中村哲のレビュー一覧

  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    著者の中村さんは、天に呼ばれてアフガンに行ったと言うことなんだろうか?
    とても頭がいい人なのだなと文章や行動で感じる
    人としての格があるとはこういうことなのだろうか。
    中村さんのはじめたこの事が、引き継がれていって欲しいと切に願う。

    0
    2025年09月26日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    中村哲さんによる、アフガニスタンの活動を主にした回顧録。

    中村さんは「必要なのはカネや薬よりもまず水だ」という信念の元に、アフガニスタンに水をもたらすことを目指した。
    そして試行錯誤しながら井戸や用水路を作り、凶弾に倒れるまで現地の人のために人生を捧げた。

    なぜこんなに尊い生き方ができるのか。
    医者だから、という言葉だけでは到底説明がつかない。
    日々自分のことばかりで一杯一杯な自分とは大違いだ。

    中村さんの言葉には心揺さぶられるものが数多くある。
    それは現場に立ち、実際に汗を流して体を動かしていたからだと思う。

    安全な地位から批判ばかりする評論家や、金のために薄っぺらい美麗辞句を繰り返

    0
    2025年09月23日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    この人は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をそのまま体現していると感じた。医学や語学に堪能でありながら、それをひとつも自分のために使っていない。自分のことばかり考えている自分が恥ずかしくなった。狭い(セコい)考え方だからストレスが溜まるわけで、自分の世界も広く捉えることの大切さも学ぶことができた。
    平和な日本からすれば地獄のような土地で、見ず知らずの人のために何故ここまでできるのか。本書の中でも説明はされているが、理屈ではないものを感じる。
    亡くなったことは本当に残念に思うが、自分の仕事を見つけられたことは幸せだったように思えた。本当に惜しい人を亡くしてしまった。

    0
    2025年07月31日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    それぞれに合う合わないがあるので、他人に本をおすすめすることに躊躇する方だが、この本はたくさんの人に読んでぜひ読んでいただきたい。

    0
    2025年04月21日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    やはり現地でしか分からない空気感が有るということを覚えておかなければならない、と改めて感じた。
     日本古来の技術には修正を加えてきた歴史がある。過去に学ぶことは今の時代に大切にしなければならない。
     終章は一見の価値あり。

    0
    2025年02月27日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    井戸を作っていたということぐらいしか知らない……。初めて読む中村医師の本。

    第一章 ハンセン病根絶を目指して
    最初は、ハンセン病撲滅のために活動していたという話。ハンセン病。病状が徐々に悪化していく病気と言う事と、見た目が悪くなることで昔は恐れられていて隔離されていたという話ぐらいしか分からない。ただ、この本を読むと靴……サンダルで病状が抑えられるという事が書かれていた。足。足からダメになるから、足を大切にということらしい。

    第六章 開通した命の用水路
    用水路が開通した話。利権のあれこれには苦労したという苦労話も。でも、こういう『水路』の話は上流側が有利で下流に行くほど不利になって、格差み

    0
    2025年02月15日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    どこまでも透明で、限りなく研ぎ澄まされた言葉の数々。

    理不尽や苦しみ、悲しみを幾度も乗り越えてこられたからこその悲壮な決意を秘めた言葉。

    今できること、すべきことを見据えて、希望を失わずひたむきに行動していく精神力と静かな力強さに、励まされるような思いで読み進めました。

    自分がニュースとして与えられている情報が、いかに脆いものなのかを痛感せずにはいれませんでした。

    「物騒な電力に頼り、不安と動揺が行き交う日本の世情を思うとき、他人事とはおもえない。だが、暴力と虚偽で目先の利を守る時代は自滅しようとしている。今ほど切実に、自然と人間との関係が根底から問い直された時はなかった。決して希望な

    0
    2024年12月27日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    誰の立場に立っておこなわれて、そして誰のためになる支援か。

    本書を読み、上記の言葉に帰ることで見えてくる風景がありました。
    世界がどうなろうと、そこに暮らす人がいるということ。
    逃れられない人たちが、そこにいるということ。

    出会った、目の前の人たちを大切に想い、最善を尽くしてこられた中村哲さんの生き方が浮かび上がってくる一冊でした。

    0
    2024年11月20日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    『アフガニスタンの診療所から』では中村医師がアフガニスタンで診療を始めたきっかけや現地の医療活動について語られていましたが、今作の『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』は上の本紹介にありますように、干ばつに襲われたアフガンに井戸を掘り、用水路を建設する中村医師の活動を知ることができます。

