村田天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これかなり好きでした!
「食べ物のほわっと心温まる話」
一編が数ページなので、すぐに読める。
日常から家族、友人、想い人、同僚、先輩後輩、隣人…さまざまな関係での、「食」のシーンが切り取られています。
甘酸っぱい恋、クスリとしたり、しんみりしたり、ほっとしたり。物語のどれもが軽やかで、気づけば笑顔になっている微笑ましいストーリーばかり。
とても温かな気持ちになります。
小さな“幸せ”の瞬間をたっぷり味わえる短編集。
これまでに読んだ短編集の中でも特別好きな1冊。
“食べ物小説”が好きな人には是非読んで欲しい。
優しい気持ちになれるので、外出、朝読書、就寝前の読書にもおすすめです。 -
ネタバレ 購入済み
前巻の続きから始まり中盤過ぎ迄、周囲から何と言われようとも親友という関係であると互いに認識していた二人。
しかし、二人にとって居心地の良いその関係も、本心からかと邪推すればそれは違う様な…?
人の心は移ろうもの、しかし二人の関係性は物心付く前から心の奥底で繋がったもので…。
変化なのか、奥底の感情が浮き上がってきたのか、どちらにしてもそのタイミングは息を合わせられるものではなく。
二人の共通認識に齟齬が生まれれば、深い繋がりであるだけに痛みも強く…。
「親友」を越え「碧は碧」としてこの先も共に歩めるのでしょうか…? -
ネタバレ 購入済み
小学校高学年時のトラウマからかなり強い女性不信を抱く事となった末久根悠。
気ぃ遣い過ぎの八方美人から押寄せる好意という名の見えない暴力に殻を閉じた月城碧。
小学校四年生の時の引越しで離ればなれになった仲の良かった幼馴染の二人は、高校進学並びに碧の親の海外赴任で物理的には極近い距離となりつつも、その関係性の再構築は容易くはなく…。
それから数ヶ月、周囲からは「もう、友達じゃなくない?」と言われるも、二人にとっては友達は恋人より心地良い関係。
何やかんやで行き着いた「男女間での親友関係」、他人に理解されなくても、二人にとっては…。 -
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ネタバレ 購入済み
義妹モノで、このパターンは…
多感な時期の男女が、親の再婚で義兄弟となり揺れ動く作品は多々有りますが、幼少の自我も朧気な時期に再婚していて、実の兄妹と疑わずに家族としての関係を構築してきた二人。
最も基本的なパターンとは思われるも、ラノベの主流ではなかった様な…?、かえって新鮮に感じてしまいました。
義兄とは思っていないのに兄妹以上の感情を抱いてしまう義妹、その感情の危うさを否定も肯定も出来ない義妹、しかし義兄と関係性のズレは生じていき…
兄妹&両親と唯一全て血のつながりのある幼い次女の存在が、今後の展開にどう関係してくるのか。
その他にも各キャラが持っている特性がどう繋がってくるのか、続巻が楽しみです。 -
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購入済み
女の子が
女の子にモテすぎて女の子に関わりを持ちたくなくなった高校生男子とその男子に好意を持っている高校生女子の恋のストーリーです。おもしろい設定でマンガっぽくておもしろそうです。
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Posted by ブクログ
ネタバレあれだけ魔女に恨みを持ち、嫁いできた二人目の妻にも無関心だったエルヴィンの転がりようが 微笑ましかった。
話の内容は決して微笑ましい展開ではないけれども。
恋愛初心者丸出しの初心っぷり、序盤の性格とのギャップにやられた。
前述通り、話は決して微笑ましい展開ではない。
謎の化石病が流行る中、姿を消した母の手がかりを求めて魔女狩りをしているエルヴィンの元へ本来の結婚相手の姿に化けて乗り込むネリ。
ネリにとって、エルヴィンは母を連行していった憎い相手。
エルヴィンも魔女を狩ることに注力していて、その他には自身の家のことすら全くの無関心。
互いが互いを最悪か無関心かである状況、微笑ましいはずがない。 -
購入済み
とてもおもしろかった
村田天先生の本は一巻完結が前提なんでしょうね。一巻の中でキチンと話がまとまっています。次巻を楽しみにしていますが、ほかのシリーズも次巻が出てないようだし、新カップルの新たなお話を楽しみにするしか無いのかな、ちょっとさみしいですね。
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ネタバレ 購入済み
次巻が楽しみです
気負うことなく読み進められ、アッという間に読み終えてしまいました。高校生が「付き合う」ということ、「彼氏・彼女」になること、一緒にいて仲良くしていたいこと、束縛すること・されること、我慢すること・させること、相手を想う気持ち・自分のことを考えてくれる気持ち、それをどう言葉にするか、どう行動してつたえるか、いろいろ考えさせられますが、このお話では2人が納得していればどんな言葉で表される関係と思われてもいい、ということなのかな。でも、2人が共に同じように納得するということが一番難しいような気がします。次巻を楽しみにしていますが、終わりかたとしては完結しているような感じもして、ちょっとさみしいかな。