高妍のレビュー一覧

  • 隙間 4

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    ネタバレ

    「隙間」(Gao Yan・著、KADOKAWA、全4巻)は、一気に読む進めることができなかった漫画だった。

    物語は、台湾人の主人公の女子学生・ヤンが、沖縄の芸術大学に短期留学にやってくるところから始まる。唯一の家族だった祖母が亡くなったこと、好意を抱いていた男性に思いを告げる前に付き合っている本命の彼女がいることを知ったこと、高校の同級生たちとの人間関係がうまくいかなかったことなどなど、ヤンが沖縄留学に来た理由が「前向き」なものでないことが明かされる。

    ヤンは、自分の胸の中に沸いた気持ちを「適当に」流したり、忘れたりすることができない。不器用な性格に見える。

    そんなヤンが、沖縄で出会った

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    2025年11月04日
  • 隙間 4

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    ネタバレ

    良い作品だった。すらすら読めるけど、内容はものすごく濃い。台湾や沖縄について知りたい人にもとてもいい本だと思う。不安や怒り、恥じらいを糧にしたヤンヤンに拍手。個人的にJにビンタをかませた場面にスッキリとした。

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    2025年10月02日
  • 隙間 3

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    台湾と沖縄の関係、何気なく歌っていた聞いていたあの曲もこの曲も歴史があったんだな。*もし僕たちが本当に台湾のことを理解したいのなら、台湾から台湾を見ているだけじゃダメなんだ 世界からも見なければ…ダメなんだ

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    2025年10月02日
  • 隙間 2

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    ネタバレ

    おばあちゃんの言葉がどれも良かった。ヤンヤンもカッとなって怒ってしまったけど、ちゃんと謝れて若いのに偉いな。若さゆえの葛藤、選挙投票率70%の訳が分かった気がする2巻だった。巻末の歴史についての文章が毎回勉強になる。

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    2025年10月02日
  • 隙間 1

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    ヤンヤンのこれからが楽しみなのと、自分も本を読み始めて、TVや今まで学校で習ってきたことが全てじゃないと知れたので、台湾について一緒に学んでいけたらいいな。

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    2025年10月01日
  • 隙間 1

    匿名

    購入済み

    台湾とは縁が深くて住んでいたこともあった。台湾の歴史や文化に関する本も色々読んだが、こういう台湾人の作家の描いた漫画を読むのは初めてだった。絵から台湾や沖縄のウェットな感じがよく伝わる。

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    2025年09月26日
  • 隙間 4

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    4巻完結で、台湾と沖縄の歴史や社会運動という巨大なテーマが、留学先の友人関係や叶わない恋愛という小さくありふれた日常の中で描かれている。高妍さんの作品は初めて読んだが、登場人物の表情の描き方が巧く、言外の感情が伝わってくる。

    台湾は中国との関係が悪化し、いつ戦争が起こってもおかしくないような緊迫した状況にあることは知っていた。しかしなぜ中国はそのようなことをしようとしているのか、その根本にある考え方はなにかは知らなかった。台湾の民主主義を確立するまでの奮闘を見たら、この人たちのために何かしたいと心が動かされる。
    沖縄は高校の修学旅行で平和学習をしただけで、琉球王国のことや、台湾や中国との関係

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    2025年09月13日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    私がこの本で得られたこと、あとがきにあるように、歴史が過去のものではなく、それらが自分の中にあるのだと言うことを感じられたことです。

    父と共に猫を捨てにいったのに、その猫が先回りして家にいた。そんな父と僕との何気ない人生の共通の思い出が、2人の中にあり、その共通のものが、2人を作っていくという感じ。その象徴的な絵のように感じました。

    小さな日々の積み重ねが、やはり自分をつくりあげ、その一つが違えば、また違う道がある。こうしたいくつもの重なりや偶然の上になりたっていることを、村上春樹さんとそのお父さんの一つの歴史の中で感じさせてもらえる本だったと個人的には想います。

    高妍のイラストもこのお

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    2025年08月26日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    一人称単数のヤクルトスワローズ詩集の続き、みたいなのを読みたくて読んでみた。
    父親との関係を赤裸々に綴った本。
    確かに自分のファミリーヒストリーを辿っていくと不思議な感じ、運命やそれの連続である宇宙を感じる感覚みたいなの、わかるなー。
    改めて映画バックトゥーザフューチャーってすげえなー。
    こういう感覚みたいなのを、あそこまでマス向けにポップに分かりやすく落とし込んだんだもん。
    エリート向けに抽象的な比喩や表現も使って説明するより、断然難しいと想う。。
    リスペクト、ロバートゼメキスandスピルバーグ

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    2025年06月18日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    作者として絶大な人気を誇る村上さんの幼少期はどんなものだったのかが気になり読みました

