城山真一のレビュー一覧

  • 看守の流儀

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    刑務所モノは元々好きだけど、こんなにまっすぐに刑務官たちの職業的矜持や葛藤を想像したのは初めてだった。今までの作品では、(自覚なく)エンタメとして「刑務所」を消費してしまっていたのかもしれないと反省した。

    日本社会には様々な問題があって、変われない組織を批判することは簡単だ。でも、どんな場所にも愚直にそして人生をかけて仕事と向き合っている人が必ずいて、そういう人たちへの想像と敬意なしに物事を考えてはいけない、と改めて教えられるような作品だった。

    受刑者の介護の話は初めて触れる話題で、「刑の執行停止」についても初めて知った。刑務所も社会の一部、社会で起きていることは、塀の中でも同じ様に問題になっているのだと、当たり前のことに気付かされた。

    多様な人生の選択や価値観を尊重しあえる社会になった一方で、他人に何か影響を与えることがますます憚られるようになってきている気がする。個人的にも年齢を重ねるごとに、人を変えることの難しさを学ぶばかりの日々だ。しかし火石の言葉や態度にはそれを諦めない強さと美しさがある。人の攻撃性を抑えることができる人が本当に強く優しい人だよなぁ…とクライマックスは感動しきりだった。

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    2026年10月06日
  • 月曜のこない部屋

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    大人のひきこもりに奮闘するRSのみなさんが、とにかく良かった。

    矢島さんのひょうひょうとしているようで、実はちゃんといろいろ考えているところがかっこいい。

    ただひきこもりの人たちの話が続くのかと思ったら、各話の最後に「えっ!」となる展開もあって、思っていた以上におもしろかった。

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    2026年10月04日
  • 看守の流儀

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    最後で色々なことが繋がって、そういうことだったのか…と、とても驚いた。全てわかった上でもう一度読みたいと思った。

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    2026年09月28日
  • 看守の流儀

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    すごくよかった!!!
    サスペンスとしての読み応えと刑務所という自分が知らない世界の新鮮さ、人間ドラマ、この人なんなんだろう?という読み進めるための引っ張る力……
    全編にこれらがあって、ページをめくる手がとまらんってこういうことね!って感じでした。
    刑務官を中心に、刑務所のことを丁寧に描写してくださり、どういう感情を持ちやすいのかも伝えてくださるので、感情移入がしやすく感じた!

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    2026年09月12日
  • 看守の流儀

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    ネタバレ

    最近はがっかりすることが多々あるので、帯の謳い文句を信じないようにしているんだけれど… 

    むむむ! これはやられた!!

    「鮮やかな反転、驚きの結末!」
    まったくだ。“その部分”で変な声が出てしまいましたから。
    <刑務所ミステリ>ということで、なんとなく地味なものを頭が勝手に想像していたんでしょうか。まったくやられました。
     
    続編があるので、そう時間をおかずに読みたいと思わされた良作でした。


    ==データベース===
    刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。
    石川県の加賀刑務所を舞台に、刑務官と受刑者たちの織り成す五つの事件。
    仮出所した模範囚の失踪(「ヨンピン」)、暴力団から足を洗う“Gとれ"中に起きた入試問題流出事件(「Gとれ」)、受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムの消失(「レッドゾーン」)など、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。

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    2026年09月11日
  • 月曜のこない部屋

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    身近にひきこもり事象を実感する体験がなく、そのためかノンフィクションでも読む機会はほぼ無かったので、ひきこもり免疫はほぼ無し。はじめて小説というかたちだが興味深く拝読。勿論ケースは千差万別なんだろうが、ひきこもる心の揺らぎ・揺れ動きを認識することができた。同じ石川出身ということもあり、城山氏には親近感あるが、前作「金沢浅野川雨情」で完全に大化けした印象で、前作ほどではないが、素晴らしい作品で、今後も非常に楽しみ。。

