高妍のレビュー一覧
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ネタバレ3巻も美しい装丁と,最後の力強い文章。決意表明。オルグ。
さまざまな音楽や映画や本。
鯨詠、旋律で伝える。言葉にならないことを。
おばあちゃんが毎年していたように、見様見真似で梅を漬ける。
友達との触れ合い,温かい手を感じたり、自分が赤くなったり熱くなるのを感じたりする表現がガオヤンさんの力量発揮部分だと思う,繊細で熱い。
バニラスカイ、大好きなJが1番好きな映画、、,トムクルーズ王道ハリウッド映画?と思いスルーしていたがトレイラー見て興味持った。
Jという人のことは、ヤンちゃんの目線でしか語られないからわからないけど、世の中に真摯に向き合うグッドガイグッドパーソンなのにヤンちゃんにはどうし -
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ネタバレ帯は江口寿史さん,隙間を紡ぐ物語にいつも生きることの根本の愛おしさを感じると。
カバー折り返し,裏がわの図書カードのメモには、若い人が声を上げることは良いことだと。
週刊自由時代、鄭南ロン、チョンナンロン氏創刊,自由な言論を勝ち取る闘い最後は抗議と不屈の焼身自殺。家族に、残された台湾人民に、あとは君たちがやるんだ,と言い残して。
台湾がアジアで初めて同性婚を制度化した。
それを民法に組み込むかどうかの、国民投票。特別法として特別扱いの合法化か、当たり前の自由として認める法制となるかの国民投票。その行方。親しい人近所の人や親戚のおばさんにどう思うか,賛成してほしいと話すことも難しい。大好きなJは -
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本書の「あとがき」に、筆者自身が、本書の来歴を記しているが、本書および筆者が、ほとんど偶然のように、松本隆や細野晴臣や村上春樹と繋がりを持つようになったことが、喜びとともに書かれている。ほとんど奇跡のようなものである。
でも、それよりも、私が心を打たれたのは、筆者の創作に寄せる強い想いであった。本書は上下巻で500ページを超える大作であるが、もともと、32ページの漫画作品に過ぎなかった。筆者は、それをいつの日にか長編の漫画にしたてあげたくて、努力を重ねてきたのである。そのあたりのことを、「あとがき」から引用したい。
【引用1】
私はただ負けず嫌いなだけで、才能のある人間ではない。
この作品が -
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猫を棄てること。親から棄てられること。
表向きは子供を捨てているというわけではないが、子供の数が多かった時代に、子供を自分で育てるのではなく、養子に出すなり、奉公に出すなり、寺に預けるなりしたということはわりとよくあったことなのだろう。
村上春樹の父親もそのような経験をしている。
そして自らが棄てた猫が、自宅に戻ってきたときにそのことを思い出したのかもしれない。
村上春樹と父の関係が(確執の部分は除いて)まあまあ深く語られていて読み応えがある。徴兵された頃の話も印象深い。
自分とは関係のない他人のエピソードなんだけれども、自分が今いる世界を構成する平等な多くのできごとの中の一つとして、身近と -
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小説を読んでいるみたいだった。
感情の機微がこんなにガシガシ入ってくるなんて、びっくりした。
セリフのない曖昧な表情だけで伝わる感情が、絵のタッチの緻密さも相まって、繊細さMAX!
絵が上手すぎる。
台湾の「文青」、こんな感じなんだろか。空気を感じられたような気がする。
文学とか音楽のオシャレな雰囲気。
緑が履いているサンダルがtevaみたいな形で、最近のものなのだなと分かる。後で調べて若いイラストレーターさんが描いた漫画だと知って、納得した。
驚いたときの表現が、日本のものとは違っていて面白い。
緑の字、彼女っぽい可愛らしい字だった。