掛川恭子のレビュー一覧

  • アンの青春

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    青春時代を描く小説のほとんどは、彼らを大人へと成長させる印象的なきっかけとなる事件なり冒険なりを描くものだが、本作はそうではない。
    アンが前作より遥かに大人っぽくはなっているように描写されるのは間違いないが、それは彼女が働き手となったことで、主に周囲が「大人とみなす」視点が反映されているのに過ぎない。

    この巻のアンは青年期である。彼女を社会的に大人と扱う一種の外圧がたくさん働く。教師になり、まちづくりに参画し、双子の保護者的なポジションを分け合うことでマリラと対等な立場に引き上げられてしまう。一方で彼女の心は、前作の少女アンと断絶せずにほんの少しずつ変わっていくが、本作時点ではまだ、大人の女

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    2025年08月23日
  • アンの娘リラ

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    アンの末娘リラの成長と、戦争の物語。
    ウォールターがリラに宛てた手紙と、犬のマンデーのシーンで泣きかけた。(電車だったから堪えた)

    戦争中のアンの家族の苦しさは、読んでいても辛かったけど、スーザンはいつも家族も読者もほっこりさせてくれる存在。

    戦争が世界で起きていても、必ず明るい未来はやってくると思わせてくれる。リラの成長に勇気や力がもらえた。

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    2022年04月28日
  • 赤毛のアン

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    世界名作劇場のアニメでしか知らなかったので原作を読んだ。アニメを先に見ると、もうあの顔と声と喋り方のアンしか浮かばない。

    子どもの頃に読んでいたら自分も違った性格、人生になったかもしれない。可能性に満ちて物怖じせず、志も高く希望に燃えて、心を預けられる友人に恵まれたアンのようだったらと対照的な大人になった我が身を嘆かないではいられなかった。モンゴメリも(自殺してしまったそう)アンのようにはなれなかったのだろう。

    それでも、アンが心に架空の友人を作ったように、人生でわずかに巡り合うかけがえのない大切な人物の1人としてアンを心にとめて生きていこうと思う。

    この訳には訳注はない。移民文化の背景

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    2020年06月12日
  • 赤毛のアン

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    すごい好き。
    児童向きというイメージがあるけど、大人が読んでも全然楽しめる。これが名作ってやつか…。

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    2020年02月06日
  • 赤毛のアン

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    この年になるまで、食わず嫌いで読まなかった『赤毛のアン』。

    アニメや絵本のようなものは知っている。
    アンがジュースとお酒を間違えたり、緑の髪染めをしてしまったりという、向こう見ずな女の子の失敗のお話なのかと思っていた。
    だから、それが何なの?と思っていたのだ。
    高校の同級生が、「私、将来絶対プリンス・エドワード島に行く!」とか言っていたのを冷笑的にあしらってしまった。
    悪いことをしたなあ。

    一応、小学校の時、小説の方も手にはした。
    ちらりと見て、アンの「あたし、~しちまったわ」みたいな言い回しに違和感を覚え、それっきりだった。
    今となっては、アボンリーという田舎町の人の話し方として設定され

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    2018年10月20日
  • 赤毛のアン

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    以前から何度も読もうと思いながらも、なかなか読むきっかけがなかった。まだ途中だが、確かに面白い。アンは確かに饒舌すぎて、そばにいたら煩くなるのかもしれないけれど、一旦慣れてしまうと、次にどの様な表現をしてくれるだろうか?とどんどん引き込まれてゆく。

    今まで何で読まなかったんだろう⁈
    何て残念な事をしてしまっていたのだろうか?このプレビューを読んでる方がもしいるのなら、今すぐ赤毛のアンを読み始めてほしい。

    後半部分は、電車の中では涙が出てしょうがなくて途中で止めざるをえなかった。

    英語でも読んでみたくなるなあ〜。

    追記: 仕事関係先と一緒に原文(英語)で読書会を開く事にした。

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    2016年05月31日
  • 赤毛のアン

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    誰がなんと言おうが、名作。少年少女が生きて行くのに大事なことは時代や場所が違ってもそんなに変わらない。ハリーポッターの前に是非。

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    2014年10月04日
  • 赤毛のアン

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    子供の頃何度か読んだはずだけど、これほどに名作だとは分からなかった。

    何よりも登場人物が極めて魅力的(その、なんだ、マシューは特に最高)で、かつその魅力的な登場人物想同士の触れ合いは心暖まるものばかり。

    また、これはもはや金字塔だけど、「プリンスエドワード島」の四季折々の風景の描写はやはり大きな魅力だと思う。

    ストーリーも起承転結がしっかりしていて素晴らしいの一言。

    掛川恭子氏による翻訳も原文以上に魅力を引き出しているのでは?と思ってしまうくらいに秀逸なものだった。

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    2014年03月28日
  • 赤毛のアン

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    外国語訳にありがちな、読みづらさ・意味不明感がまったくない。とても読みやすい。アンの言葉は胸に響く。どうやったら彼女のような想像が生まれてくるのだろう。とても感心した。登場人物(マシューやマリラなど)のキャラ設定もとてもいい。かわいそうな境遇であるはずのアンに、とても元気づけられる。数々の名言は心にしまいました。