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    2026年09月04日
  • 看守の流儀

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    傑作! 今年読んだ中で、これほど胸を熱くさせた本はなかったのではなかろうか。人間ドラマに涙させられ、そして「そうだったのか」と膝を打つ。要注目の作家になりました。

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    2026年08月18日
  • 看守の流儀

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    連作ミステリ。でも単に犯人を追い詰めるだけでなく、刑務所の営みを軸に刑務官と受刑者の人間的な温かさや、性的マイノリティ的な叙述トリック的要素を取り入れていて、連作個別の話も、それらを通した最後の総括編も引き込まれた。

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    2026年08月14日
  • 看守の流儀

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    ちょこちょこ読み出して,昨日ロンドン行き帰りの電車で最後まで一気読み.1話1話の中でも反転があっておしろいけれど,最後に,全話を通しての面白い伏線回収が待っていて...1話1話の最初にあるプリズンダイアリーの意味も繋がる.一人一人の人間も丁寧に描かれていたし,大満足の一冊でした.

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    2026年08月14日
  • 看守の信念

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    2026.08.11

    しゃくぜん 甘シャリ 赤犬 がて チンコロ

    このままだと普通の良作だなー、と思っていたら、二作目でそうきたか。またしてもまんまとやられた。
    総務課長の家庭の話がリンクしてるところもいい。

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    2026年08月11日
  • 看守の流儀

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    2026.07.28

    金沢の刑務所 刑務官 服役期間1/4を残しての仮出所「ヨンピン」 暴力団から足を洗う「Gとれ」 介護対象者達の「レッドゾーン」 仮出所者の身柄引き受け「ガラ受け」 出所後の「お礼参り」

    最後は見事にやられた。これいるのかな?って要素が「なるほど」と。
    火石さんはこれまでに見たことなかったタイプのヒーロー。

    横山秀夫っぽいな、とおもってたら本人が褒めてた

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    2026年07月28日
  • 金沢浅野川雨情

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     組み立ての確かさ。キャラクターも良し。
     また、小豆沢さんに会いたい。彼女の職歴には無理ありだけど。

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    2026年07月19日
  • 看守の流儀

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    看守さんの流儀が発揮される、お話(?)。

    加賀刑務所で起こる看守さんと受刑者さんのあれやこれやを描く連作集。

    ミステリ要素や恋愛要素や叙述トリック要素やいろいろ入って、最後にどんでん返し的な展開があったりして盛り沢山だった。

    続編もあるようだ。

    登場人物の名前が独特な人ばかり出てきて、わかりやすいのかわかりにくいのかよくわかりませんでしたな。

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    2026年07月17日
  • 看守の流儀

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    面白かった!!

    第1話 蜷川という受刑者が薬をアルミケースごと飲み窒息しそうなところに、火石は口の中だけ取り出して救急車を呼ぶ。意識は戻らない。受刑者たちに薬を配っていたら、ドスンという物音がした。若年性の認知症が疑われていた。
    刑務所では暴動、逃走、事故死は防がねばならない。

    昨日出所したばかりの源田が行方不明。源田を探しに叔父のところに向かう。来ていないし、連絡もないと言われる。彷徨うように探したが見つからない。墓で見つけた。更生施設には昔のムショ仲間がいたので、逃げてきたという。

    蜷川が亡くなる。親族には引き取りを拒否される。本の間から遺書が見つかった。自殺だ。

    第2話 勝田は極道だ。懲罰ではなく、自らの意思で清掃活動に参加している。
    大学入試の試験問題を刑務所で刷っているが、それが漏れたらしい。警察の捜査が入るようだ。与崎が警察に呼ばれる。とりあえず着替えさせる。罪状は教えてもらっていない。瀬山と金井が刑務官募集のチラシをパンツにいれて持ち出そうとしていたことを思い出す。与崎は関与しているのか。実は与崎は女子大生の殺しのことで呼ばれていた。翌日、入試問題の件で刑務所にガサ入れとの連絡あり。