    0
    2024年08月19日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    セロ弾きのゴーシュ⁈読んで納得。
    中村医師はアフガニスタン、パキスタンの根本的な生きるための手段をいち早く見抜いて行動した。まずは生きるために必要なことは何か、医療から水問題に取り組むことを誰が考えるか。教育や女子問題は生きてこそ取り組めること。
    先進国での死生観ー長く命を繋ぐことー。生きること死ぬことを自然の流れとして受け入れることは日本人にできるだろうか。
    海外支援は外国から来た、と言うだけで警戒されるという。その壁を少しずつ年月かけて無くしていったはずなのに、中村医師は殺されてしまったのか。
    この先も中村医師の遺志がつながっていけばよいのだが。

    0
    2024年08月15日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    中村さんの本を読むのはこれで3冊目だが、今までの中で最も親しみやすい本だった。NHKラジオのインタビューの書き起こしなので、彼の自然な語り口にまるで近くにいるような気さえするのだった。『セロ弾きのゴーシュ』でご自分を控えめに喩えていらっしゃるが、身近な困っている人々のために骨を折ることが、いかに尊いことかということを改めて感じた。とてつもなく大きな宝が暴力によって失われたことは耐え難い。心からご冥福をお祈りすると共に、私も自分の置かれた場所で、少しでも一隅を照らしてゆこうと思った。

    0
    2024年06月18日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    生き様だなぁと感嘆…。地球?を愛して、愛された方だったと感じると共に、自分のあり方を気付かされた方でもある。
     忖度ばかりの世の中だか、平和賞を捧げるべき偉人ではなかろうか…

    0
    2024年06月08日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    中村哲さんの壮絶なアフガニスタンでの活動の記録。生半可な決意ではここまでのことはなし得ない。
    アフガニスタンは、ソ連の侵攻、大旱魃、米国の攻撃など、相次ぐ災厄に巻き込まれていく。こうした中、中村哲さんは、日本の昔の治水技術を独自に調べ、アフガニスタンに適合するよう、上手く工夫し、大規模な灌漑を実現させていった。怯むことなく、淡々とおこなっていった。私もこのように生きていきたい。

    0
    2024年03月31日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    ものすごく内容の濃い本である。徹底的に現場主義であり、用水路の土木工事の話は専門的で難しい。が、ここには何がしかの真実があると思われる。
    素晴らしい人がいたものである。

    0
    2024年02月11日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    中村さんの努力がすごい。
    また、米国のアフガニスタン侵攻に対する批判、メディアの歪んだ報道、日本政府の無能さを明らかにしていて面白い。
    信念に脱帽。

    0
    2024年01月14日
  • 人は愛するに足り,真心は信ずるに足る アフガンとの約束

    Posted by ブクログ

    VIVANTを見ていて、ノゴーン・ベキから中村哲さんのことを連想しまして、本書を読みました。このような立派な方が実在したということを、忘れないようにしたいと思います。

    0
    2023年12月31日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    中村哲さんのアフガニスタンでの活動を知り、その興味から手に取ってみたが、ご本人の人柄や心根の優しさが伝わってくる。物凄いことをやっているのに、偉ぶるどころか信念さえを掲げるでもなく、自分の成し遂げたことを縁の一言で片付けてしまいながらも、問題点の本質を見抜き、愚直に真っ直ぐ謙虚に振る舞う。
    どうしてそういうことができるのか、もっと中村哲さんという人物を学んでみたい。

    0
    2023年08月13日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    中村哲さんの力強くも優しい言葉。それにセロ弾きのゴーシュの物語が途中に挿入される。編集してくれた方に感謝。

    0
    2023年07月16日
  • わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと

    Posted by ブクログ

    まさに中村哲は、セロ弾きのゴーシュであり、雨にも負けずの人。
    「予期せぬことが多く、こんなはずではなかったと思うことの方が普通。ゴーシュは、普通の人が遭遇する天から人への問いかけの応答の連続が、私たちの人生そのものである、その中で、人として最低限守るべきものは何か、伝えてくれている気がする。」

    0
    2023年06月06日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

    Posted by ブクログ

    自分自身が河川技術者であり、灌漑施設更新の施工監理の経験があるから、肝が河川からの取水部であり、あの施工の難しさを思い出しながら読み進めた。

    そもそもは、キルギスに行くにあたり、中央アジアの本を読もうと、積読になってた中から選んだ。近い地域で、集中して読みたいと。

    大正解。気候変動の影響はキルギスでもあり、山頂の万年雪が完全に解けるようになったらしい。アフガンの旱魃も同じ気候変動による。

    世界のメディアや政治家達が、タリバン対世界という単純な図式で自分達の勝手な正義を吹聴している下、現実の世界では生きていくための様々な闘いが個人レベル、血族や地縁、渓谷レベルであったのだ。事実は自分から取

    0
    2023年05月04日