城山真一のレビュー一覧

  • 看守の信念

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    シリーズ2作目であることを知らずに、今作から初読みでした
    きっと1作目の「看守の流儀」から読んだら、もっと良かったのか??と悔しいですが、それを踏まえても素晴らしい作品でした

    刑務所の看守・火石が主人公なのですが、火石の人となりは前作を読んでいた方がしっくりきたのでしょうか
    看守と受刑者の関係性だけに微妙な距離感
    だからこそ、他の作品にはない感情の揺らぎがあったと思います
    ミステリーの要素もありますが、泣きました

    一作目の「流儀」も絶対に読みます!

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    2024年07月05日
  • 看守の信念

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    前作に引き続き素晴らしかったです。
    まだ、2冊とも未読な方は、刊行順通り流儀のあとに信念を読むのがやはり良いかなと思います。
    前作同様、刑務所内、看守達、刑期を終えた囚人達など、ならではの特殊性の中で展開される話しがとても興味深く、楽しんで読ませていただきました。感動もあり。
    とにかく、前作でもラストひっくり返りましたが、本作もラスト「チンコロ」で私は椅子から転げ落ちるかの衝撃が…え、え?どういうこと?となりました。作者の思う壺のリアクションをしたと思います。淡々と短編の話が展開されていく作品なのですが、ラストで衝撃的なひっくり返され感があるのが癖になります。
    続編もし刊行されるならまた読みた

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    2024年07月01日
  • 狙撃手の祈り

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    実際の事件をモチーフにした重厚な警察小説。しかもミュージシャンが一方の主人公なので、親近感が湧きます。ちょうど90年代が最初の事件当時なのでオアシスが出て来てぐっときます。
    オウム事件、警察庁長官射殺事件。もう30年経つんですね・・・。

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    2024年06月14日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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     資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。
     そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。
     第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
              ◇
     その日、二礼茜と百瀬良太は金沢市中心地の百万石通にあるカフェのテーブルで向かい合っていた。

     良太は「金融商品取引法」を盾に取り、他人に代わって株取引ができるのは役所に登録した業者だけですよと、真面目な口調で釘を差している。けれど茜はどこ吹く風だ。
     登録業者なら確実に利益を上げてくれるのか。業者が損失を出したら役所は

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    2024年06月06日
  • 狙撃手の祈り

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    こういう丁寧に人生が描かれている作品にはステレオタイプの公安と一課の対立を持ち込む必要はなかったんではないかな。いくつもの流れがある中で最後はやっぱり家族の物語になった。思いの伝わる作品でした。

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    2024年05月15日
  • ダブルバインド

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    主人公は優秀なのに、公私でなかなかうまくいかない……。
    そんな主人公だからこそ何度も迫られる選択肢への葛藤とストーリー展開によって、かなりサクッと読めました。

    本当の最後のオチがまさにこの作品らしいなと思います。

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    2024年04月14日
  • 狙撃手の祈り

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    プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。

    最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。

    全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。

    タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう

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    2024年04月14日
  • ダブルバインド

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    看守シリーズがとっても面白かったのでこちらも読んでみました。

    金沢東部警察署を舞台にした事件物ですが、駐在所の警察官が殺された事件で前回自分が取り逃がした強盗犯が犯人だと逮捕するものの、真犯人は他にいるのでは?と捜査を続ける刑事課長の比留公介。
    一方、早く自白させて早期解決としたい捜査一課長の冨島。冤罪てこうやって作られてしまうのか…と思いました。

    更に警察官の犯罪は無かったことにしようとする隠蔽体質にはうんざり。比留刑事の娘の事が最後まで絡んで来たのは意外でしたが、期待していたような終わり方ではなかったです。

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    2024年04月10日
  • 看守の信念

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    金沢の刑務所を舞台に、様々な人間模様が描かれていくストーリー。刑務官と受刑者とのやり取りや、距離感を保ちつつも温かみある振る舞いにどんな状況においても人間には心が必要なのだと思った。特に第四話の『がて』が心に残った。