    第3話 受刑者の健康診断記録が紛失した。保管している行政文書の一斉点検があり、昨年一年分がすっぽりなくなっていた。調査の結果、おそらく大学病院勤務の柴山が持ち出していたが返却された。

    第4話 受刑者の貝原が倒れた。膵臓がんのステージ4。もって三ヶ月。本人は刑務所で過ごしたいと希望。しかし家族が希望すれば刑の執行の中断という手もある。貝原は家族に話すことに難色を示した。離婚しているからだ。元妻は話を聞いてくれるという。だが拒絶された。娘が面会には来てくれるという。その最中、また貝原が倒れる。貝原は娘の面会を拒絶する。

    第5話 歌手の三上が仮出所した。牛切は満期出所。再犯の疑いが濃く、監視付きである。牛切はアルバイトしたいと希望するが、出所したばかりというとどこでも断られた。

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    2026年07月03日
  • 看守の信念

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    うわーやられたー…と思うようなラスト。
    そういうことだったかー…。
    前作に続き、今作も謎解き要素もありつつハートフルでとても良い。
    特に『がて』は素敵なお話だった。
    また続きが読みたい。

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    2026年06月05日
  • 看守の信念

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    うおお、またもやられた。個別のストーリーの緻密さもさることながら、最後のギミックも最高だった。かといって別に奇を衒ってるわけでもなく、陳腐な感想だけど本当に上手いとしか言いようがない。羨ましいストーリーテリングの才!

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    2026年05月26日
  • 看守の信念

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    これまたラストにビックリさせられました。
    その前に短編集みたいな流れで日々刑務所内のあらゆるストーリーを読ませてくれます。
    最初にハラハラさせつつジワジワと胸に刺さるストーリーと、号泣必須のストーリーからラストへ。
    宝物の1冊となりました。
    是非とも「看守の流儀」から読んで頂きたいです。

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    2026年05月14日
  • 金沢浅野川雨情

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    金沢のひがし茶屋街で人気の芸妓・なつ江が殺された。

    殺人事件なので犯人を突き止めるミステリーではあるが、それを越えるほどの人間ドラマにのめり込んでしまう。

    元新聞記者で今は警察官である小豆沢玲子の動きに目を見張るものがある。
    新米刑事であるが、落ち着いている物腰と相手を追い詰める感じでは無いのに彼女には嘘をつけない…と思わせる何かがある。
    事件に関係があると思われる相手との距離の詰め方が上手いのだろう。

    金沢のそれぞれのお店に聞き込みするのだが、その店の内情も一話一話がドラマを観ているようで飽きさせない。

    水引細工店の過去を背負った女性従業員やなつ江と仲が良かった老舗料理亭の料理人、贔屓にしていた和菓子店の店主、友人だった老人福祉施設の経営者など、誰もが抱えている後継者問題や家族の悩みに寄り添いつつ、徐々に事件の核心に近づいていく。

    浅野川雨情の歌詞を秘められた思いが、親子三代のことだと明らかになる。
    何故、なつ江が殺されなければならなかったのか…
    これは小豆沢でなければわからなかった奥の深い事件だったと感じた。








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    2026年04月09日
  • 看守の信念

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     『流儀』・『信念』共に感涙の短編が用意されている。シリーズ新作を待ち焦がれて幾星霜(大嘘)。本音を言えば、待たされても良いから水準を落とさずに書き続けて欲しい。あっでも主要キャラがあんな風になっちゃって、もう無理ですか。

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    2025年12月10日
  • 看守の信念

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    看守の流儀の続編。これもそうなの❓という驚きが最後に待っていた。でもこの書き方は騙されるよなぁ。だから、騙されていたとわかって、私はすごく驚いているのに、登場人物は全然驚いていないのが不思議で、理解できなくて、もどかしくて…。
    これは順番を守って読まないといけない本だな。

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    2025年11月15日