あらすじ
もう一度少女に帰ろう。人生の深みを知ったいま、アンに再会してみませんか? ――ふとした手違いで、老兄妹に引き取られることになった、やせっぽちの孤児・アン。想像力豊かで明るい性格は、いつしか周囲をあたたかく変えていく。グリーン・ゲーブルズの美しい自然の中で繰り広げられるさまざまな事件と、成長していくアンを綴った永遠の名作。講談社だけの完訳版『赤毛のアン』シリーズ全10巻の第1巻。
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Posted by ブクログ
世界名作劇場のアニメでしか知らなかったので原作を読んだ。アニメを先に見ると、もうあの顔と声と喋り方のアンしか浮かばない。
子どもの頃に読んでいたら自分も違った性格、人生になったかもしれない。可能性に満ちて物怖じせず、志も高く希望に燃えて、心を預けられる友人に恵まれたアンのようだったらと対照的な大人になった我が身を嘆かないではいられなかった。モンゴメリも(自殺してしまったそう)アンのようにはなれなかったのだろう。
それでも、アンが心に架空の友人を作ったように、人生でわずかに巡り合うかけがえのない大切な人物の1人としてアンを心にとめて生きていこうと思う。
この訳には訳注はない。移民文化の背景やカナダの歴史などは分からないので、アンの生きる世界をどの程度理解できたかは分からない。当時の孤児の生活などを調べてみようと思った。
Posted by ブクログ
以前から何度も読もうと思いながらも、なかなか読むきっかけがなかった。まだ途中だが、確かに面白い。アンは確かに饒舌すぎて、そばにいたら煩くなるのかもしれないけれど、一旦慣れてしまうと、次にどの様な表現をしてくれるだろうか?とどんどん引き込まれてゆく。
今まで何で読まなかったんだろう⁈
何て残念な事をしてしまっていたのだろうか?このプレビューを読んでる方がもしいるのなら、今すぐ赤毛のアンを読み始めてほしい。
後半部分は、電車の中では涙が出てしょうがなくて途中で止めざるをえなかった。
英語でも読んでみたくなるなあ〜。
追記: 仕事関係先と一緒に原文(英語)で読書会を開く事にした。
Posted by ブクログ
この年になるまで、食わず嫌いで読まなかった『赤毛のアン』。
アニメや絵本のようなものは知っている。
アンがジュースとお酒を間違えたり、緑の髪染めをしてしまったりという、向こう見ずな女の子の失敗のお話なのかと思っていた。
だから、それが何なの?と思っていたのだ。
高校の同級生が、「私、将来絶対プリンス・エドワード島に行く!」とか言っていたのを冷笑的にあしらってしまった。
悪いことをしたなあ。
一応、小学校の時、小説の方も手にはした。
ちらりと見て、アンの「あたし、~しちまったわ」みたいな言い回しに違和感を覚え、それっきりだった。
今となっては、アボンリーという田舎町の人の話し方として設定されていたのかなあ、と想像もするけれど、子どものころの私にはそんなことに気も回るはずもなく。
そう、今となっては、その時手にしたのが村岡花子訳だったのかどうかが気になる。
で、本書は新訳。
言葉の違和感はまったく感じない。
というより、この本の魅力は、語りによるところが大きいのだなあ、と初めて分かった。
アボンリーの季節の美しさ、着ているもの、生活の様子、アンの心の絶え間ない動き、人々の関わり、これらのものの描写が生き生きとしているのだ。
だから、出来事だけを抽出したアニメや絵本が面白くないんだな、と理解した。
あとはこちらがアンのような子を面白がれる程度には成熟したということか。
(同年代だったら、やっぱりこういう、情熱的というか、落ち着きがないタイプというか、その手の子にイラっとしたかもしれない。)
Posted by ブクログ
子供の頃何度か読んだはずだけど、これほどに名作だとは分からなかった。
何よりも登場人物が極めて魅力的(その、なんだ、マシューは特に最高)で、かつその魅力的な登場人物想同士の触れ合いは心暖まるものばかり。
