感情タグBEST3
Posted by ブクログ
プロローグでの警察庁長官狙撃事件は実際にあった國松警察庁長官狙撃事件を思い出しました。場所も日にちも同じ設定でおまけに未解決であることも。そしてオウム真理教の地下鉄サリン事件を思わせる宗教団体の存在。
最初は十条銀座商店街の楽器店の店主青井圭一とこの事件がどう繋がるのだろう?と思って読み始めたけれど、妻であり、記者でもある沙月の亡くなる前の行動を辿って行くうちに思ってもいない真相に辿り着きました。
全ては家族の為に…。この小説の中の隠されたテーマのような気がしました。
タイトルにもなっていますが、狙撃手の祈りが通じたのは良かった。しかし、実際の事件の裏にはどんな真実が隠れているのでしょう?改めて当時の事件の事を思わず調べてしまいました。
Posted by ブクログ
謎が謎を呼び、ドンドン引き込まれる。二重、三重のどんでん返しにふー。ごく普通の人が、とんでもない犯罪に手を染めざるを得ないところまで追い込まれる社会の理不尽さにやりきれない思いが残る。
Posted by ブクログ
オウムや国松長官狙撃事件にインスパイアされた小説だが、警察小説として読んだり、プロット重視で読むと後悔すると思うなあ。これは純粋に家族の物語だと思って読むとなかなか面白かった。鍵がオアシスの「Live Forever」なのも良い。ただ主人公(と思われる)青井圭一の魅力のなさが痛い。妻の沙月の方が十分魅力的に思える。こちらを主人公で書いたらミステリー感も増して、もっと面白かったかも。
Posted by ブクログ
1995年に起きた警察庁長官狙撃事件を題材にした物語。楽器店主が雑誌記者の妻の失踪を機に事件の真相を追っていく。
「看守の流儀」と「看守の信念」がお見事だった城山真一先生の新作長編で、ワクワクしながら読みました。
読みやすさ、テンポの良さ、よく練られた展開。さすがだなと思いました。
でも色々な部分で私の好みとはちょっと違ったかな…
まぁこういうこともありますよね。
実在の事件を題材にした社会派小説でありながら、家族の絆が大きなテーマとなった重厚な人間ドラマでした。
Posted by ブクログ
現代のお話だけど、またスナイパー?
って思いながら読み始めましたが…
(同志少女を読んで間もなかったので(^-^;)
意外にも家族の物語という感じでした。
公安だけど、良い人だったり。
過去の現実の事件を取り入れているので
振り返って思い出したり。
大切なものを守るため…
色々切なくもありました。
ちょっと、どうなの?と
疑問に思う点もありますが
最後は、良い終わり方だったと思います!
Posted by ブクログ
國松長官狙撃事件を題材にしたミステリー。主人公は楽器店主の青井と公安の斎賀。記者の妻の失踪と、父親の執念の書付けが彼らを過去の事件に引き寄せる。一つ一つの文章がとてもステレオタイプ。気に入らないと「あーん?」と圧をかけてくるキャリアの同期の上司の態度とか、作者のオリジナリティが見えずに残念。