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    2024年03月27日
  • 狙撃手の祈り

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    謎が謎を呼び、ドンドン引き込まれる。二重、三重のどんでん返しにふー。ごく普通の人が、とんでもない犯罪に手を染めざるを得ないところまで追い込まれる社会の理不尽さにやりきれない思いが残る。

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    2024年01月20日
  • 看守の信念

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    ネタバレ

    解説の大矢さんが仰るように、
    看守の流儀から読んで良かった。
    大きなサプライズを、心ゆくまで堪能笑

    個人的には、4話目「がて」5話目「チンコロ」が好きでした。

    看守シリーズが続くなら、ぜひ読みたい。

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    2024年01月14日
  • 看守の信念

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    釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。
    発見されるまでの「空白の30分」でいったい何が起きたのか(「しゃくぜん」)。
    刑務所内で行なわれた運動会の翌日、集団食中毒が発生。
    これは故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……(「甘シャリ」)。
    自身の信念を問われるような事件の数々に奔走する刑務官たち。一方そのような中、敏腕刑務官・火石には不審な動きが――。

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    2024年01月23日
  • 狙撃手の祈り

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    ネタバレ

    なんか色々なところにどうしようもない病気が散りばめられていて、動機が悲しい

    でも奥さんのことは逆にそれが救いになった、気がする

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    2023年12月20日
  • 狙撃手の祈り

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    オウムや国松長官狙撃事件にインスパイアされた小説だが、警察小説として読んだり、プロット重視で読むと後悔すると思うなあ。これは純粋に家族の物語だと思って読むとなかなか面白かった。鍵がオアシスの「Live Forever」なのも良い。ただ主人公(と思われる)青井圭一の魅力のなさが痛い。妻の沙月の方が十分魅力的に思える。こちらを主人公で書いたらミステリー感も増して、もっと面白かったかも。

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    2023年11月28日
  • 相続レストラン

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    最近分かった事がある。どうも美味しそうな食べ物が出てくる作品の評価は甘くなるようだ。
    本作は相続という点に絞ったミステリ風の話で、構成も展開も普通に面白い。キャラクターの描き方もメリハリが効いていて映像化もしやすそうだ。
    評価としては3.5くらいなので星をいくつにしようかと迷ったが、美味しそうな料理の分で星4つの甘い評価になった。続編がないのが残念な一作。

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    2023年09月11日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    看守の流儀著者の一作目

    ちょっとそこまでと思わずにはいられないとこもありつつ…でもキャラが立ってて伏線回収もしっかり雨の日に傘を貸せる人間でありたい。

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    2023年05月01日
  • 相続レストラン

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    相続が他人事ではない年代に差し掛かり、なんとなく手に取った1冊。ミステリー要素もあり、シリーズになりそうな感じ。
    相続の本来の意味は仏教用語だそう。
    存在を受け継ぐ――移り変わる世の中でそれをやり切ることは大変なことだ。知識がなければ相続したい大切なものも守れない。
    こんなレストランあるなら行ってみたい。

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    2023年04月07日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    大変面白く読ませていただきました。女性でトレーダー余りいない主人公ですが確実に天才です。話の流れは前半は短編ぽく後半は本筋な感じです。只ちょっとリアリティに欠ける感が私には有りましたのが残念でした。

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    2023年01月31日
  • 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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    珍しい投資話が中心のミステリー、中盤までの短編的な部分はテンポも良くて面白い。メイン部は話自体は分厚いが、オチが弱い気がした。二礼茜はもっと謎だらけでも良かった気もするが、次作が楽しみ。

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    2023年01月16日
  • 仕掛ける

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    投資ミステリーの2作目、前作は良かったが、更に面白い。ミニエピソードを踏まえて本エピソードに入る構成だが、話は厚くわかり難いこともない。どこまで現実味があるのか判断出来ないが、株の基礎知識がなくても話は何となくわかるし問題ない。

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    2023年01月15日