城山真一のレビュー一覧
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こちらは今回初めて読む作家さんです。刑務所が舞台とあったので、脱獄するようなミステリー小説だと思っていましたが全然違いました…Σ(・∀・;)
5つの事件にそれぞれ関わる刑務官と囚人たちの内面の葛藤があり、人間味を感じさせる物語。特に末期がんが発覚した受刑者が、頑なに家族との面会・ガラ受けを拒否する第4話はヒューマンミステリーが満載で良かったです。途中に挟まっているプリズンダイヤリーの真相も、絶対に訳ありなのに深掘りされない火石の素性も最終話で回収していきますが、こちら本当に予想してなかった!
『「…願います」と控えめに声を発している。なんのことかと思ったが、すぐに気がついた。刑務の作業の途中 -
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星4.5
「水引」「治部煮」「和菓子」「芸妓」など、金沢の伝統が、詰め込まれており、そういうものが好きな私には楽しい本だった。城山真一さんは、金沢在住で、取材については『web本の雑誌 作家の読書道』で読んだ。作中の創作和菓子の写真も載っている(金沢人なら誰でも知っている「吉はし」の和菓子)。
それ故、星0.5アップ。
城山真一さんは初読みなのだが、文章がていねいで読みやすく、私はいつも装飾的というか文学的というか、そういう文章が苦手なので、とても読みやすかった。最初の方は、ちょっと説明過多な気もしたけど。
私が推理小説を読んでいるときにによくある、説明がよくされておらず、「え、これってど -
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ネタバレドラマのCMをたまたま見かけて、なんだか自分好みの気がして、これは原作があるなら原作で読みたいと思ってたら、ちょうど行った本屋さんででかでかと宣伝されてた。ちょっと前だけど。
帯から何から随分ハードル上げられちゃったので、これは前情報入りすぎて勝手に期待しちゃったから、ちょっとどうだろうな…って思っちゃってたけど、読み終わってから人におすすめするなら直近はまずこれだわって思った。
めちゃくちゃよかった。
思ってたミステリーとは違ってたけど、読んでよかったと思う。
お前が言ってるのってゲームでもアニメでもそうなんだが人が〇にすぎなんだよって意見が実はないこともない私ですが、これは違うと断言でき -
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うわっ、またもや騙された!
ラストに驚きの展開と伏線回収。前作を読んで、その世界観を理解したうえで、、なのに、想像を超えてきた。
やられた感ハンパない。でもイヤじゃないし、なんなら嬉しいw
前作同様、刑務所を舞台にした5話の連作短編集。
各話それぞれの刑務官の奮闘劇は、今回も手に汗握る話があったり、胸が熱くなる話があったりで、いろんな話が楽しめる。
それにしても、出所者の就職活動はとても大変。受け入れる側も、そりゃ身構えるよな。いくら確かな技術を持った人だとしても、組織の中で綻びができるようであれば二の足を踏んじゃう気持ちは凄く分かる。
その一方で、きちんと再就職し、仕事に勤しめば再犯のリ -
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「看守の流儀」続編
刑務所で巻き起こるさまざまな問題を刑務官火石の鋭い考察と機転で解決してゆく謎解きミステリー。
連続した短編小説で、刑務所内の知らない場所を垣間見る面白さと謎解きの面白さですいすい読めます。
一度でも犯罪を犯してしまった者の生き辛さ。
本人がどんなに反省していても、厚生の道を歩む努力をしていても、やはり過去に犯罪を犯した者に対する世間の目は厳しい。
どんな綺麗事を言ったって、じゃあ、窃盗の前科者に店のレジを任せられるのか…否。暴力事件の前科者に我が子を預けられるのか…否。
出来心もあるかも知れない。心の病もあったかも知れない。ちょっとした勘違いや偶然の重なりだったかも知れな -
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『 看守の流儀 』の続編となる『 看守の信念 』。
今回も加賀刑務所の若きキャリア警備指導官・火石司の「火石マジック」が存分に発揮していた。
一見クールな印象によって周りの刑務官に緊張を与える火石だが、実は思いやりに長け、さまざまな刑務所内でのトラブルに対し、解決の糸口を担当官に与えて問題解決を図るのだ。
その思いやりは刑務官だけに対するものではなく、服役囚たちの更生のためにも目を向けている。
いわゆる魅力溢れるキャリア警備指導官・火石司の物語なのだ。
⚫︎第一話=しゃくぜん
釈放前の教育のことを刑務所では「しゃくぜん」と呼ぶ。
⚫︎第二話=甘シャリ
刑務所内で特食と呼ばれる菓子やジュース類