城山真一のレビュー一覧

  • 看守の流儀

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    大どんでん返しではありませんが、章ごとの伏線が最後に腑に落ちる感じです。
    看守という一般的に触れられない場所での仕事を通じて様々な感情トラブルや過去の清算をしていきます。また、看守は法務省の役人であり警察組織とは異なる事でのトラブルもあり。色々学べながら楽しめました。
    見れて無いですが、ドラマ化されてたんですね。柄本さんは蜷川役かー。悪くないですが、勝田役で最後の豹変ぶりを見てみたかったです。

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    2025年07月18日
  • 看守の流儀

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    想像してたミステリとは違うけど最近読んだ短編よりずっと読み応えがある短編だった!
    最後うわぁあ!ってなった感じ。
    電車で読むのにちょうどよかった!

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    2025年07月06日
  • 看守の流儀

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    ネタバレ

    金沢刑務所を舞台とした刑務官と受刑者の物語を描いた連作短編ミステリー。各話ミステリーとしての惹きもありながら、シャバ以上に濃い人間関係からなるヒューマンドラマに魅せられた。
    仮出所した模範囚が失踪する「ヨンピン」の最後、宗方は源田に対して敬礼して仮出所を祝う。形式ばった動作とセリフながら、二人の間で築かれた関係が想像できて感動的だと思った。またどの短編でも刑務官の矜持と葛藤が伝わってきて、刑務所という特殊な場所で生きる人たちのことを少し知ることができたと思う。

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    2025年07月04日
  • 看守の流儀

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    全5話からなる連作短編集。
    まだ既読中だった先日、テレビドラマ化しているのを我慢できず観てしまった。
    2時間ドラマだったので、1話分のみという簡略化。なので、完全に結末を知る事も無く、十分楽しく読み続けられた。

    ドラマではいきなり、???と思う場面があり、原作とは異なる内容だと思っていたら、、、
    そういう事ね。
    全て読んで納得いきました。

    ドラマを先に観た人でも十分、いえ、より一層楽しめるかも、、、です。

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    2025年06月24日
  • 看守の流儀

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    舞台は金沢刑務所。外の世界とは閉ざされた空間の中で、看守と受刑者の濃厚な人間関係が激しく渦巻くストーリー。

    初めはただお薦めされたから、軽い気持ちで読み始めたが徐々に吸い込まれていき、気がついたら2日で読破していた。本作のミステリーは新しいと感じた。実際の刑務所における看守と受刑者の関係性はわからないがとてもリアルに描かれていると感じた?

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    2025年06月24日
  • 看守の流儀

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    横山秀夫が「どストライクだった」と評したのが頷ける作品だった。
    舞台は金沢刑務所。ミステリの形を取りながら刑務所での刑務官と受刑者のリアルがとてもよく伝わった。
    それにしても刑務官というのは大変な仕事だと思う。私が思う大変さは肉体的・身体的な業務の過酷さではない。犯罪白書などによると受刑者の再犯率は55%や58~59%というデータがあり、要するに出所した受刑者の半分以上はまた犯罪者になるという実態だが、受刑者の更生に尽くしている刑務官の徒労感というかやるせない気持ちは如何ばかりかと思う。更に犯罪者は国民の税金で運営されている刑務所で衣食住が保証されて安全な暮らしを送っているにも関わらず、半数以

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    2025年06月16日
  • 看守の流儀

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    ⭐︎4.5

    ⭐︎4.5 面白かった。
    第一話、二話、、と読んでいて、
    オムニバスかな??、、それは勿体無い。深掘りしてほしいな、、と読み進めて、繋がっている事に薄々気づきはじめて、更に読書タイムが楽しくなる。
    一般庶民では知ることができない刑務所の内部事情など、感心しつつ、1人1人の人物描写にのめり込んでいく。
    最終話の「お礼参り」で、え!?となり、、
    何百ページと騙されていた事に驚愕、、。
    もう1回、読み返したくなる。

    他の著書も読んでみよう、、

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    2025年06月01日
  • 看守の流儀

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    刑務所内でおこるトラブルをある看守が解決していく短編集。今まで様々な警察小説などを読んできたが、伏線の回収が素晴らしくオチが全く読めなかった。4.4

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    2025年05月21日
  • 看守の流儀

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    社会からはみ出してしまったひとたちが社会に戻るための刑務所。実直で情熱あふれる若き刑務官・宗片と、冷静沈着な上級刑務官・火石。各話で掛け違いそうになる要所で、二歩三歩先にいる火石はできすぎなひとなんだけど、おかげでほっとできる結果になった。
    ドラマ化と聞いて読んでみた。
    期待の2025.6/21。

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    2025年05月21日
  • 看守の流儀

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    知らない世界「刑務所」について描写されており、複雑な人間関係が物語を進めていくが、最後はホッコリする話ばかりだった。
    最後は想像してない結末でした。

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    2025年05月20日
  • 看守の流儀

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    刑務官という職業の知られざる現実や苦労が丁寧に描かれていて、深く胸に響きました。彼らが抱える厳しい責任と、その中に秘めた情熱や覚悟が伝わってきます。
    また、各章で描かれる受刑者たちの人間模様も非常にリアルで、思わず引き込まれました。
    現実でも、こうした情熱を持つ刑務官がいてほしいと強く願います。

