甘夏とオリオン

甘夏とオリオン

792円 (税込)

3pt

※本書は、角川書店単行本『甘夏とオリオン』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。

人はいつだって、誰かを待っているんやね。
大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。師匠不在の中、一門を守り、師匠を待つことを決めた甘夏と二人の兄弟子。一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見――。苦境を打開するため、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜に「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」を行うことを思いつく。寄席にはそれぞれに事情を抱える人々が集まってきて――。

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甘夏とオリオン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    友に選書してもらった本。

    噺家の舞台裏、女性の甘夏が男性の多い伝統芸能の世界に飛び込むことの難しさ、今まで触れて来なかった落語の世界のかけらを知ることが出来た。
    何より噺ひとつひとつがとても奥深く、面白くて!

    「知らんことは恥やと思う心を持て。世界は、そこから広がるんや。」

    失踪してしまった師

    0
    2024年07月11日

    Posted by ブクログ

    生で落語を聴いたのは両手両足の指の数よりも少ないかもしれへん。でもいま、この本を読んで後悔した。もっと落語を知っておくべきやったと。いやもっと知りたい。
    「代書」も衝撃的だった。朝鮮人が登場する落語。ほとんどの落語家はその部分を割愛するらしいけど、これに登場する師匠はきちんと全部やる。
    曰く「落語は

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    落語家の師匠が突然失踪する話。落語を生で聴いてみたい、まだ出来ていないまま。いくつも心に残る言葉があった。

    一人でできる、思いっきりアホがやれる。それが噺家。
    描写が迫る、感動的な場面、『宿替え』。

    この世界も、捨てたもんやない。ワットアワンダフルワールド。byルイ・アームストロング。

    オリオ

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    (ネタバレあり)

    落語家の師匠・桂夏之助がある日、いなくなった。

    心置きなくバカを演じられる面白さに魅了されて、弟子入りした甘夏を軸に、同じ一門の小夏、若夏の3人の成長物語を描く。

    師匠はラストまで戻らぬままのストーリー展開だったり、若夏の家族が水俣出身であることの葛藤が加わったりだが、落語の

    0
    2022年04月07日

    Posted by ブクログ

    師匠!お金か女か人生か、何か知らないけど、何でもいいけど、何でもいいから、今からでもいいから、帰っておいでよ!アンタらしくないよ…。怒らないからさ。(いや、ちょっと怒るか…)何でもいいから!待ってるからさ!

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    夜行バスでラジオが聴ける車両に乗った事がある。落語を聴いた。どなただったかは記憶にないがとにかく面白かった。夜中声が出ないよう必死だったのを覚えている。
    答えは落語のなかにある。どこでもそうなのかもしれない。現場百回、みたいな。

    0
    2024年10月11日

    Posted by ブクログ

    大阪落語の世界に飛び込んだ甘夏は師匠に失踪されてしまい兄弟子と一緒に師匠を探しつつ落語に奮闘する。一生懸命な甘夏を応援してくれる人もいるが、女に落語は出来ないと誹謗する人もいる。途中までは話がもたつくが落語会を開いたあたりからの流れは大阪落語モリモリで楽しい。〝師匠、死んじゃったかもしれない寄席〟に

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    落語好きなので楽しめたし、新たな見方も出来て面白かったので、ほぼ一気読み。ただ凄い魅力的な師匠の行方が気になりながら、突然のエピローグが個人的には残念だった。水俣病の話はちょっと無理に詰め込んだ感がある。

    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    人はいつだって、誰かを待っているんやね。
    大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。師匠不在の中、一門を守り、師匠を待つことを決めた甘夏と二人の兄弟子。一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見――。苦境を打開するため、甘夏は自身が

    0
    2022年11月28日

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