また、これはもはや金字塔だけど、「プリンスエドワード島」の四季折々の風景の描写はやはり大きな魅力だと思う。
ストーリーも起承転結がしっかりしていて素晴らしいの一言。
掛川恭子氏による翻訳も原文以上に魅力を引き出しているのでは?と思ってしまうくらいに秀逸なものだった。
Posted by ブクログ
外国語訳にありがちな、読みづらさ・意味不明感がまったくない。とても読みやすい。アンの言葉は胸に響く。どうやったら彼女のような想像が生まれてくるのだろう。とても感心した。登場人物(マシューやマリラなど)のキャラ設定もとてもいい。かわいそうな境遇であるはずのアンに、とても元気づけられる。数々の名言は心にしまいました。
Posted by ブクログ
小学生の頃にはまりました。
久しぶりに再読。
昔は同じ年頃で、視点を同じくして読んでいたけど、今は客観的に読んでるなーと、思った。アンの成長していく様や、周りの人々の存在。
成長する環境に目がいく。
アンがクラスにいたら、自分は友達になれない、真反対のタイプ。
かなりのおしゃべりで、感情表現が豊かで、泣いたり、感激したり、怒ったり。そんなアンが少しずつ成長してゆく。
自分とは違うけど、面白く読んでたなー。異国の食べ物、文化が描かれた世界も好きでした。
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大人になってはじめて手に取り、全10巻夢中になって読みました。
アンのライフスタイルに憧れます。
おせっかいだけど優しい登場人物がたくさんで心暖まる作品でした。
また読み返したい物語です。
Posted by ブクログ
不朽の名作なだけあってアンという人物、グリーンゲーブルスの美しさ、全てにはまり込んでしまった
なにかと騒ぎを起こすトラブルメーカーなアンだが、憎めないかわいらしさを持っていてとても魅力的だった。
元気いっぱいなアンの姿を思い浮かべるとこちらまでうきうきした気分になってくる。
Posted by ブクログ
孤児のアンが、マシューとマリラとともに成長するどたばた喜劇。
カナダの自然の風景、個性ある登場人物、心温まる物語。
少女が、自立心を持って、生きていこうという積極的な姿勢が心強い。
あしながおじさん、少女バレアナ(ポリアンナ)、小公女などとともに、
少女文学の最高傑作だと思われます。
ps.
英語の原文はWEBにテキストファイルであがっているのでダウンロードして読むことが出来ます。 英語の音声の朗読ファイルも無償版があります。
赤毛のアンは、この翻訳で読んだ人も多いかもしれません。
翻訳の善し悪しは、読み比べたことがないのでわかりません。
この翻訳を読んだ後、英語で読んだ人で、違和感がない人もいるようです。
文化の変換は、時代によって違う可能性があるので、ある期間が過ぎたら翻訳し直すことも意味があると思われます。
過去の日本の文化も併せて知るには、翻訳も貴重なものだと思います。
Posted by ブクログ
幼年版ではしることができなかったアンの世界をあじわうことができました。
カナダのプリンスエドワード島。3年前に行ったときにはアンのお話はストーリーしか知らなかった。
モンゴメリ(アン)の想像力と表現力をとおしたら、プリンスエドワード島はより美しくすばらしい島になるんだなぁ、
読後の今 もういちどあの島に行ってみたいと心から思いました。
まっすぐな心とのびやかな想像力の世界は小学生や中学生にぜひ読んでもらいたいなぁ。
Posted by ブクログ
アニメと並行して読んでおります。これまた100年前の(物語の舞台はさらに30年ぐらい前らしいが)物語ながら古さを全然感じさせない。今頃読んでハマるとは思わなんだ、
Posted by ブクログ
昔のアニメの各章の題を調べながら、アニメでサクられたとこを探しつつ読む、という暇くさいことをやりながら何度読んだことか。わたしは誰がなんといおうがマリラが大好きだ!
