紫金陳のレビュー一覧

  • 検察官の遺言
    うならせるほど、読み応えのあるミステリーでした。
    著者は中国の人で、本作を含むシリーズは、いずれも映像化され高い評価を得ているようだ。

    いきなりスーツケースを引いた狂ったような中年の男が騒ぎを起こし警官に拘束されるところから始まり、そしてそのスーツケースの中から出てきたのは全裸の男の死体だったとい...続きを読む
  • 検察官の遺言
    空は暗かった。いつになれば明けるのか、彼らにはわからなかった。

    最後に現実の中国政府役員が1人捕まった話が挟まる事で、物語が終わったあとの重みが増した。
    悪童たちからのシリーズで厳良が出てくる。
    前作と共通してるのかなと思ったのは
    物語の主人公がなし崩し的に関わって次第に存在感が大きくなっていくと...続きを読む
  • 悪童たち 下
    主人公が勝ち残って、お金も手に入れ、これからの人生は安泰になるだろうけど
    本当に欲しかったものは何一つ手に入らず、全て自分の手で壊してしまい、ラスト1人で歩いてる所が虚しくて悲しい(´;ω;`)


    この本は厳良のシリーズ2作目らしい
    けど厳良はたまに様子を見に来るぐらいで、重要なことはしないから気...続きを読む
  • 悪童たち 上
    まず翻訳が素晴らしい、最後まで名前に読みを振ってくれてるから読みにくさが全くない。
    そして中国が舞台だけど、設定に中国文化がそんなに出てこないから、途中で調べたり、どういうことか分かりにくいってこともないからストレスがない。

    序盤立て続けに小さい悪事が連続で起きて、それがこの小説内では悪事を上手く...続きを読む
  • 検察官の遺言
    構成も内容も全て素晴らしかった。前作の「悪童」も素晴らしかったが今作も奥深かった。権力を傘にきた悪い奴がとことん悪くて、そこを崩そうと人生をかけた主人公達が素晴らしいとしか感想はない。
    華文ミステリが楽しみ。
  • 検察官の遺言
    ロングナイトという邦題でドラマ化されていた方を先に見たが、ドラマも原作も素晴らしく面白い。原作の題名は「长夜难明」だと巻末の解説に書いてあり、难明ではあっても不明ではないという祈りのような思いを感じて、今の日本の現状とも重ね合わせて心に染み入るものがあった。
  • 検察官の遺言
    NHKBSで放映されていたドラマ「ロング・ナイト沈黙的真相」の原作。
    ドラマの緻密な構成にはまり、原作発売を待って購入。
    登場人物がドラマ内の人で脳内で再現された。
    本筋は同じだが、ドラマと原作では微妙に異なっている(ドラマでは現職のイエン・リアンが原作では元刑事、ドラマの新聞社パートは創作など)が...続きを読む
  • 検察官の遺言
    物語の行方が気になる華文ミステリ。東野圭吾と松本清張のハイブリッドといった感じか。他の作品も探してみよう。
  • 知能犯の時空トリック
    華文ミステリー。中国の官僚体質や権力者に都合良く回される社会で、虐げられた側が知力を武器に逆襲していく。犯人は予め分かっているので、犯罪の方法とかを解き明かしていく刑事の分析も面白い。知能対決、と言うのも頷ける。次作もあるのかな、楽しみ。
  • 知能犯之罠
    作者の紫金陳さんは中国の東野圭吾と呼ばれているようで、期待して読みましたが、期待通りでした。中国社会の一端も見れたのも新たな発見となり良かったところ。
    翻訳が良かったのもあると思いますが、紫金陳さんの他の作品も読んでみたいなと思わせる作品でした。
  • 悪童たち 下
    少年犯罪なのに本格的な殺人事件で終わる展開が面白かった。子供なのにこうも残酷な展開に持っていけるのかと。悪童たちではなく悪童人で終わりましたね。
  • 悪童たち 下
    おもしろくて一気読み。『三体』と同じく全体的に多少ガバくても、設定と勢いで読ませるスケールの大きさに中華みを感じました。
    ほぼ本当のことの中に一滴嘘を混ぜるのが巧みな嘘吐きだということが嫌というほどわかるけど、顛末がわかってしまっている読者にとっては、さすがに日記のくだりはだるかったかなと思いました...続きを読む
  • 検察官の遺言
    個人的に構成が面白かったです。ただ話が進むにつれて最初から変わらない事実がどんどん悲しくもありました。
    解説を読むと、創作とはいえあまり踏み込むと圧力がかかったりしないのかなと心配しつつもこれからも中国ミステリーを楽しませてほしいです。
  • 悪童たち 上
    中国ミステリー。
    義父母を完全犯罪に仕立てて殺した数学教師。けれど養護施設から逃亡した兄妹と家に泊めてあげる優等生に殺害現場を目撃される。それに加え子供たちが殺人を犯すと言うミステリー。翻訳の方の表現がわかりやすく可愛らしい文。
  • 検察官の遺言
    駅で逮捕された弁護士のスーツケースから元検事の遺体が。殺害を自供したのに公判で覆す。12年前の事件と大きく関わる。

    初めて読む華文ミステリ。面白かった。なぜややこしいことを仕組むのかその長大なプロセスがすごく好み
  • 悪童たち 上
    前半部は、野島伸司脚本のドラマ(特に90年代前半辺りの)を、華文作家が中国風にアレンジしたような感じでしたが、後半部は思いっきり「ハンニバル·ライジングinチャイナ」でした
  • 知能犯の時空トリック
    官僚体質が甚だしい中国警察VS謀殺を企てる犯人! 一風変わった倒叙ミステリ #知能犯の時空トリック

    ■きっと読みたくなるレビュー
    中国の人気ミステリー作家先生の新作とのことで、気になって読んでみました。
    いや~、確かにこれは面白いです。

    本作、独特のプロットで物語が進行します。
    いわゆる倒叙ミス...続きを読む
  • 悪童たち 下
    本当に面白かった。朱朝陽がまさかそこまで展開を読んで用意周到に準備をしていたのかという恐ろしさが存在した。最初は優等生であった人間がここまでのことをやってのけるのはある意味凄すぎる。また、事件の背景には中国社会の闇の部分が映し出されており、陰鬱な気持ちになった。
  • 悪童たち 上
    殺人犯と3人の子供の頭を使った駆け引きがとても面白く、またもう一つの殺人もどのような展開になっていくのかが楽しみ。下巻も早く読みたい。
  • 悪童たち 下
    CL 2021.9.9-2021.9.10

    とてつもなく嫌な話なのに、読ませるので途中で止めることができない。どうしてもラストが気になるじゃないか。
    おそろしく賢く、おそろしく非情。
    どの登場人物にも感情移入できないのに、面白かった!