城山真一のレビュー一覧

  • 看守の信念

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    シリーズ2作目。
    面白かったし、最後はしてやられるしでラストに近づくにつれ読む速度が上がっていきました。

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    2024年07月29日
  • 狙撃手の祈り

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    実際の事件をモチーフにした重厚な警察小説。しかもミュージシャンが一方の主人公なので、親近感が湧きます。ちょうど90年代が最初の事件当時なのでオアシスが出て来てぐっときます。
    オウム事件、警察庁長官射殺事件。もう30年経つんですね・・・。

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    2024年06月14日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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     資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。
     そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。
     第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
              ◇
     その日、二礼茜と百瀬良太は金沢市中心地の百万石通にあるカフェのテーブルで向かい合っていた。

     良太は「金融商品取引法」を盾に取り、他人に代わって株取引ができるのは役所に登録した業者だけですよと、真面目な口調で釘を差している。けれど茜はどこ吹く風だ。
     登録業者なら確実に利益を上げてくれるのか。業者が損失を出したら役所は資金を保護してくれるのか。大切な資金を預けるのなら少しでも儲かる業者に任せるのが当然ではないのか。
     茜の反論に良太は返すことばがない。
     なら「金融商品取引法」なんてつまんない法律ねと茜が駄目を押して、この話題は終わった。

     良太が黙り込んで間もなく、窓の向こうにある証券会社の株価ボードの数字が動いた。
     茜が口にした銘柄のみが大きく値を上げている。それを見ても茜は表情を変えず、そろそろ行きましょうと良太を促したのだった。
    ( 序章 ) ※全4章と序章および終章からなる。

          * * * * *

     茜と良太の出会いから描かれるため、2人の関係がわかってすっきりしました。 ( 2作目を先に読んだので……。)

     茜は、資金不足で窮地に陥った人の依頼を受けて株取引を行い短期間で利益を出すという、言わば資金調達代行業をしています。
     けれど、誰でも茜に会えるとは限らないことや、茜の要求する報酬が依頼人にとって痛みを伴うものであること、その代わり茜が請け負った投資のリターン率はかなり高いものであることから、ニ礼茜はいつしか都市伝説化した存在となり「黒女神」と呼ばれるようになりました。
     そんな茜が受けた仕事の依頼人が良太の兄だったところから、2人の縁が始まります。

     良太はもとメガバンクの行員でした。融資を通して誠実に事業に取り組む経営者を支えたいという思いから選んだ職業でしたが、そのような公益精神の欠片もない企業体質に失望して退職。石川県庁付属の行政機関「いしかわ金融調査部」の金融関係の相談員に転職します。
     金融面で困りごとを抱えている人の助けになればと就いた仕事でしたが、クレーマーたちの暇つぶしの相手が大半で、虚しい日々を送っています。兄の正弘から「黒女神」との交渉に立ち会って欲しいと電話があったのはそんなときでした。

     地元で小さな繊維会社を営む正弘は堅実な経営手腕の持ち主でしたが、国内の繊維業が海外製品に押され衰退するなか業績悪化を止めることができません。
     社運を賭け新事業に切り替える決心をするものの資金が足りない。そこでツテを辿って「黒女神」にすがることにしたのでした。そして交渉当日……。

     というのが序章の内容です。本作のミソは茜と良太のキャラ設定にあります。
     第一印象は冷淡な茜と温情家の良太。正反対に見える2人ですが芯の部分は共通しています。

     雨の日に傘をさすことを忘れない。そして目の前にいる傘のない人には傘をさしかけずにいられない。

     これが茜の拠って立つ信条です。
     実際、茜が引き受ける依頼は基本的に、困難が降り掛かっても自分でできることは何でもしようとする人からのものです。それでも力及ばない人のサポートなら、せずにはいられないのが茜なのです。
     そして良太も、銀行員時代からそんなサポート精神に溢れていました。投資のプロでも何でもなく茜のビジネスに直結する能力を持たない良太を、茜がパートナーに選んだ理由はそこにあります。

     序章での2人の出会いが印象的でした。
     茜は良太の誠実なサポート精神を気に入ったし、良太は茜の冷淡に見える対応の裏にある温情に気づきます。出会うべくして出会った2人。だからこそ正弘に対し、茜が報酬として要求したのが良太の協力だったのです。

     2人はいくつかの依頼をこなすうちに呼吸が合うようになっていき、やがて意外な転機を迎えます。実にドラマチックな展開です。

     黒装束に身を包み、そっけない態度を取りつつ、自助努力を忘れないクライアントには最善を尽くして応える。ブラックジャックのような投資の女神・ニ礼茜。
     純情で正直なため駆け引きには向いていないけれど、本筋は決して外さない。ピノコのような最良の助手・百瀬良太。
     魅力的な2人の主人公。

     続きが読みたい。3作目ができないかなあと切に願います。

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    2024年06月06日
  • 狙撃手の祈り

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    こういう丁寧に人生が描かれている作品にはステレオタイプの公安と一課の対立を持ち込む必要はなかったんではないかな。いくつもの流れがある中で最後はやっぱり家族の物語になった。思いの伝わる作品でした。

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    2024年05月15日
  • ダブルバインド

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    主人公は優秀なのに、公私でなかなかうまくいかない……。
    そんな主人公だからこそ何度も迫られる選択肢への葛藤とストーリー展開によって、かなりサクッと読めました。

    本当の最後のオチがまさにこの作品らしいなと思います。

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    2024年04月14日
  • 狙撃手の祈り

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    プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。

    最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。

    全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。

    タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう?改めて当時の事件の事を思わず調べてしまいました。

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    2024年04月14日
  • ダブルバインド

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    看守シリーズがとっても面白かったのでこちらも読んでみました。