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こどもの頃に祖母からもらった新潮社・村岡花子訳の「赤毛のアン」。アンに夢中の当時の夢は、いつかプリンスエドワード島に行くことでした。大人になって読み返してみると、こどもの頃は分からなかったマリラの気持ちが理解できて、更におもしろかった。大切な一冊。
Posted by ブクログ
赤毛のアンに出てくるお菓子は,甘いモノの苦手な私にとってすら,なぜにこんなにおいしそうに思えるのか。チョコレートキャラメルに果物入りのケーキ,さくらんぼうのさとうづけ,レモンパイにレヤーケーキ。ちなみにこのレヤーケーキ。レアチーズケーキのようなものと思いこんでいたが,レヤー=レイヤー=層で,層になったケーキ,つまり普通のスポンジの間にクリームやらジャムやらフルーツがはさまっている,いわゆるショートケーキみたいなもののことをいうらしいです(松本侑子「物語のおやつ」より)。何十年も間違ってた!
Posted by ブクログ
NHKにて赤毛のアンが始まっており、その影響から読み始めてみた。500ページ✖️10冊の長編に挑む。
話はカナダのプリンスエドワード島で、その島に住む、マリラとマシューが、孤児院から人手が欲しいため男の子を要求したが、手違いでアン•シャーリーをもらうところから始まる。
1巻はアンが教員になって、アボンリーの学舎で教師をやろうとするところで終わる。
マシューが亡くなった後、悲しい出来事だけどギルバートが男前すぎて救われます。二人の関係性にも注目かと。
マリラがアンの本当の母親のように、愛情持って接しているところがいいし、年数を重ねるごとにアンが成長し、マリラの心情の変化も見所。
この本の魅力は
①アンの成長
→11歳から16歳への成長が見ていて楽しい。
•リンドおばさんに初対面で癇癪玉を爆発
•想像力や大袈裟な表現が多く、2ページくらい喋っているようにおしゃべり。歳を重ねるごとに話す時間が短くなっていく。
•屋根から落ちる
•髪を緑にする
•ケーキに痛み止めの薬を入れる
•ジョセフィーヌおばさんが寝ているのに、ダイアナとアンでダイブする。その後の説得が見もの!
•船が沈没し橋に捕まり、ギルバートに助けられる
•暗誦で観客を感動させる
•一年で教員免許を取る
②プリンスエドワード島のアンボリーの自然
→花や木々、風や、季節、表現豊かに四季を表現している。その土地の季節を体感できるし、カナダに行きたくなるくらい情景が美しく浮かぶ。
③登場人物
→個性的なキャラクターが多々登場する。アンだけでなく周りの人間像が素敵。
以下学びメモ
アン 315
ひとりの人間がする失敗の数は決まっている
→すごい前向きなことば。失敗した時に自身にかけたい言葉。
Posted by ブクログ
色々な本の中で少女のバイブルとして登場するけど、ちゃんと読んだことがなかったので改めて。
実際読んでみると、美しく詩的な自然の描写や、生き生きとしたアンの感情の揺れ動き、グリーン・ゲーブルズに来てから数年での成長ぶりなどが映像を見たように描かれていて、これは成る程と思った。
アンの決断がどう未来を作っていくのか、続編を読んでいきたい。
Posted by ブクログ
赤毛のアン、久々に読み始めました。高校生の時、先生に勧められてハマった本でした。村岡花子さんの訳したものを読んでましたが、講談社文庫は、掛川恭子さんの訳で、最初はちょっとドギマギしましたが、直ぐに慣れました。
赤毛のアンは自分の年齢によって登場人物の誰に感情移入するか変わるのですね
以前に読んだ時もマリラ目線の自分でしたが、今回もそうです。感情を表に出さないマリラですが、心の中では、愛情溢れるほど、アンを愛しているのです。