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    2025年05月19日
  • 看守の信念

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    うーん、お見事。また、ラストで…! 先入観ってすごいね。
    前作に続き、連作短編。途中から芦立さんもいて、女性目線だと共感できるなーなんて思っていたのに。
    1話づつのお話も前作よりも良かった。やはり前作に続きラストが衝撃的でした。
    これから読む方は絶対に流儀を先に読んでくださいね。

    しゃくぜん 甘シャリ 赤犬 がて チンコロ

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    2025年05月18日
  • 狙撃手の祈り

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    タイトルに『狙撃手』とあったので、てっきりいわゆるスナイパー(軍とか警察とかの)の話かと思っていたのですが、意外とそうではありませんでした。
    話の内容からするとむしろ『狙撃者』としたほうがしっくり来ると思います。
    ストーリー的にはサスペンスというよりもむしろそれぞれの思いが交錯する家族の話、と言った感が強かったですね。

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    2025年05月15日
  • 看守の信念

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    うわっ、またもや騙された!
    ラストに驚きの展開と伏線回収。前作を読んで、その世界観を理解したうえで、、なのに、想像を超えてきた。
    やられた感ハンパない。でもイヤじゃないし、なんなら嬉しいw

    前作同様、刑務所を舞台にした5話の連作短編集。
    各話それぞれの刑務官の奮闘劇は、今回も手に汗握る話があったり、胸が熱くなる話があったりで、いろんな話が楽しめる。

    それにしても、出所者の就職活動はとても大変。受け入れる側も、そりゃ身構えるよな。いくら確かな技術を持った人だとしても、組織の中で綻びができるようであれば二の足を踏んじゃう気持ちは凄く分かる。
    その一方で、きちんと再就職し、仕事に勤しめば再犯のリ

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    2025年02月15日
  • 看守の信念

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    「看守の流儀」続編
    刑務所で巻き起こるさまざまな問題を刑務官火石の鋭い考察と機転で解決してゆく謎解きミステリー。
    連続した短編小説で、刑務所内の知らない場所を垣間見る面白さと謎解きの面白さですいすい読めます。

    一度でも犯罪を犯してしまった者の生き辛さ。
    本人がどんなに反省していても、厚生の道を歩む努力をしていても、やはり過去に犯罪を犯した者に対する世間の目は厳しい。
    どんな綺麗事を言ったって、じゃあ、窃盗の前科者に店のレジを任せられるのか…否。暴力事件の前科者に我が子を預けられるのか…否。
    出来心もあるかも知れない。心の病もあったかも知れない。ちょっとした勘違いや偶然の重なりだったかも知れな

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    2025年01月12日
  • 看守の信念

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    『 看守の流儀 』の続編となる『 看守の信念 』。
    今回も加賀刑務所の若きキャリア警備指導官・火石司の「火石マジック」が存分に発揮していた。
    一見クールな印象によって周りの刑務官に緊張を与える火石だが、実は思いやりに長け、さまざまな刑務所内でのトラブルに対し、解決の糸口を担当官に与えて問題解決を図るのだ。
    その思いやりは刑務官だけに対するものではなく、服役囚たちの更生のためにも目を向けている。
    いわゆる魅力溢れるキャリア警備指導官・火石司の物語なのだ。

    ⚫︎第一話=しゃくぜん
    釈放前の教育のことを刑務所では「しゃくぜん」と呼ぶ。
    ⚫︎第二話=甘シャリ
    刑務所内で特食と呼ばれる菓子やジュース類

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    2025年01月09日
  • 狙撃手の祈り

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    ネタバレ

    実際に過去にあった國松長官襲撃事件をモチーフにした本作。
    途中まではすごくリアリティがあり、ちょっとグリコ森永事件を題材とし「罪の声」と被る気がするけど、これはこれでとても面白かった。
    どんどん物語に引き込まれてしまった。
    だけど、後半、圭一の父親が実はってなってからちょっと現実味がなくなってきた気がする。
    昔、自衛官だったことごあるというだけでそんなことできる?
    偽造パスポートとか簡単に入手できる?と思ってしまい、うーんいい本なんだけどなという感じになってしまった。
    妻の死の真相も良かったけど、なんか綺麗に収まりすぎな気もする。

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    2024年12月03日
  • 看守の信念

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    プロローグが後半で読むときは違う印象。
    キレ者の火石さん…。
    短編集でとても読みやすくあっという間に読み終わった。
    流儀を読みたい。

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    2024年10月13日
  • 狙撃手の祈り

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    一言で言うならば、家族愛である。犯罪はいかなる理由であれ許されるものではないが、犯罪に至るまでの葛藤や思いを知ると杓子定規にダメなものはダメだろうと思えない犯罪もあると感じてしまう。親が子を思う気持ちから犯してしまう罪が、その最たるものであろう。とにかく切ない思いになった。

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    2024年09月29日
  • 看守の信念

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    シリーズ2作目。
    面白かったし、最後はしてやられるしでラストに近づくにつれ読む速度が上がっていきました。

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    2024年07月29日