城山真一のレビュー一覧
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それぞれの短編も面白いけど、最後のトリックよ。
これ、ネタ明かし前に気づける人とかいるんかな?
読み終えた後には、やられたという強烈な感覚を残してくれる。
前作のどんでん返しも鮮やかだったけど、今回は鮮やかさに加えて最高の一撃が加わってくる。
この本に出会えてよかった。
この本だけ読んで終えば、?が浮かぶシーンや衝撃は味わえないので、必ず1作目から読んだ方がいい。
看守の流儀で「何やこれ。おもろすぎるぞ」という気持ちにさせてもらい、次巻の看守の信念読むと「おい、まじか」になる。
騙されて気持ち良いの読書体験をしたいなら、ぜひ読むべき一冊。 -
Posted by ブクログ
資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。
そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。
第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
◇
その日、二礼茜と百瀬良太は金沢市中心地の百万石通にあるカフェのテーブルで向かい合っていた。
良太は「金融商品取引法」を盾に取り、他人に代わって株取引ができるのは役所に登録した業者だけですよと、真面目な口調で釘を差している。けれど茜はどこ吹く風だ。
登録業者なら確実に利益を上げてくれるのか。業者が損失を出したら役 -
Posted by ブクログ
プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。
最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。
全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。
タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう