全国不登校新聞社のレビュー一覧
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不登校・引きこもりの当事者や経験者が、インタビューした記事をまとめた本。
インタビューをする記者達は、自分が何を聞きたいか、知りたいかを一生懸命に考えてインタビューしている。
インタビューされる側も、当たり障りのない常識で答えるのではなく、それぞれの内側にある考えや気持ちを丸出しにして答えてくれてる。
今、苦しいとき、そこからの一歩を引き出す言葉は、人それぞれ異なると思う。
この中にそのひと言が見つかればいいね。
誰が読んでも、自分の固定したしまった考えがリセットされるインタビューがあると思う。
誰でも、いつでも、大なり小なり悩みがある。
これでいいのかな、自分のやったことは失敗だったかな、どうしてこんなことになっちゃったの…などなど。
インタビューする側の真剣さ、される側の全てを包み込んでくれる感じ…それを読むと、誰もが勇気をもらえる一冊だ。 -
Posted by ブクログ
☆「死ぬんじゃねーぞ!」中川翔子
☆一つの言葉には、決して一つではないたくさんの意味があるし、その意味を自分で作り出すこともできる、過去に何があったかではなく、今の状態とどう向き合うか、せっかく自由に使える一日があるんだからこの時間を何にいかそうか ヨシタケシンスケ
☆こんな自分になりたいという理想像 りゅうちぇる
☆あなたのために、はあなたのせい、になる、いろんな人に生きていて欲しい、いつか僕と出会うかもしれないから 春名風花
☆何もできないと思われているうちに失敗しておく、若いうちはなんでも首を突っ込んでおく あずまきよひこ
☆繰り返しはは人間の実存の基本、毎日平凡な日常を繰り返す事を受け入れる 谷川俊太郎
☆表現とは自分の中の穴を埋める作業、逃げるというよりは戦略的撤退、逃亡よりは転進 庵野秀明
☆親が根拠のない自信をつけてやる 宇多丸
☆第三の場所を作る 荻上チキ
☆何か面白いことあった? 北斗晶 -
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☆樹木希林
お釈迦さんがね、人間として生まれることはきわめて稀なことだ、と言ってるの。だったらね、生き続けなきゃもったいないじゃない。
☆横尾忠則
いまの大人社会で一番足りないのは、感性です。
☆玄侑宗久
「救いたい」という気持ちも分かるが、共倒れになりかねません。「あなたが学校に行こうが行くまいが、私の人生に何の関係があるの」という、ほとんど太陽のようなあり方をしていた方がいい。
揺らいでいい、という自覚を持つことが、無常という力です。
☆内田樹
外から入ってくる情報の7割くらいは皮膚から
あなたにはああいうところもあるし、こういうところもあるし、まったく理解も共感も絶したところにある、という中立的な構え
☆茂木健一郎
脳の個性は、ある部分が優れていれば、ある部分が劣っているというようにトレードオフの関係になっている -
Posted by ブクログ
全国不登校新聞の記者たち(元不登校経験者)達が、著名人にインタビューする。
インタビューする側もされる側も真剣に受け答えしているのがわかる。
また説教的ではなく、いろいろな考え方を尊重している記事なのが良いところ。
気になったフレーズ
・ヨシタケシンスケ
一番きつかった時期に考えていたのは、「現実の世界と空想の世界を完全に分けてしまえば、自分は楽になるはずだ」ということ。その思いを達成するために自分の頭の中だけの世界を創造しようとしたんです。だから僕はヒマさえあれば、手の平をじーっと見つめていたんです。何をしていたかというと、手の上に「自分しか見えない小人」が見えるようになるための訓練なんです。(笑)
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「こいつだけは僕のことをなんでもわかってくれる。だからつらくてもがんばろう」と思っていました。手の平を見ながら「もっと小人がはっきり見えるようになったら、自分は社会人としてやっていける」って思ってましたからね。
・R-指定
自分にコンプレックスがあったり、劣等感があったりする人こそ、なにかを表現するのに適している、と。多くのアーティストと出会いますが、みんなコンプレックスを持っています。俺も満たされていないからこそ、それを埋めるために表現をするという方法で今も自分を保っているんです。
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俺がその1年間、自分と向き合って、最終的に見つけた答えは「カッコつけてもあかんな」ということです。それまでの自分はカッコつけて、クールにラップを見せようとしていました。本当はラップに情熱があるのに、ないふりしていたんです。
・谷川俊太郎
詩は、小説なんかとちがって、時間軸をばっさり切っちゃって、いまこの瞬間というものを提出するわけです。悩んでいるとき、人間は、その時間をばっさり切られてちがう断面から見ると、意外になぐさめられたり、視点をコロっと変えたりすることができる。普段人間は地面にくっついて生きているんだけど、詩というのは高いところから俯瞰できるようなところがるように思います。
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僕は、繰り返しっていうのは、人間の実存の基本だと思ってます。人間は、どんな偉い人でも、どんなスターでも、基本的には、毎日の日常生活の繰り返しを生きている。それが人間の生きていく基本的なありかたですよね。
それを壊そうとして、みんな冒険だとか恋愛だとかで、一生懸命ドラマチックにもりあげようとしてがんばるんだけど、それも限界があって、基本的には毎日、平凡な日常を繰り返すことをちゃんと受け入れないと
人間はダメなんじゃないかと思う。
・庵野秀明
作家の村上龍さんは「表現とは自分の中の穴を埋める作業だ」と言っていますが、あれは確かにぴったりの言葉だと思います。自分の中に穴が空いていて、ものを作っていないと、その穴が埋まらないんですよ。
・荻上チキ
大人の社会より子供の社会のほうが、自由度が著しく低いんです。本来は子どもの方が大人よりも脆弱なので、より安全な空間として学校を設計する必要があるはずです。
たとえばその空間から離脱しやすくするとか、いろんなセーフティーネットを学校のなかに作っていく必要があります。しかし実際は、むしろより厳しいルールを子供たちに押し付けるようなことが前例になっている。 -
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ネタバレ「続」も、前編に劣らず非常によかった。前編と同じ編集方針となっており、全国不登校新聞社に在籍する、不登校・ひきこもりの当事者・経験者である子ども若者編集部員が、「私が話を聞きたい人に話を聞きにいく」という方針で取材を行うことにより作られている。「世のため」「人のため」ではなく、「私」が話を聞きたいというのが大原則となっている。
そのインタビュアーに答えた17名の著名人がこちら。
目次には、対談者のキーとなる一言が次のように紹介されている。確かにこれらのセンテンスがキーとなるものであるが、それ以外にも一人の読者として感動した言葉や生き方があった。
■中川翔子:ちょっとの「好き」を集めて、積み重ねていく
■ヨシタケシンスケ:遠回りしたからこそ、見えることがたくさんある
■りゅうちぇる:自分の「色」を塗り替えてもいい
■立川志の輔:他人とちがうのは、いいこと
■春名風花:いまあなたがいるそこがすべてじゃない
■あずまきよひこ:無理にでも頭を突っ込んでみると、たいがいはおもしろい
■R-指定:コンプレックスをさらけ出した方が、楽しかった
■谷川俊太郎:ミスフィットを活かす道はある
■庵野秀明:「ここ」じゃなければ、他のところに行こう
■宇多丸:自信は他人からもらおう
■田房永子:自分の「心」を大切にする
■大槻ケンヂ:「のほほん」と生きていきたい
■みうらじゅん:好きなことをいっぱいやろう
■糸井重里:できることをひとつずつ続けていく
■坂上忍:3割の共感があればいい
■椎名誠:方向が決まっている人生なんて、つまらない
■荻上チキ:人の役に立つことを生きる力にする
■対談:北斗晶×石井志昂(本書編集長) 人になんと言われようと、やりたいことをやってみる
この17人の対談者もまた、自分自身の生きづらさを乗り越えた今がある人たちであったり、生きづらさということを心で理解できる人たちであったりする。ある意味、自分なりの人生哲学をもっている凄い人たちである。
年齢は若くとも、何も考えずに自分の不安を子供に押し付けて生きている大人や、意味なくマイノリティであることを特別視するような人たちよりも、ずっとずっと物事を考える力があり、人生を闘っているのであり、生き方の哲学を確立しているように思える。
以下、自分なりに目に留まった対談者の一言など。
■中川翔子:「いちばんひどい日」を乗り越えると「そうでもない日」が来る。「そうでもない日」が続いた先に、思いがけない「死ななくてよかった」と思える日が来るはず。
■ヨシタケシンスケ:自分の意見を持たずに大学までいった。それに対し、「学校に行かない(不登校)」を自分で決めるということは凄いこと。
■りゅうちぇる:意見の違う人にあったら、その人の背景を考えるようにしている。
■立川志の輔:人生いろいろなことが起こる。学校に行かないということが、なぜそんなに大きなことなのか。大騒ぎしているのは大人。
