森山光太郎のレビュー一覧

  • 戦ぎらいの無敗大名

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    これは面白かった!!
    久しぶりのもう一回読みたいと思えた本でした。

    作者の「隷王戦記」は途中で断念してしまったので、ちょっと・・・と思ってましたが、いやいや期待以上。

    戦国筑後の盟主・柳川の蒲池家。嫡男の鎮漣(しげなみ)姫若などと揶揄されていたが、民のため、妻にみそめられたいがために強くなる。結果、本質が見える人には強く、頭がよく、義にもあつい、素晴らしい男。

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    2025年11月28日
  • 戦ぎらいの無敗大名

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    戦国時代の小説と言えば、勝った負けたの話ばかり。
    こんな戦が苦手な大名の話は初めて読んだ。
    苦手だからこそ、勝ち負けではなく被害を最小限に食い止めようとする。それが結局は、勝利につながる。奥が深い時代小説だった。

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    2025年10月04日
  • 草莽【そうもう】の臣【しん】

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    壮大なフィクションだと思うが、今の時代の我々へのメッセージが詰まっている。

    戦争の悲惨さ、一度起きた戦争は中々終わらない、
    泰平を求めるために、戦争を起こさないために徹底的に戦うことを描き切っている。
    そして、人間の愚かさ、歴史を忘れてしまうことや、衆愚に陥りやすい人の心も抉りだす。
    無知を排し、分かりやすさに流されずに如何に情勢を現実を見るのが大切というのは、SPY×FAMILYの15巻のメッセージにもつながる。

    そして、お役目に徹する覚悟を兼久から学び、狂歌の本で江戸時代が役割に基づいて人のアイデンティティがあったという話と自分の中で一致して、そういう生き方もあるのかと思う。
    立場の異

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    2025年04月17日
  • 隷王戦記1 フルースィーヤの血盟

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    とっても面白い。また、読みやすく、キャラクターも魅力的で最後までスラスラと読むことができた。
    沢山の地名が出てくるが、舞台となる大陸の地図が巻頭に載っているので各都市の位置関係を確認しながら読める。
    この本を読んでいる時点ではすでに完結しているが、全三巻の中でカイエン、マイ、フラン、エルジャムカがどんな運命をたどっていくのか、読むのが楽しみ。

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    2023年06月11日
  • 隷王戦記2 カイクバードの裁定

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    ネタバレ

    2巻も安定の面白さ!
    タメルランの行方がすごく気になってたんだけど、出てきて嬉しい!!
    お気に入りキャラはファイエル侯です!茜色の髪の毛をファイエル侯、美しすぎる…
    3巻も楽しみに読んでみます!

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    2022年06月09日
  • 隷王戦記1 フルースィーヤの血盟

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    とても面白かった!!
    話の展開が急すぎてページを進める手が止まらなかったです笑

    たくさんの地名や人名が出てくるけど最初に丁寧にまとめられていて読みやすい!

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    2022年06月09日
  • 隷王戦記2 カイクバードの裁定

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     文句なく面白く、一巻よりも断然引き込まれた。ゆっくり読むつもりだったが、ついつい一息に読んでしまった。
     指揮官としての手腕を遺憾なく発揮するカイエン、それを支える魅力的なキャラクターの存在によって、軍記ものとしての面白さが大きく引き上げられていたように思う。また戦線も大きく拡大し、幾つかの視点から物語が描かれることで、その感は一層強まった。絶えず戦い続けていたが、ダレることなく、展開に驚かされることも少なくなかった。広げた風呂敷の大きさから、本当に次で完結するのか不安に思っていたものの、本書では少しずつ道筋も見えて来て、単に目の前の敵を倒すだけでなく、大きな物語も同時に進行していることが、

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    2021年11月11日
  • 隷王戦記2 カイクバードの裁定

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    ついに出揃う、〈守護者〉と〈背教者〉。次回の最終巻は、能力者たちの大決戦。いったいどんな結末がなるのかがとても楽しみ。

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    2021年10月17日
  • 隷王戦記1 フルースィーヤの血盟

    ネタバレ 購入済み

    主人公の魅力に惹かれました

    悲劇から始まる物語にあたって、どの様に立ち上がっていくかは、物語の数ほどバリエーションがあると実感することができました。自分は表装に引かれて電子書籍を購入させて頂きましたが、3巻をしっかり集める事が確定したほどのめり込む事が出来ました。是非カイエンとマイの悲願が叶う様に、応援します。またフランなどの重要なキャラクターの行く先を見届けのが楽しみです。

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    2021年03月24日
  • 火神子 天孫に抗いし者

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    火神子 それは日出る国から始まる卑弥呼伝説である。そして金印が残されている壮大な物語り良い本に巡り会った。難解な人名と地名と言葉遣い、始めはメモとルビを付けながらの読書だった。

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    2021年03月11日
  • 火神子 天孫に抗いし者

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    すごく緊張しながら読んだ。後に卑弥呼となる少女を軸に、天孫を自称する御真木入日子(崇神天皇)率いる大和国の侵略に抗う者たちの戦いをダイナミックに描いた作品。国を統一せんがために、大和国による徹底的な蹂躙が続き、まさに死屍累々の状況下を懸命に「生きる」者たちが見せる命の煌めきがひしひしと伝わってきた。
    ラストシーン付近では、「あっ、これ教科書に絶対載ってるあれじゃん!」なアイテムが登場したりと、歴史小説(?)としても楽しめた。

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    2020年08月31日
  • 戦ぎらいの無敗大名

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    豊後大友宗麟に仕え、「義心鉄のごとし」と言われた筑後柳川の武将蒲池宗雪の嫡男十郎鎮漣の生涯。

    九州の戦国武将で黒田親子、島津家以外に小説の題材となるのは珍しい。

    陰謀渦巻き、合従連衡の激しい戦国の世なので合戦の場面は多いが、主人公の性格を反映してか、本書では主人公の内面の描写が多く、全体を通しても叙情的な雰囲気が漂う。

    義父龍造寺隆信の策略に遭い非業の最期を遂げる折にも、義父の企みを疑いながらも信頼回復を望み、半ば覚悟を決めて死地に赴いているのも、信に篤い鎮漣らしい。

    鎮漣は幼少期「姫若」と呼ばれ、優れた戦略眼を持ちながらも過大な野心のない、徹底した民思いの武将として描かれているが、隆

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    2025年10月21日
  • 隷王戦記3 エルジャムカの神判

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    とっても面白かった。
    ただ、コンパクトにまとまっているため、この世界の壮大さのわりにあっさり感がある。全5巻、全7巻とかでこの世界を描いてくれればたくさん出てくる登場人物への深堀エピソードができて、物語にもっと厚みが出たんじゃないかなあと思う(エルジャムカやカイクバードのここに至るまでの過去エピソードもみたいし、作中時間でのいろんなキャラクターの絡みもみたかった!)。1巻から裏表紙のあらすじに「全3巻」と書かれていたので初めからきまっていたのだろうなぁ…残念。語るべきことを書いていないかというとそういうわけではなく、この物語に必要なことをわき道にそれず突っ走って行ったという感じなので、一読の価

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    2023年06月21日
  • 隷王戦記2 カイクバードの裁定

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    前巻同様、非常に読みやすく且つ続きが気になるお話で、ゆっくり読むつもりが一気に読んでしまった。
    全三巻構成のためか、展開は非常に目まぐるしい。全五巻構成位であればもう少しじっくりどっしりとこの世界を描けるのに~と惜しく思ってしまう。
    この巻で出揃った〈守護者〉と〈背教者〉、そしてこの世界に生きる人がたどる運命はどうなるのか。最終巻も楽しみ。
    あと、エフテラームが人間臭くていい。

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    2023年06月14日
  • 弟切抄 ―鎌倉幕府草創記―

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    今、放送中の大河ドラマの影響で読んでみた作品。
    もちろんドラマとは違いますが、カッコいい蒲殿を読みたい方にはお薦めです。

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    2022年09月16日
  • 隷王戦記1 フルースィーヤの血盟

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    面白かったです。
    中東や中央アジア?を模した世界観は個人的には魅力に感じていないため、作品に入り込んでいくのに時間がかかりましたが、一度入り込んだらあっという間に読み切っちゃいました。

    振り返ってみると、やや描写が薄いのかなと思いました。
    人物も淡々としたものになっており感情移入があまりできてなかったです。
    また、町やその地域の服装、気候や合戦の推移などもやはり描写が薄く、知らない世界と接するワクワク感、ストーリが展開するハラハラドキドキ感が物足りなかったです。

    それでも面白いと感じているのは、世界観の広さを感じたからかもしれません。
    中東、中央アジア?に加えてヨーロッパを模した?地域も作

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    2022年06月12日
  • 王都の死神と光を秘めた少女 イスカンダル王国物語2

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    ネタバレ

    ファンタジー世界なんだから、上洛じゃない言葉で言い換える方がよいのでは……。京都に入ることが上洛だよね、と、どうでもいいことが気になった。

    ヒロイン、また、ぐだぐだとやり始めたのでちょっと苛々した。

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    2021年10月20日
  • 隷王戦記1 フルースィーヤの血盟

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    ネタバレ

    血湧き肉躍るとはこの事でしょう。

    久しぶりに読んだ正統派軍記ファンタジーは面白かった。

    これから、彼らの生き方がどのように交差していくのか、ワクワクしています。

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    2021年04月07日
  • 漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌1

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    ネタバレ

    最後の章になるまでなかなか面白いと思えなかったけど、ようやく面白くなりかけたところで終わったので、次に期待。

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    2019年10月08日
  • 弟切抄 ―鎌倉幕府草創記―

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    ネタバレ

    源義朝の六男、範頼。
    頼朝の弟にして大将軍として源氏の大軍を率いた男は、歴史に残されたような凡庸な人物だったのか。
    この物語の結末としては良かったが、静の子の存在だけが引っ掛かった。
    一族の結束が固い平氏と、それぞれの思惑が異なる源氏。
    範頼は頼朝のために臆病者で終わろうとした。
    知盛のために汚名を着た宗盛を見て、兄弟の絆が何よりも羨ましかったのだろうか。

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    2022年05月22日