    誰にでもある幼少期にある一種のエピソード、トラウマ、印象に残ってるなんともないこと。

    主にはご両親のお話。猫の話。

    ぎゅっと幼少期の出来事が詰まっているけど
    どれも村上さんにとって忘れられないエピソードなのだろうなと思った

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    2025年05月26日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    明らかになる父親の存在
     「神の子どもたちはみな踊る」でも父親との不和を描いた村上春樹だが、やうやくそのベールがまくられた。

     父親は中国へ行き、中国人捕虜が殺されるのを見た。この話を聞かされたことが「ねじまき鳥」の原点になってゐるのは、想像に難くない。
     勉強好きの父親とさうでない息子とのあひだに、必然的にみぞが生じる。絶交状態は長くつづき、死ぬまぎはに和解のやうなことをした……

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    2025年05月25日
  • 隙間 1

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    新聞で紹介されていて購入して読んでみた。
    悲しみは多いけど、ここから楽しみ。
    台湾が同性婚を認めるにあたり、先進的だと初めて知った。

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    2025年05月04日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    台湾の作家によるマンガ作品「緑の歌」の上巻。

    本作は、下記のように紹介されている。
    【引用】
    はっぴいえんど『風をあつめて』、村上春樹『ノルウェイの森』『海辺のカフカ』・・・。台湾・台北で暮す少女・緑(リュ)は、日本の文化を通じて新しい世界と出逢う。見たことにない景色、初めての感情、そして不思議な少年と夢に。
    【引用終わり】

    主人公の少女・緑は、台北近郊の街から、大学入学のために台北にやってくる。そして、多くの新しい経験をする。バンドをやっている少年に出会ったり、少年の影響で日本に旅行に出かけたり、はっぴいえんどに続き、細野晴臣に出会ったり、村上春樹の小説を読み始めたり。とても瑞々しく緑は

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    2025年03月22日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    ネタバレ

    They are boy and girl from nowhere,
    We think they’re going somewhere.
    But somewhere is nowhere too,
    and nowhere could be somewhere.

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    2025年02月22日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    出張の際に表紙と帯に惹かれて上下巻で買ったもの。若い時にしか描けない瑞々しい感性が詰まっている作品。音楽や文学は国境関係なく共鳴できるものだなぁと改めて。人物より風景や物などの描きかたが好みだった。

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    2025年02月22日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    小さい頃に父親と猫を棄てに行ったエピソードから始まり、村上春樹が調べた父親の足跡が語られている。

    絶縁に近い状態にまでなった父親と、父親の死の間際に和解する際に一つの力になったのが、小さい頃のささやかな共有体験だったという話が素敵だなと思った。
    どんなに拗れてしまった関係であっても、ささやかでも何か共有したものがあれば、もしかしたら修復できるのかもしれないなという希望を感じた。

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    2024年11月15日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    誰にとっても、親との永遠の別れが与える衝撃は計り知れない。元気でいることが、当たり前だと思っていても、ある日突然、命のカウントダウンが始まる。失われた時間を取り戻すかのように、親に会う時間を捻出し、なんでもない会話を重ねていくにつれ、親のことを何にも知らなかった、関心を持とうとしていなかったことに気付く。

    親との関係性が、夫婦、親子、仲間との人間関係と密接に関係している、と思う。
    本音で、親と話せるようになった時、あらゆる悩みがするすると解決していく経験をした。

    亡くなった父との思い出を言語化してみたい。
    そう思った本だった。

    #命のバトン #出逢いは奇跡

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    2024年11月14日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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     村上春樹の家族関係、とりわけ父親(村上千秋)についていくか語る。父親は浄土宗の寺の次男として生まれた。1917年生まれで、戦時中は日中戦争に参戦した(のちに調べたところ、1年違いで南京戦に参戦しなかったが判明した)。中国人の捕虜が軍刀で斬首されたと父親は言っていたという。無抵抗状態の捕虜を処刑するのは、国際法に反する行為であったが、当時の日本軍はお構いなく実行した。本書で紹介された本によると、当時日本軍が捕虜を処刑する際、その多くは銃剣であったらしい。このように、父親は実際に戦地に行った人であったが、戦争映画を見ることにとくに抵抗はなく、村上は父親とよく一緒に映画館へ行き、アメリカの戦争映画

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    2024年09月08日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    ずっと気になっていた村上春樹と父との確執
    もちろん彼は直接的には語らない

    先日確執のあった父を亡くした
    なにも変わらない
    表向きは

    人には伝わらない
    自分の中でも理解できない
    複雑な気持ち

    少し代弁してくれたみたいで一人ふっと力が抜けた


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    2024年08月01日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    音楽と風景の重なる瞬間に出会うことが何度かあった。いつの間にか、情報のインプットに忙しい日々だったが、音楽を聞こうという気になる。

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    2024年04月10日