あらすじ
【電子版巻末には双森文先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
大学生同士のカップル未満が初めて一緒に食べた朝ごはん。偶然会った高校の同級生と食べる深夜のラーメン。風邪の時に同僚が作ってくれた鍋焼きうどん。料理が嫌いな上司に食べさせたくて母に教わる煮物の作り方。なかなか減らない冷蔵庫の常備菜を(他人を巻き込んで)上手に使い切る秘策。おにぎりが苦手になった理由ともう一度食べられるようになった理由。クリスマスパーティーで知るとり天の味と気になる人の意外な一面。お互いが買ってきたパンと飲み物を交換して食べる昼休み。弟お手製の夏カレーで思い出す、懐かしくておかしな過去。鰻が救ってくれた誰かの世界。
――かつて味わったことがあったかもしれない、もしかしたらこれから味わうかもしれない、
そんな素敵な「食」にまつわる35の風景。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これかなり好きでした!
「食べ物のほわっと心温まる話」
一編が数ページなので、すぐに読める。
日常から家族、友人、想い人、同僚、先輩後輩、隣人…さまざまな関係での、「食」のシーンが切り取られています。
甘酸っぱい恋、クスリとしたり、しんみりしたり、ほっとしたり。物語のどれもが軽やかで、気づけば笑顔になっている微笑ましいストーリーばかり。
とても温かな気持ちになります。
小さな“幸せ”の瞬間をたっぷり味わえる短編集。
これまでに読んだ短編集の中でも特別好きな1冊。
“食べ物小説”が好きな人には是非読んで欲しい。
優しい気持ちになれるので、外出、朝読書、就寝前の読書にもおすすめです。