたいになったり吐き気があったり大変なんだな
周りからはただの酔っ払いに見えるのも辛い

性同一性障害で散々辛い思いしてきた渚沙には幸せになって欲しかった
一果も最後まで可哀想すぎた
親友が自分のバレエのコンクールの日に自殺したり渚沙が自分のせいで狂い死んでしまったり、、
恵まれた容姿とバレエの才能があるのだけは救い

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2022年10月06日

購入済み

映像

映画の予告編を観て読んでみました。映像を想像出来るような文章でとても面白かったです。同じ著者の作品をもっと読んでみたいと思いました。

#胸キュン #切ない #感動する

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

最後海での凪沙。自然と涙が溢れてきた。一果はイギリスにバレー留学できるようになり希望があったのに 凪沙がいないのならなんの意味もなく生きている意味もないと 凪沙を追って一瞬で天国へと向かうと決断。BAD END だけど心に残る。
映画館は死なずにバレーリーナーの道を進んでる。
どちらもいい。

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2021年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひさびさにこういうラストの本を読んだので打ちのめされた。

最後に望みを叶えられた凪沙が不幸だったとは言い切れないけど、幸福だったというには辛いことが多すぎる。

一果はこれから世界に羽ばたいて成功するかもしれないししないかもしれない、瑞貴は政治家になってみんなの生きやすい世の中を作っていくかもしれないし、そもそも選挙で勝てないかもしれない。

ハッピーなのかアンハッピーなのか分からない。冷たいような、しかし底の方でじわじわと熱を持っているような、なんとも落ち着かない読後感。

LGBTs的なことで言えば、この作品が「リアリティがない」と評価されるような世の中であってほしいと思う。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お友だちに借り本

友人に勧められ、草彅くんの映画の予告映像観たのですが、
打ちのめされました。。。

これは原作読まねばと。

お母さんになりたい。
守るべきものの存在意義。
自分であること。
なんと純粋なことであろうか。

現実の厳しさと、
あがき、失望。

セルフネグレクトの流れは、あまりに切なくて胸が締め付けられました。

凪沙にとって、海を見に行くことの意味。
そして何より、このミッドナイトスワンというタイトルの意味を考えたい。
そして彼女の人生が、一果の未来と緩やかに繋がっていることを。

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2022年11月07日

Posted by ブクログ


トランスジェンダー、歪んだ家族関係、
経済的貧困、偏見と差別に苦悩し、
受け入れられることはないと諦めながらも、
それでもあるがままの自分で生きたいと願い、
抗って生きる人たち。

結末に胸が締め付けられて、同時に希望を
持ちたいと願わずにはいられない。

ーーーーー
理解を示さない親と距離をとり、田舎から
離れて新宿で自認する性別になるために
ひとりで生きるトランスジェンダーの凪沙。

育児放棄を受けて育ち、全てに心を閉ざして
無表情になった一果。

通報を受けて保護された一果は、親戚の
話し合いで凪沙に預けられる。

最初、凪沙は面倒ごとに巻き込まれたと
不満に感じて一果と関わりを持とうとせず、
一果も周りに興味もたずひとりの殻に閉じ
こもっていた。

でも一果がバレエに出会ったことがきっかけで、
互いに壁を作って関わり合おうとしなかった
二人の間に少しずつ変化が起こる。

期間限定だった二人の生活を、いつしか
ずっと続けば良いと感じ始めた頃に
二人を引き裂く出来事が起こる。

些細なきっかけで堕ちていく人がいる一方で、
小さな関わりから生きる道しるべを見つける
人がいる。

不安な日々に揺らぐ一人ひとりの姿が
鮮明に記憶に刻まれる物語。

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

ノベライズということもあり、ページターナーと呼ぶほどにはサクサクと読ませる。
トランスジェンダーとしての心理やせつなさは痛いほど感じる。
でも…どの話の筋も表現も、どこかで聞いたような…という既視感が。むしろ、トランスジェンダーの話はどれもこんな感じに通じるのだろうかと思ってしまうような。
発売当初はかなり話題になっていたので気になって本で手に取ったけど、違った!これは草彅剛さんの演技ありきの物語なんだわ!
脚本と演者が揃って生まれる名作ってあるんだろうな、と、映画は未だ観ていないので、信じている。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

はい!明けました!(人´∀`).☆.。.:*・゚
明けましておめでとうございまーーーす⤴⤴⤴

三が日、家でボーッとしながら読書を楽しみたいですが、そういう訳にもいかないですね…
大人の事情がありますね(;^ω^)

とりあえず、2024年一発目のレビューはコレだ!

ジャジャ〜ン♪


『ミッドナイトスワン』


なぜこれかというと……、

特に理由はナシ!
たまたまタイミング的なものですw



新宿のニューハーフショークラブで働くトランスジェンダーの凪沙

母親から育児放棄・虐待をされた一果

とあるきっかけで凪沙が親戚の一果を預かり生活を共にすることになる
トランスジェンダーと虐待、孤独の中で生きてきたふたりはなかなか心を開くことができない

しかし、一果の大好きなバレエと、凪沙が一果にそして自分自身に言った、「うちらみたいなんは、ずっと一人で生きて行かなきゃいけんけえ・・・ 強うならんといかんで」の一言がふたりの関係性に変化を与えていく

一果との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く涙の物語


さぁ、2024年も読書楽しみまーす\(^o^)/
みなさん今年一年もどうぞよろしくお願い致します!

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

 本作は、内田英治さん監督・脚本の同名タイトル映画の、ご自身によるノベライズ版です。
 個人的に、原作→映画化の場合は、「映画は観ない派」ですが、本作は逆パターン‥。互いに補い合う部分があるのか、作者(監督)の意図も不明で‥。
 映画では、草彅剛さんが主演し、日本アカデミー主演男優賞を受賞‥。う〜ん、どうしましょう。(で、結局読んだんかい! 映画じゃないんかい!)

 日々体と心の葛藤を抱えるトランスジェンダー・凪沙と、親(実は親戚)の虐待を受け一時預かったバレエダンサーに憧れる少女・一果の物語です。
 凪沙と一果。この2人を結びつけたのは、世の中の生きにくさや孤独であり、そこにバレエという共通の希望が見えた時、運命が動き出します。

 著者は、この2人の姿を通して一つの家族愛の形を描こうとしたのかもしれませんが、後半の急展開とラストは、少々不完全燃焼の感が‥。
 感動とか、美しいとか、泣けたとかの凡庸な言葉の前に、個人的には切ない以外の何ものでもないなあ、という思いです。
 当事者でない立場から見た、「(可哀想な)トランスジェンダー像」が拭いきれません。これがリアルだとすれば考えるきっかけをもらったと言えるでしょうが、やるせなさだけが残るような‥。当事者は共感できるのでしょうか? LGBTは社会全体で考えていく必要がありますね。

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2023年06月29日

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