【感想・ネタバレ】草莽【そうもう】の臣【しん】のレビュー

あらすじ

益田一族がいなければ、日本は四度滅びていただろう@@白村江の戦い、元寇、秀吉の朝鮮出兵、そして幕末の開国と、外敵から日本を護るため、歴史の裏側で尽力した山陰・益田家の、四つの時代の人々を描く連作集。政治、諜報、戦記、そして文明への志の物語。

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Posted by ブクログ

壮大なフィクションだと思うが、今の時代の我々へのメッセージが詰まっている。

戦争の悲惨さ、一度起きた戦争は中々終わらない、
泰平を求めるために、戦争を起こさないために徹底的に戦うことを描き切っている。
そして、人間の愚かさ、歴史を忘れてしまうことや、衆愚に陥りやすい人の心も抉りだす。
無知を排し、分かりやすさに流されずに如何に情勢を現実を見るのが大切というのは、SPY×FAMILYの15巻のメッセージにもつながる。

そして、お役目に徹する覚悟を兼久から学び、狂歌の本で江戸時代が役割に基づいて人のアイデンティティがあったという話と自分の中で一致して、そういう生き方もあるのかと思う。
立場の異なるものとも、それこそ殺し合いしている相手とも、対話をしつつ、物事を進める大人が描かれている。自分の意見と異なるとすぐに反発する幼児性のある自分のロールモデルを発見した思いだ。
そして、単純な娯楽要素もあり。土方カッコええ。

今の時代に、益田一族の様な使命を持った人が居るのかいないのか、貴方はどうする?と問われた気がした。

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2025年04月17日

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