増山実のレビュー一覧

  • あの夏のクライフ同盟

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    中学生の頃はまだ子供だけど自分で決めて行動したい、そんな感じだった気がする。だからこんなふうに、住んでいる処から遥か遠くまで友達と行くというのはかなりの冒険でドキドキわくわくする。いつまでもそんな気持になれたらいいなぁと改めて思いました。

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    2025年05月15日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    大阪の待兼山駅前で65年続く喫茶店「喫茶マチカネ」。
    半年後に閉店が決まったこの店で、月に一度開催されることになった「待兼山奇談倶楽部」では、毎回ゲストがこの街、この喫茶店にまつわる不思議な体験談を語ります。

    古き良き街並みを残す待兼山駅前の風景と、ゲストが昔を振り返って語る思い出話の効果で、読みながら脳内に浮かぶ景色はなんとなくセピア調で、全体にノスタルジックな雰囲気が漂う作品でした。

    待兼山駅は架空の駅名のようですが、阪急石橋阪大前駅周辺の地理に明るい人であれば、きっと作中に知っている風景がたくさん出てきて、読んでいてもっと楽しいだろうなぁ。

    また、喫茶店×ファンタジー作品でいえば川

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    2025年05月06日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    65年続いたらんぷ堂書店・喫茶マチカネの残された数ヶ月間を月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が彩る物語。ひとつひとつのお話に余韻があって心が暖かくなった。特に、銭湯のピアニストと風をあつめてのお話が好き。最後にも意外な展開があり、面白かった。

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    2025年04月13日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    古い喫茶店と本屋で行われるちょっと不思議な、でも思いのこもった思い出話が短編で繋がっている。
    ほんわりとします。

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    2025年03月31日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    サラッと読んでしまって、最後の最後にこれまでのどこかに伏線があったかもと後悔。もう一度読み直したい。

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    2025年03月28日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    閉店する喫茶店で毎月不思議な話をひとつずつしていく。昭和レトロ漂う内容でした。最後はそういうオチなのねーと思ったけど。ファンタジーでした。

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    2025年03月16日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    閉店が決まったお店で開かれる奇談会で、街の不思議な話が語られる。ファンタジーチックなものもあるが、しみじみと心に残る話だった。

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    2025年03月09日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    実際に知っている場所が登場するお話ばかりで、とても親近感を持って読み進められる。どれもほっこりする良いお話。ラジオドラマとか朗読会にも向いていると感じる。

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    2025年03月04日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    ネタバレ

    最後がこっちの世界とあっちの世界という2つの世界線の話になりファンタジーだった。そこまではそこで生きていた人たちの巡り合い的なお話。
    私はファンタジーが苦手ななので、最後が、んー…

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    2025年02月19日
  • 今夜、喫茶マチカネで

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    ネタバレ

    65年続いた書店らんぷ堂と喫茶マチカネが閉店するまで、月イチで街や店の思い出を語る会が開催されることに。昭和の空気を感じつつちょっと不思議な体験が語られ、何ともいえない切なさを感じた。戦争の不条理さやこうでなければいけないに振り回されつつ自分で人生を切り開いた体験など、古きよき時代だけでなく生きづらい面も描かれていた。
    思ったよりファンタジー要素が強かったのが意外だった。

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    2025年02月13日
  • 甘夏とオリオン

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    師匠!お金か女か人生か、何か知らないけど、何でもいいけど、何でもいいから、今からでもいいから、帰っておいでよ!アンタらしくないよ…。怒らないからさ。(いや、ちょっと怒るか…)何でもいいから!待ってるからさ!

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    2024年11月08日
  • 甘夏とオリオン

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    夜行バスでラジオが聴ける車両に乗った事がある。落語を聴いた。どなただったかは記憶にないがとにかく面白かった。夜中声が出ないよう必死だったのを覚えている。
    答えは落語のなかにある。どこでもそうなのかもしれない。現場百回、みたいな。

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    2024年10月11日
  • 甘夏とオリオン

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    大阪落語の世界に飛び込んだ甘夏は師匠に失踪されてしまい兄弟子と一緒に師匠を探しつつ落語に奮闘する。一生懸命な甘夏を応援してくれる人もいるが、女に落語は出来ないと誹謗する人もいる。途中までは話がもたつくが落語会を開いたあたりからの流れは大阪落語モリモリで楽しい。〝師匠、死んじゃったかもしれない寄席〟には笑った。残念ながら終盤になってまた話がグダグダになる。特に若夏の身の上話には興醒め。師匠の失踪行為の理由もきちんと説明されないし、取って付けたような結末も物足りなく思った。大阪落語に興味を持てただけに残念だった。

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    2024年09月14日
  • 波の上のキネマ

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    ほんの少し昔のこの国であった(かもしれない)悲しく、切ない物語。それでも、やっぱり、人は一生懸命に、人を信じて生きていきたいと思わせてくれる物語。
    何よりこの方のお話は、いつもハッピーエンドで終わるのが嬉しいのです。

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    2024年08月28日
  • 甘夏とオリオン

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    落語好きなので楽しめたし、新たな見方も出来て面白かったので、ほぼ一気読み。ただ凄い魅力的な師匠の行方が気になりながら、突然のエピローグが個人的には残念だった。水俣病の話はちょっと無理に詰め込んだ感がある。

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    2024年07月26日
  • 波の上のキネマ

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    話が壮大で素晴らしい。
    過酷な状況だからこそ夢を持って、
    その夢を仕事にする人生。

    素敵な生き方です。

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    2023年07月13日
  • 甘夏とオリオン

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    人はいつだって、誰かを待っているんやね。
    大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。師匠不在の中、一門を守り、師匠を待つことを決めた甘夏と二人の兄弟子。一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見――。苦境を打開するため、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜に「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」を行うことを思いつく。寄席にはそれぞれに事情を抱える人々が集まってきて――。

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    2022年11月28日
  • 波の上のキネマ

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    装丁とタイトルで手に取ったが、想像していたより、ずっしりと読み応えがあった。

    尼崎に祖父が建てた映画館「波の上のキネマ」の経営を父の次に受け継いできた3代目 安室俊介。
    街の小さな映画館の経営はどんどん困難になり悩みの尽きない俊介。
    そんな時、俊介は祖父と「波の上のキネマ」のルーツを辿ることになる。

    メインストーリーの舞台は祖父 俊英が厳しい年月を過ごした西表島の炭坑。
    小説だと思って読んでいたけれど、炭坑での厳しく強いられる生活、描写があまりにもリアルだったので調べてみると、1930年代に実際に炭坑があり、労働者は島に閉じ込められ働かされ続けたという事実に衝撃を受けた。

    西表島の要塞の

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    2021年03月17日