増山実のレビュー一覧

  • 甘夏とオリオン

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    人はいつだって、誰かを待っているんやね。
    大阪の下町、玉出の銭湯に居候する駆け出しの落語家・甘夏。彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。師匠不在の中、一門を守り、師匠を待つことを決めた甘夏と二人の兄弟子。一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見――。苦境を打開するため、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜に「師匠、死んじゃったかもしれない寄席」を行うことを思いつく。寄席にはそれぞれに事情を抱える人々が集まってきて――。

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    2022年11月28日
  • 波の上のキネマ

    Posted by ブクログ

    装丁とタイトルで手に取ったが、想像していたより、ずっしりと読み応えがあった。

    尼崎に祖父が建てた映画館「波の上のキネマ」の経営を父の次に受け継いできた3代目 安室俊介。
    街の小さな映画館の経営はどんどん困難になり悩みの尽きない俊介。
    そんな時、俊介は祖父と「波の上のキネマ」のルーツを辿ることになる。

    メインストーリーの舞台は祖父 俊英が厳しい年月を過ごした西表島の炭坑。
    小説だと思って読んでいたけれど、炭坑での厳しく強いられる生活、描写があまりにもリアルだったので調べてみると、1930年代に実際に炭坑があり、労働者は島に閉じ込められ働かされ続けたという事実に衝撃を受けた。

    西表島の要塞の

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    2021年03月17日