■春名風花:いじめの加害者にフォーカスする。送信機をどうにかするしかない。ただし、「加害者が悪い」と単純化してしまうのは嫌。
■あずまきよひこ:何もできないと思われているうちに、失敗しておいたほうがいい。
■R-指定:学校の外の世界の人たちと出会えて、「俺はすごく狭い世界にいたんやな」と思った。
■谷川俊太郎:自分が詩を書いて生活するなんて考えなかったし、詩人になりたいとも思っていなかった。「なぜ詩を選んだのか?」-私が詩を選んだのではない、詩が私を選んだのだ。
■庵野秀明:(学校の)勉強は、受験のためのもの。テクニック学んでいるだけ。そのテクニックを身に着けることが社会に出たときに役立つというのは方便だ。
■宇多丸:最初の一歩は、わかならいけどやっちゃってた。最初の一歩に「理不尽なジャンプ」がある。
■田房永子:親は子どもにとって権力者で支配者で独裁者でハラスメントの加害者。子どもに過干渉にならないようにするためには自分の人生を楽しむこと。
■大槻ケンヂ:世の中で善と呼ばれているものが悪であったり、悪と呼ばれているものが善であったり、価値観というものは時代、民族、国家によって変わるものであって、ゼッタイの基準はない、
■みうらじゅん:不安は今でもあるが、なんとかなっている。常識が分かった上でやる非常識が、エンターテインメント。
■糸井重里:自分たちが何ができるかって言ったら、残念ながら、今のところ、努力することだったり勉強することだったりする。
■坂上忍:何かを成し遂げようとするとき必ず孤独になる。
■椎名誠:不登校しているのは、自分に忠実な素直な人
■荻上チキ:「逃げてもいい」というが、不整備な状況では、不登校は自己責任化されてしまう。学校には、セーフティネットが必要なのに、厳しいルールを押し付けている、 -
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ネタバレ「全国不登校新聞」というメディアがあることを少し前に初めて知った。樹木希林さんの本を読んだ際に、フォローさせて頂いている「夜型さん」に、希林さんがこのメディアへメッセージを寄せられているということをコメントで教えて頂いたからだ。
このメディアは、全国不登校新聞社の発刊ですでに20年以上の歴史があり、その間一度も欠刊がなかったそうである。
同社の代表理事奥地圭子さんは、1984年から「登校拒否を考える会」を立ち上げ、その翌年にはフリースクール「東京シューレ」を開設するなど、早い時期から不登校やひきこもりの問題への取り組みを進めてこられた方である。
本書は、不登校やひきこもりの経験者がインタビュアとして、その自分が誰の話を聞くことが有意義かということを考えて、その対象者にインタビューを敢行することにより編集されたものである。世間一般の読者受けを考えたインタビューではなく、そのインタビュアーが個人として話を聞きたいと思う人に、その思いをぶつけながら取材をしている点が特長であり、それが本書を熱気の感じられるものにしている。
本書の編集長もまた、不登校やひきこもりの経験者だそうだ。
そして、インタビューに答えている人物のほとんどは、現在、その筋で世に認められている人物であるが、そこに至るまでに、不登校や引きこもりなどの経験をもち、あるいは現在でも「生きづらさ」と共存しながら生きている人たちであった。
樹木希林、荒木飛呂彦、柴田元幸、リリー・フランキー、雨宮処凛、西原理恵子、田口トモロヲ、横尾忠則、玄侑宗久、宮本亜門、山田玲司、高山みなみ、辻村深月、羽生善治、押井守、萩尾望都、内田樹、安冨歩、小熊英二、茂木健一郎。
自分にとっては、知っている人物も、これまで全く無縁だった人物も含まれている。また知っている人物ですら、成功実績を知るのみで、そこに至るプロセスについては知らなかった人物が多い。
本書を読んで、いかに自分は「世間知らず」だったのかというような気持ちになる。「世間を知る」という意味を、勝手な限定的な世界を知ることと勘違いしていたのではないかと感じる。
東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩氏は、現代人の生き方をポケモンに例えている。つまり自分自身で戦っているのではないと。そして自分自身を生きている人はどこにいるのかという問いに対し、不登校や引きこもりの中にいると述べている。
上記に登場した、インタビューを受けた側の大先輩たちの話を聞いていると、まさに「自分自身を生きる人」の実感が伝わってくる。
コラムで自身のひこもり体験を述べている若者が、親から言われて最も嫌だった言葉を列挙していた。
「ふつうにしなさい」
「この先どうするのよ」
「あなたのためを思って言ってるのよ」
「ふつう」とは何か?