赤毛のアン1巻は、アンが15歳までの、子供時代を描く。私達は、想像力豊かな彼女たちとグリーン・ゲーブルスで楽しく過ごすのだ。
Posted by ブクログ
赤毛のアンを初読み。
講談社文庫のは1巻しかなかったのだけど、話はまだまだ続くらしい。
赤毛でとても良く喋る孤児の少女が、老夫婦に引き取られて成長してく話。
読んでてアンが喋り過ぎだと思ってたけど、成長するにつれて落ち着いていくのかね。
少しお転婆なところはあるけど、深く愛されて立派に成長したんだなと、最後のアンの選択を読んで感じました。
続きが気になるけど、他社さんが出してる赤毛のアンもあるし、一旦保留で。
Posted by ブクログ
よく喋るなー。途中でまだ“鍵括弧閉じ”じゃないの?ってくらい(笑)。
自分の気持ちや周りの事象を、素晴らしい想像力と表現力で伝えることができるアンがとっても魅力的だった。
アンと関わりを持つ人のほとんどがアンを好きになっていくように、読み進めるうちに、気がつけばボクもアンのことが好きになっていた。
てゆーか、近くにちょっと似た人がいるんだな、これが(笑)。
Posted by ブクログ
今更、感想もないのですが…この生活の時代からまだ100年しか経っていない、と思うと驚きです。
村岡花子訳で馴染んでいる為、時々、アンの名付けた名前等で違和感があるのですが、今の時代ならこれくらいの方がしっくり来るかもしれません。特に今のお子様には飾り過ぎない方が馴染み易いかも。文章は読み易かったです。
Posted by ブクログ
グリーン・ゲーブルズの美しい自然の中で、マリラとマシューに引き取られたアンが成長していく物語。想像力豊かなアンらしい発言や、ダイアナやギルバートとの出会い。アンの明るい性格が周りを温かく変えていく。アンの性格は天性だと思う。すてきなほのぼのしたストーリー。
Posted by ブクログ
ちょっとした手違いから、男の子を一人引き取るつもりだったグリーン・ゲイブルスの老兄妹・カスバート家に引き取られたやせっぽちで孤児の女の子アン。初めは戸惑っていた二人だったが、明るいアンを愛するようになる。隣の家のダイアナとも大親友になり、学校でも楽しい日々を過ごすアンだったが、赤毛をからかわれてギルバートに石盤で殴り掛かってしまい・・・。
言わずと知れたモンゴメリーの代表作。小学生の頃は数えきれないほど読み返しました。でも読書感想文などで読めと勧められるのはいつも一巻ばかり。当時の私はむしろギルバートとの恋愛があって、これからが面白いのに・・・と不満でした(笑)
そんなことはさておき、やっぱり大人になっても読みごたえがあります。時々ここまで想像?妄想?力豊かだったっけと思いましたが・・・。明るくて想像力を目いっぱい広げている無邪気な少女、後半の大人になりつつあるアンではあまり見られない10代前半独特の解放感たっぷりな姿を楽しめました。ある程度年を取るとこんな風に世界を肯定的に見られないんだよなーとちょっぴり寂しい。若いってことは何事も夢中で闇雲に走っていける強さでもあるね。どんなときも頑張るアンに励まされて、また一日頑張ろうかなと思えました。
Posted by ブクログ
子どもの頃に読んだ訳と違って、今の人に読みやすい
言葉で書かれている。30年ぶりに読んで、アンや
アンを取り巻く人物が、サザエさんのようにほっとできて
懐かしかった。
Posted by ブクログ
今まで読んだことがなかったのですが、NHKで『アンという名の少女』が始まったのを機会に読んでみることにしました。
この歳になって読むのは遅きに失した、という感じではなく、たぶん、思春期の頃に読んでもそんなに感じ方は変わらなかったのではないか、というのが正直な感想。「あの頃に読んでおけばよかった」とも思わなかった。でも、時間の無駄ではありませんでしたよ。読んでみてよかった。