    金沢東部警察署を舞台にした事件物ですが、駐在所の警察官が殺された事件で前回自分が取り逃がした強盗犯が犯人だと逮捕するものの、真犯人は他にいるのでは?と捜査を続ける刑事課長の比留公介。
    一方、早く自白させて早期解決としたい捜査一課長の冨島。冤罪てこうやって作られてしまうのか…と思いました。

    更に警察官の犯罪は無かったことにしようとする隠蔽体質にはうんざり。比留刑事の娘の事が最後まで絡んで来たのは意外でしたが、期待していたような終わり方ではなかったです。

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    2024年04月10日
  • 狙撃手の祈り

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    謎が謎を呼び、ドンドン引き込まれる。二重、三重のどんでん返しにふー。ごく普通の人が、とんでもない犯罪に手を染めざるを得ないところまで追い込まれる社会の理不尽さにやりきれない思いが残る。

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    2024年01月20日
  • 狙撃手の祈り

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    ネタバレ

    なんか色々なところにどうしようもない病気が散りばめられていて、動機が悲しい

    でも奥さんのことは逆にそれが救いになった、気がする

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    2023年12月20日
  • 狙撃手の祈り

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    オウムや国松長官狙撃事件にインスパイアされた小説だが、警察小説として読んだり、プロット重視で読むと後悔すると思うなあ。これは純粋に家族の物語だと思って読むとなかなか面白かった。鍵がオアシスの「Live Forever」なのも良い。ただ主人公(と思われる)青井圭一の魅力のなさが痛い。妻の沙月の方が十分魅力的に思える。こちらを主人公で書いたらミステリー感も増して、もっと面白かったかも。

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    2023年11月28日
  • 相続レストラン

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    最近分かった事がある。どうも美味しそうな食べ物が出てくる作品の評価は甘くなるようだ。
    本作は相続という点に絞ったミステリ風の話で、構成も展開も普通に面白い。キャラクターの描き方もメリハリが効いていて映像化もしやすそうだ。
    評価としては3.5くらいなので星をいくつにしようかと迷ったが、美味しそうな料理の分で星4つの甘い評価になった。続編がないのが残念な一作。

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    2023年09月11日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    看守の流儀著者の一作目

    ちょっとそこまでと思わずにはいられないとこもありつつ…でもキャラが立ってて伏線回収もしっかり雨の日に傘を貸せる人間でありたい。

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    2023年05月01日
  • 相続レストラン

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    相続が他人事ではない年代に差し掛かり、なんとなく手に取った1冊。ミステリー要素もあり、シリーズになりそうな感じ。
    相続の本来の意味は仏教用語だそう。
    存在を受け継ぐ――移り変わる世の中でそれをやり切ることは大変なことだ。知識がなければ相続したい大切なものも守れない。
    こんなレストランあるなら行ってみたい。

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    2023年04月07日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    大変面白く読ませていただきました。女性でトレーダー余りいない主人公ですが確実に天才です。話の流れは前半は短編ぽく後半は本筋な感じです。只ちょっとリアリティに欠ける感が私には有りましたのが残念でした。

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    2023年01月31日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    珍しい投資話が中心のミステリー、中盤までの短編的な部分はテンポも良くて面白い。メイン部は話自体は分厚いが、オチが弱い気がした。二礼茜はもっと謎だらけでも良かった気もするが、次作が楽しみ。

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    2023年01月16日
  • 仕掛ける

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    投資ミステリーの2作目、前作は良かったが、更に面白い。ミニエピソードを踏まえて本エピソードに入る構成だが、話は厚くわかり難いこともない。どこまで現実味があるのか判断出来ないが、株の基礎知識がなくても話は何となくわかるし問題ない。

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    2023年01月15日
  • 相続レストラン

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    弟が亡くなるまで相続のことなんてまるで知りませんでした。両親健在だから私は法定相続人ではないけれど、それでもこの2カ月でどれだけ詳しくなったことか。

    お料理絶品のうえに相続に関する相談までできるレストランが本当にあれば、流行るかもしれません。ひとつずつ相談事を片付ける短編集かと思いきや長編でした。

    不動産があって隠し子もいたら、そりゃ大変。装丁からイメージするほど軽い話ではなく、かといって妬み嫉みが渦巻くドロドロ話でもないから気は滅入らず。

    『看守の流儀』で知った作家ですが、こっちも面白い。シリーズ化できそう。

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    2022年08月13日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    面白かったです!
    今年から株式投資を初めて、株について色々勉強している自分にとってタイムリーな時期なので興味を持って読めたってのはありますが、それだけでなく主人公のニ礼茜がとても魅力的な人物として描かれてたからです。天才デイ・トレーダーとしての圧倒的な才能と、けして他の人に迎合せず、自分の感性と強い信念の元に力強く生きている姿に惹き込まれました。
    どこにでもいる一般人の良太という人物がひょんなことから助手となり、茜に振り回される様が彼女を孤高の天才といういイメージだけでなく、親しみを持てるキャラクターにしています。彼の存在がより一層彼女の魅力をひいては作品を引き立てていました。

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    2022年02月17日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    「このミスが」受賞作。
    主人公は魅力的だけど相棒がボンクラ過ぎて最初は中々読み進むのが辛かった。
    登場人物もクズ過ぎてイライラしたが無事、大団円を迎える。
    良い感じ!

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    2021年12月21日
  • 仕掛ける

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    二礼茜シリーズの第二弾
    前作よりも楽しめた気がします
    ところどころで実際の企業をモデルとしていたり
    して楽しめます
    それにしても株取引ってアルゴリズム取引で自動で
    行われているらしく
    そんなの個人が勝てるわけがないなぁとも
    このシリーズまだまだ続くのかな?

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    2021年08月31日