和山やまのレビュー一覧
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ネタバレ映画を見て、原作も好評&続編があるとのことで購入。最初は絵のタッチが苦手かな?と思ったけど、すぐに話に入り込んでしまった。
映画とは違うところがちょくちょくあったが(出会い、傘のくだり、お守りのくだり、後輩や映画研究部のところ、名前の刺青他)どちらも面白いなと。原作派に反応が悪くなかったのもそのせいかな?
というかもう、俳優の再現がすごい。
映画だと正直最後の合唱コン出なかったのまずいのでは?とか後輩の葛藤で立場が悪くなるのでは?とかちょっと首傾げたところもあったが、原作はあまり気にせず読めた。
お守りのくだりは個人的に映画の方が感情的になった理由がすんなり入ってきた。
しかし「車 -
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映画がとても面白くて、原作をその後で読むと、映画の方が主人公の岡くんの癖が強い。映画の岡くんは誰にも心を開かず、心配になるほどだ。ヤクザを相手にブチ切れる時だけ本心が見られる。しかし原作漫画は岡くんのモノローグで語られるため、読者に向かって常に心が開かれていて、自閉している感じがない。原作の方がニュートラルな人格に感じる。そんな安心感があって楽しく読んだ。
映画では岡くんの変声期の問題が後の方で明らかになるが、原作は始めの方で明かされる。どちらもそれなりにいい。
『セクシー田中さん』の原作者が自殺をすると言う非常に苦い事件が起こった。テレビドラマの脚本家はどんないい原作もすべて、素人 -
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中年ヤクザと中学生男子の凸凹コンビがカラオケを通じて友情を育むコメディ漫画『カラオケ行こ。』の続編。前作では、住む世界の違う大人と子供が、歌でもって対等に熱く通じ合うところがファンタジックで良かった。歌っていいよなと思わせるような、少しとぼけた和やかな世界だった。
ところが聡美君が大学生になり、2人が大人同士になった途端とんでもなくもどかしいラブストーリーになっているではないか。歳の差、ヤクザとカタギ、前作ではファンタジーを盛り上げていたこれらの障壁が、そのまま切ないラブストーリーを盛り上げに盛り上げる。しかも、平凡な大学生活や周辺人物のあこれこを丁寧に描きながら、名付けようのない関係のまま -
Posted by ブクログ
ネタバレ新刊は絶対買う作家さんの和山さん。
今回はカラオケ行この続きでとても楽しみにしていた。
色々な登場人物出てきたと思いきや全く関係ないと思っていた人たちが結構繋がりがあって、じっくりと読み込んだ。ファミレスに長居する怪しいスキンヘッドのおやじとか絶対その筋のものじゃないかと思ったら予想外の職業だったし、細かなユーモアが楽しい。
大学生の聡美とヤクザの狂児の関係性ってなんなんだろう。叔父と甥っ子って対外的には説明したりしているけど、聡美がファミレスのバイトから帰ってチャリンってお金を入れる「狂児」って書いた紙の貼ってある500円貯金の缶が気になる。狂児のために何かをしようとしているんだけど、誕