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    2013年07月23日
  • 赤毛のアン

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    小学生の頃にはまりました。
    久しぶりに再読。

    昔は同じ年頃で、視点を同じくして読んでいたけど、今は客観的に読んでるなーと、思った。アンの成長していく様や、周りの人々の存在。
    成長する環境に目がいく。

    アンがクラスにいたら、自分は友達になれない、真反対のタイプ。
    かなりのおしゃべりで、感情表現が豊かで、泣いたり、感激したり、怒ったり。そんなアンが少しずつ成長してゆく。

    自分とは違うけど、面白く読んでたなー。異国の食べ物、文化が描かれた世界も好きでした。

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    2013年04月17日
  • 虹の谷のアン

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    もうすっかりアンの話ではありませんが。笑


    モンゴメリは子供の話のが映えますね。


    愛すべき牧師館の子供たち。特にフェイスとウナは可愛すぎます。

    子供の無垢さ、
    正直さを知ること
    教えること
    学びとらせること
    愛情を注ぐこと


    良い母親になるためのバイブル。

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    2012年09月02日
  • アンの愛情

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    あぁあああーーーよかった
    第一作の忌まわしい訳注ノートにより、落ち着くところはしっていたけど、はらはらしました。


    すばらしい読後感でした。


    なんか、ぞわぞわぞわっと悟る瞬間に、あたしも出会ってみたいです。
    あたしにもあるのかな。

    てか、関係ないけど間違えて次第五作借りちゃった。続き読みたい・・うぅぅ

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    2012年09月02日
  • アンの青春

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    アン・ブックスの中で一番の完成度だと思う。
    登場人物のキャラクターも確立した中で、無理なく作者の書きたいことを書いている気がする。

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    2012年08月19日
  • 赤毛のアン

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    大人になってはじめて手に取り、全10巻夢中になって読みました。
    アンのライフスタイルに憧れます。
    おせっかいだけど優しい登場人物がたくさんで心暖まる作品でした。
    また読み返したい物語です。

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    2012年07月22日
  • 赤毛のアン

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    不朽の名作なだけあってアンという人物、グリーンゲーブルスの美しさ、全てにはまり込んでしまった
    なにかと騒ぎを起こすトラブルメーカーなアンだが、憎めないかわいらしさを持っていてとても魅力的だった。
    元気いっぱいなアンの姿を思い浮かべるとこちらまでうきうきした気分になってくる。

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    2012年03月09日
  • 若草物語

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    オルコット著、掛川恭子訳の文庫本を読みました。赤毛のアンと並んで少女時代に読む外国の文学作品の代表的なものだと思います。アニメなどでも取り上げられているので、大方の人は何らかの形で触れている作品でしょう。私も少女時代に児童文学の本で読んだ記憶があります。今回は嫁に行った長女の置いていった荷物の中にあったので懐かしくなり読んでみました。
     
    南北戦争時代のことですから19世紀、戦争に行って父親が留守の家庭を必死に守る家族のお話です。古き良き時代の平凡なアメリカの人々が登場するのですが、今の時代に読むと何か一昔前の清廉な日本人をも思い浮かべてしまうのは、何故なんだろうと思います。
    お馴染みの4姉妹

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    2011年11月27日
  • 赤毛のアン

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    ネタバレ

    孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。

    カナダの自然の風景、個性ある登場人物、心温まる物語。
    少女が、自立心を持って、生きていこうという積極的な姿勢が心強い。

    あしながおじさん、少女バレアナ(ポリアンナ)、小公女などとともに、
    少女文学の最高傑作だと思われます。

    ps.
    英語の原文はWEBにテキストファイルであがっているのでダウンロードして読むことが出来ます。 英語の音声の朗読ファイルも無償版があります。

    赤毛のアンは、この翻訳で読んだ人も多いかもしれません。
    翻訳の善し悪しは、読み比べたことがないのでわかりません。

    この翻訳を読んだ後、英語で読

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    2011年09月19日
  • 赤毛のアン

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    生きていく上で、大切な教訓が盛り込まれている本だと思いました。
    中学生ぐらいまでに読んでほしいと本だなと思いました。

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    2010年07月03日
  • アンの青春

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    青春っていうんだからギルバートとHAPPY ENDを期待したのになあ・・ち少し残念。
    それでも相変わらず面白い。

    外国作品でこんなにリラックスしてのびのびと読めたものは今までなかった。ミステリーばかりよんでたのもあるのだろうけど。

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    2009年10月04日
  • 赤毛のアン

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    幼年版ではしることができなかったアンの世界をあじわうことができました。
    カナダのプリンスエドワード島。3年前に行ったときにはアンのお話はストーリーしか知らなかった。
    モンゴメリ(アン)の想像力と表現力をとおしたら、プリンスエドワード島はより美しくすばらしい島になるんだなぁ、
    読後の今 もういちどあの島に行ってみたいと心から思いました。
    まっすぐな心とのびやかな想像力の世界は小学生や中学生にぜひ読んでもらいたいなぁ。

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    2009年10月04日