高妍のレビュー一覧

  • 隙間 2

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    台湾という国の複雑さと、日本という国の能天気さが、沖縄というこれまた多面的で奥深い場で、どう化学反応していくのか、興味深い。

    誠実さと、抜群のセンスとデッサン力のある絵が、テーマをより奥深くさせることができるのだな、ということを知る。

    この人の描くものは追っていくことにしたい。

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    2025年05月04日
  • 隙間 3

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    時間が必要な梅をつける話。
    大学のイベント、青春はなんだかハチクロを思い出してしまった。

    全てが答えが出るわけではないけど、これが人生と一緒なんだと思う。
    全部統一してしまえというのは、知らない文化を認めずに失うことになる。言葉がなくてももっと紡げる感情。何のために学ぶのかわからなくなった時に読みたい。

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    2025年05月04日
  • 隙間 3

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    ネタバレ

    3巻も美しい装丁と,最後の力強い文章。決意表明。オルグ。
    さまざまな音楽や映画や本。

    鯨詠、旋律で伝える。言葉にならないことを。
    おばあちゃんが毎年していたように、見様見真似で梅を漬ける。
    友達との触れ合い,温かい手を感じたり、自分が赤くなったり熱くなるのを感じたりする表現がガオヤンさんの力量発揮部分だと思う,繊細で熱い。
    バニラスカイ、大好きなJが1番好きな映画、、,トムクルーズ王道ハリウッド映画?と思いスルーしていたがトレイラー見て興味持った。
    Jという人のことは、ヤンちゃんの目線でしか語られないからわからないけど、世の中に真摯に向き合うグッドガイグッドパーソンなのにヤンちゃんにはどうし

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    2025年04月17日
  • 隙間 2

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    ネタバレ

    帯は江口寿史さん,隙間を紡ぐ物語にいつも生きることの根本の愛おしさを感じると。
    カバー折り返し,裏がわの図書カードのメモには、若い人が声を上げることは良いことだと。
    週刊自由時代、鄭南ロン、チョンナンロン氏創刊,自由な言論を勝ち取る闘い最後は抗議と不屈の焼身自殺。家族に、残された台湾人民に、あとは君たちがやるんだ,と言い残して。
    台湾がアジアで初めて同性婚を制度化した。
    それを民法に組み込むかどうかの、国民投票。特別法として特別扱いの合法化か、当たり前の自由として認める法制となるかの国民投票。その行方。親しい人近所の人や親戚のおばさんにどう思うか,賛成してほしいと話すことも難しい。大好きなJは

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    2025年04月07日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    本書の「あとがき」に、筆者自身が、本書の来歴を記しているが、本書および筆者が、ほとんど偶然のように、松本隆や細野晴臣や村上春樹と繋がりを持つようになったことが、喜びとともに書かれている。ほとんど奇跡のようなものである。
    でも、それよりも、私が心を打たれたのは、筆者の創作に寄せる強い想いであった。本書は上下巻で500ページを超える大作であるが、もともと、32ページの漫画作品に過ぎなかった。筆者は、それをいつの日にか長編の漫画にしたてあげたくて、努力を重ねてきたのである。そのあたりのことを、「あとがき」から引用したい。

    【引用1】
    私はただ負けず嫌いなだけで、才能のある人間ではない。
    この作品が

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    2025年03月24日
  • 隙間 2

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    「教えてくれてありがとう」という言葉が、
    もう解決できそうにないほど深刻な問題を抱える政治的な側面で使われていて、
    もしかするとこういう文化を創造する人が世界を変えてくれるのかもしれないと思った。

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    2025年03月11日
  • 隙間 1

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    政治的な話は本に求めてないっていう人もいるかもしれない。
    でも、やっぱり読んで欲しいなって思うほど、
    主人公のアイデンティティの透明で純粋な葛藤は
    自分自身の血肉になると思う。

    1
    2025年03月11日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    ネタバレ

    捨てたと思ったことが戻ってくることに
    それは猫だけではないことがうっすらテーマとしてある。
    基本的には戦争の話だが、
    いつの時代にもある「昔よりも今が良い環境で
    なぜ今の若者は頑張らないんだ」という考え方もある。
    一方で、経験したことのない戦争の話もあって
    今と昔が繋がっていることが文字として違和感なく入ってくる構成だった。
    おそらく、戦争だけではなくその時代背景も描写されていたからだと思われる。
    戦争特有の被害者感があまりなく
    私自身勉強になった一冊。