皆が学校へいくから、行かないのは「ふつう」でない?
マイノリティが特異な目で見られるという現実に対し、宮本亜門氏は、「マイノリティは人類にとって大切な前例」であり、マイノリティをマイノリティでないものへ変えていく使命ある者と言っている。
西原理恵子氏は、「子どもより先に親が何を不安がっているのかを解決した方がいい」と言いきっている。先の言葉(「この先どうするのよ」等)に対する明確な答えであるように思う。
それぞれのインタビューのやり取りの中から、一瞬「世間知らず」の感触が沸き上がると当時に、新たな視点を与えてくれる書でもあると思う。 -
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『不登校新聞』に掲載された,著名人へのインタビューを再編集した本。
これらのインタビューアは,不登校・引きこもりの当事者・経験者である子ども・若者編集部たち。代表理事の奥地恵子さんの言葉を借りると「自分が本当に聞きたいことを聞くという真剣さが引き出すのか,二十名の方々の深い人生観に出会えました」という内容となっています。
その20名の顔ぶれは,漫画家,学者,訳者など,本当にさまざまです。
樹木希林,リリー・フランキー,雨宮処凜,田口トモロヲ,横尾忠則,内田樹,小熊英二,茂木健一郎など,わたしがその作品を読んだり見たりしている人のインタビューは,とても興味深く読むことができました。また,これまでわたしがあまり接してこなかった人たちへのインタビューを読むことで,ぎゃくに,「この人はどんなものを残しているのかな」と気になったりもしました。
それぞれの人たちが,おもしろい視点で社会を生きてきたんだなと思いました。「おとな」という言葉一つ取っても,そのとらえ方はさまざまでした。
不登校で悩んでいる人はもちろんのこと,まったくそんな気のない人にも読んでみる価値あります。これからも今の自分でいいのかどうか…考えたくなりますよ。 -
Posted by ブクログ
不登校や引きこもりを実際に経験したり、学校には通えていたけれど居場所の無さを感じていたりした人たちへのインタビューをまとめた本です。
インタビューは「不登校新聞」という、不登校/引きこもりの当事者が編集発行する新聞の編集部が行っていることもあり、当事者同士だからこそ本音の話を聞くことができているという側面もあると思います。
決して押しつけがましくなく、説教臭くもない、不登校や引きこもりに悩む当事者や保護者にとって、周囲からの視線によって引き起こされる「いたたまれなさ」を減らす一助となる本だと感じます。
もちろん、不登校などはどの家庭であっても起こりうる可能性があります。「学校で学ぶ」ということが「普通」の状態だとされる社会ではありますが、学校の中での学び方にも多様性が求められている(インクルーシブ教育)昨今、学校以外の場所でも学ぶ機会がある、学齢期以外の時期でも学ぶことができるという視点をもつことは、「生きる力」を養うためには必要なことなのかもしれません。 -
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樹木希林さんと内田也哉子さんの「9月1日」の元ネタとも言える『不登校新聞』。その編集部員達によるインタビュー集。
不登校にまつわる不安や悩みをさまざまな著名人にぶつけてみる、その会話が凄く面白くて、素敵な言葉がたくさん引き出されていた。
私自身は親だから、もちろん不登校の子の親目線で考えることもあったけれど。そういえば自分も小学校のころ特に理由もなく学校に行きたくない時期があったなぁなんて思い出したり、、どちらかというと自らの価値観を揺さぶられることの方が多かった。
一番強烈だったのは、
リリーフランキーさんの『本当に頭に来るのは、自分のことより、自分が美しいと思っていることを汚されたとき。』という言葉。
うまく説明できないけれど、あぁそうなのそれを守るために頑張ってるんだよね、、!と。
その他に心に残ったフレーズ集