高橋哲哉(哲学者)のレビュー一覧

  • 犠牲のシステム 福島・沖縄

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    たしかに「騙される」には「騙される側の責任」もないとは言えない。しかし、補助金も何も地元にとっては「安全」が前提であって、その前提なしに原発を受け容れる住民は存在しない。大事故と補助金との「等価交換」など成り立っていないのであ
    る。(P.33)

    かつて「戦争絶滅受入法案」なるものがあった。前世紀の初めデンマークの陸軍大将フリッツ・ホルムが、各国に次のような法律があえれば、地上から戦争をなくせると考えたのだった。戦争が開始されたら10時間以内に、次の順序で最前線に一兵卒として送り込まれる。第一、国家元首。第二、その男性親族。第三、総理大臣、国務大
    臣。第四、国会議員、ただし戦争に反対した議員は

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    2013年05月26日
  • 犠牲のシステム 福島・沖縄

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    ネタバレ

    「犠牲のシステムでは、或る者(たち)の利益が、他のもの(たち)の生活(生命、尊厳、日常、財産、尊厳、希望等々)を犠牲にして生み出され、維持される。犠牲にする者の利益は、犠牲にされるものの犠牲なしには生み出されないし、維持されない。この犠牲は、通常、隠されているか、共同体(国家、国民、社会、企業等々)にとっての『尊い犠牲』として美化され、正当化されている。そして、隠蔽や正当化が困難になり、犠牲の不当性が告発されても、犠牲にする者(たち)は自らの責任を否認し、責任から逃亡する」。
     どうして危険な原子力発電所は存続し、なぜ米軍は沖縄に駐留し続けるのか。福島県での惨禍も沖縄への負担の集中も、ともに日

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    2012年06月11日