城山真一のレビュー一覧
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『 看守の流儀 』の続編となる『 看守の信念 』。
今回も加賀刑務所の若きキャリア警備指導官・火石司の「火石マジック」が存分に発揮していた。
一見クールな印象によって周りの刑務官に緊張を与える火石だが、実は思いやりに長け、さまざまな刑務所内でのトラブルに対し、解決の糸口を担当官に与えて問題解決を図るのだ。
その思いやりは刑務官だけに対するものではなく、服役囚たちの更生のためにも目を向けている。
いわゆる魅力溢れるキャリア警備指導官・火石司の物語なのだ。
⚫︎第一話=しゃくぜん
釈放前の教育のことを刑務所では「しゃくぜん」と呼ぶ。
⚫︎第二話=甘シャリ
刑務所内で特食と呼ばれる菓子やジュース類 -
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ネタバレ実際に過去にあった國松長官襲撃事件をモチーフにした本作。
途中まではすごくリアリティがあり、ちょっとグリコ森永事件を題材とし「罪の声」と被る気がするけど、これはこれでとても面白かった。
どんどん物語に引き込まれてしまった。
だけど、後半、圭一の父親が実はってなってからちょっと現実味がなくなってきた気がする。
昔、自衛官だったことごあるというだけでそんなことできる?
偽造パスポートとか簡単に入手できる?と思ってしまい、うーんいい本なんだけどなという感じになってしまった。
妻の死の真相も良かったけど、なんか綺麗に収まりすぎな気もする。 -
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前作に引き続き素晴らしかったです。
まだ、2冊とも未読な方は、刊行順通り流儀のあとに信念を読むのがやはり良いかなと思います。
前作同様、刑務所内、看守達、刑期を終えた囚人達など、ならではの特殊性の中で展開される話しがとても興味深く、楽しんで読ませていただきました。感動もあり。
とにかく、前作でもラストひっくり返りましたが、本作もラスト「チンコロ」で私は椅子から転げ落ちるかの衝撃が…え、え?どういうこと?となりました。作者の思う壺のリアクションをしたと思います。淡々と短編の話が展開されていく作品なのですが、ラストで衝撃的なひっくり返され感があるのが癖になります。
続編もし刊行されるならまた読みた -
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資金難に苦しむ人からの依頼を受け、株取引を行い利益をもたらす投資の女神。ただし報酬は依頼人の最も大切なもの。
そんな「黒女神」の異名で呼ばれる二礼茜の活躍を描く経済サスペンス。シリーズ1作目。
第14回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
◇
その日、二礼茜と百瀬良太は金沢市中心地の百万石通にあるカフェのテーブルで向かい合っていた。
良太は「金融商品取引法」を盾に取り、他人に代わって株取引ができるのは役所に登録した業者だけですよと、真面目な口調で釘を差している。けれど茜はどこ吹く風だ。
登録業者なら確実に利益を上げてくれるのか。業者が損失を出したら役所は -
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プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。
最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。
全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。
タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう