城山真一のレビュー一覧

  • 看守の流儀
    期待していた程ではなかったが、それなりに楽しめたと思う。
    長岡弘樹さんの『教場』っぽさがあり、場所は違えど何か通じるものを感じた。
    ラストの、火石が女性だったのは予想外だった。完全に男性と誤認していた。とは言え、ひっくり返しがそれだけだと少し物足りない感じは残ってしまった。次巻を読むかは、迷うところ...続きを読む
  • 看守の流儀
    【323冊目】石川県の刑務所を舞台に、看守と受刑者が絡んで起こる短編ミステリーの連作。おもしろかった。事件の結末は悲劇的なものにならず、登場人物の多くが切なる思いを抱え、その表現の仕方に迷いながら生きている感じ。受刑者が多く登場するのだけど、人の醜い部分や悪意にあまり触れずに済むのでとても読みやすく...続きを読む
  • 相続レストラン
    こんな設定ってあるの?と思うところ多々あり。資格もないただの人(元税理士)、しかも前科者がここまで人のコンサルに立ち入っていいのだろうか?とか、何で主人公のみが実刑なの?とか、リアルじゃないとか思うけど…。
    話自体は、どう話が転ぶんだろう?と楽しませていただきました。
  • 相続レストラン
    元税理士の冬木は金沢のレストランで客が抱え込む相続問題の助言を行っている。相続問題は非常に複雑で、、、勉強になると同時に物語としても読みやすかった。
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス
    株の知識がなくても、充分に楽しめるけど、株の知識があったら、もっと楽しめたのかなと。
    「看守の流儀」が面白かったので、手に取った本作。個人的には「看守の流儀」の方が好み。て、いうか、「看守の流儀」が面白すぎるのかな。
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス
    ❇︎
    『このミステリーがすごい!』
    2016年 第14回 大賞受賞作

    なぜ黒女神は依頼者の最も大切なものと
    引き換えに資金調達の仕事を請け負うのか。

    スピード感のあるストーリー展開で
    謎に包まれた黒女神に迫ります。

    交錯する複数の謎と心理戦に
    思わず引き込まれるミステリー。


    ーーーーー
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  • 相続レストラン
    ウェイターから相続のアドバイスをもらえて料理も美味しいなんて、もっと繁盛するはず。面白かった。シリーズ化しないのかな?
  • 仕掛ける
    第1弾の『ブラック・ヴィーナス』と同様、知識がないために、株取引の描写は、何度読み返してもわからないところが多かったですが、一瞬の判断で、とてつもなく大きなお金が動くスリルは十分に味わえたのではないかと思います。
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス
    私の地元、金沢が舞台のひとつなので、いっそう臨場感がありました。

    株には疎いので、何度読んでもわからないところもありましたが、株取引の手に汗握るスリルは存分に味わえたかと思います。
  • 相続レストラン
    相続をめぐる地味めな小説 - 城山真一「相続レストラン」 ★★★☆☆

    「このミス」大賞の経済ミステリー「二礼茜」シリーズに見切りをつけたのか完全新作です。
    ものすごく秘密を抱えているような書かれ方を主人公がされるので、続編かと思っちゃいそうですが、1作目です。でその秘密はあまり本編には効いていない...続きを読む
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス
    お金に困っている人に対し、本当に大事にしているモノを報酬に差し出せば、株取引によって希望するお金を確実に稼ぎ出すという一匹狼の天才トレーダーの物語。
    ありがちなイリーガルヒロインものだと思いながら読んでいたら、裏設定は少し興味深いものだった。
    リアリティ云々は置いておいて、面白く読めました。
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス
    プラチナブロンドに染めた髪を顎のラインで揃えた黒装束美人茜と兄の取引と引換に助手になった純朴青年ピノ太が、和菓子屋社長や急死した女性歌手の父親を助けたり、監禁されたりする。滑らかな文章は読み易く、たまに挑発的でクールでお茶目な茜にも引き込まれたけれど政治が絡み株描写に本腰を入れた最終章は難しかった。