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    2024年10月11日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    緑と同じような時期に似たような経験したことあるからすごいささった。素敵な音楽と素敵な人に出会えて良かったと思う。

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    2024年07月27日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    静かに心にしみる作品でした。

    なんの取り柄もない、平凡で、世の中になんの役にも立たない私だけど、「広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、名もなき一滴に過ぎない」私でも、「それが集合的な何かに置き換えられられていく」ことに生きる意味があるんだ、と力づけられました。
    歴史を受け継いでいくために、存在していいんだと思うだけで、ちょっと救われます。

    高妍さんのイラストが父親について語るという雰囲気にぴったり合っていて、思いを深められて素敵です。

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    2024年02月28日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    猫を棄てること。親から棄てられること。
    表向きは子供を捨てているというわけではないが、子供の数が多かった時代に、子供を自分で育てるのではなく、養子に出すなり、奉公に出すなり、寺に預けるなりしたということはわりとよくあったことなのだろう。
    村上春樹の父親もそのような経験をしている。
    そして自らが棄てた猫が、自宅に戻ってきたときにそのことを思い出したのかもしれない。
    村上春樹と父の関係が(確執の部分は除いて)まあまあ深く語られていて読み応えがある。徴兵された頃の話も印象深い。

    自分とは関係のない他人のエピソードなんだけれども、自分が今いる世界を構成する平等な多くのできごとの中の一つとして、身近と

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    2023年09月02日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    終戦記念日前後のお盆の時期に、実家の父親の仏壇の前で読めたことで、物語により深く入り込め、物語から自分の家族や記憶を思い返しながら読むことができた。
    これも読書体験なんだな

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    2023年08月16日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    私は彼にすべでを捧げます
    なとえ彼が永遠に私を愛することはなくても
    寂しくなんかありません
    たとえそれが細野晴臣や
    あなた
    もしくはこの先
    私が好きになる誰かであっても
    私は
    そんな気持ちでずっといたいと思った

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    2023年04月07日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    読んでて色が見えたのは初めてだった
    自分を見てるみたいで苦しかったけど大好きで愛しい漫画
    南峻みたいな人 惹かれずにはいられない
    はっぴぃえんど聴く度にタイムトラベルしちゃうな〜〜

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    2023年01月14日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    小説を読んでいるみたいだった。
    感情の機微がこんなにガシガシ入ってくるなんて、びっくりした。
    セリフのない曖昧な表情だけで伝わる感情が、絵のタッチの緻密さも相まって、繊細さMAX!
    絵が上手すぎる。

    台湾の「文青」、こんな感じなんだろか。空気を感じられたような気がする。
    文学とか音楽のオシャレな雰囲気。
    緑が履いているサンダルがtevaみたいな形で、最近のものなのだなと分かる。後で調べて若いイラストレーターさんが描いた漫画だと知って、納得した。
    驚いたときの表現が、日本のものとは違っていて面白い。
    緑の字、彼女っぽい可愛らしい字だった。

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    2022年07月03日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    なんかもう、すごく良かった。青春讃歌ではないけれど、若いときのなんにでも感性が動いてちょっとしたことに感動できる瞬間っていうのはやっぱりあったなって思う ステキなマンガをありがとう

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    2022年06月30日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    本筋から外れた幻想的な描写がときおり挟まるのが生のリアルという感じで良い 閉塞感と開放感、青春と恥、歌が聞こえる

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    2022年06月30日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 上

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    ネタバレ

    音楽をやっている知り合いから貸してもらったのだけど絵のタッチが凄く繊細で柔らかくてとても良かった。(全然違うけど浅野いにお先生みたいな感じ)
    細野晴臣など、とてもいい所をついていて感動した。
    ストーリー性もとても素敵で、貸してもらっていたけど自分で買いたいと思う。
    下巻も楽しみ。

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    2022年06月21日
  • 緑の歌 - 収集群風 - 下

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    すばらしかった。後半はなんだかウルウルしっぱなしだった。瑞々しい感性が迸る傑作だと思う。もう恋愛物語には心動かされないと思っていたけれど、カミさんと出会ったあの時を思い出した。週末にはデートに誘おうかな。

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    2022年06月03日
  • 隙間 1

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    全4巻。これからも台湾にも沖縄にもたくさん旅行に行きたいから、ちゃんと(日本が彼らに何をしてきたかも含めて)歴史を知りたいと思って読んだ。

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    2025年11月04日