みおのレビュー一覧
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猿と名付けられた娘 吉原の料理番だった育ての父に仕込まれた料理の腕を生かして 深川の花街で暮らすことになる。
絵描きの歌 やり手の枯葉 料理番の善治郎
いろんな人の心に しみこんでいく猿
作る料理も美味しそうだし 周りの人の心に寄り添っていくのも 気持ちがいい。
これ続編はあるのかな?
と思っ...続きを読むPosted by ブクログ -
料理×美大生×一流人の秘密、という、一見無関係な要素がそれぞれ複雑に絡んでおり、それらが見事に調和してこの個性的な作品を構成している。読んでいて料理が作りたくなるもいう内容なのも特徴的であり、美術のセンスと料理のセンスは共通するところもあるのだなと感じた。
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久しぶりに本を読んで泣いたな……。
何となく燕くんは吉沢亮さんみたいなビジュアルなんだろうか、とか思ったり。
桜ちゃん、優しい人に囲まれててホッとしたよ。Posted by ブクログ -
美しい極彩色の食べ物達に音が加わり混じりあった今作、やはりとっても美しいなと感じられる
食べ物の色の美しさを感じるために読む作品だなって
赤や黄色、白や黒や緑
食べ物を色で楽しむ律子さんが羨ましくて、そして食べ物ってこんなに色鮮やかなんだって思い出させてくれる
ステンドグラスのクッキー、想像したけ...続きを読むPosted by ブクログ -
人間の三大欲求の一つである“食欲”が刺激される連作短編集。
「幽霊を体に取り込んだ状態で一緒にご飯を食べる」という小百合の除霊方法。
設定として面白いけれど、結果として無茶することになるのでハラハラした。
でも会話ができる相棒犬・ケンタとの交流は読んでいて微笑ましかった。
美味しいご飯と心温まる物語...続きを読むPosted by ブクログ -
料理という定番要素にまたかとの思いが多少あったのに全然違った
彼女の手料理しか食べない人も居るけど、それはオマケ
『猿』と名付けられたオカメ女子のマシラっぷりが豪快なホラー小説
猿(女子)の野蛮ぶりと、歌(優男)の縋りっぷりに、冒頭からの印象がどんどん変わっていくのが楽しかった
歌さんが色んな意...続きを読むPosted by ブクログ -
ますます律子さんは魔女に近くなり...笑笑
それでも、時は動くし人も少しづつ変わる。
鮮やかな色合いの料理は健在で、
まるでその料理が食べる人の心も彩っていくような感じがする。
絵画はもちろん、音楽にも言葉にも
それぞれが持つ色味の力は、無視できない強さがある。その強さを受け入れられるかが、今度は...続きを読むPosted by ブクログ -
小学生の子がこの本を読んで、料理おいしそうでたべてみたーい。つくりたーい。アレンジもしたいなあ。友達につくってあげたいな。って言っていました。
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前回の彩り溢れる料理と色彩に溢れた絵画に、今回は音が加わり、カラフルさがますますパワーアップした感じでした。
前作から三年後。
燕は少しずつ表情が生まれてきて、人間としても成長していく。家族との関係は相変わらず。でも前よりも絵画に寄り添うようになった気がする。
律子さんはかわらずパワフルでおちゃ...続きを読むPosted by ブクログ -
小百合の除霊方法は本当に変わっている。
未練のある幽霊を自分の体に取り込んで、幽霊が食べたいものを一緒に味わって満足させて成仏させるというもの。
ケンタではないが、体を張りすぎていて心配になる除霊方法である。
カロリー面も金銭面としても心配である。
事実、太ったみたいだし。
全七話の構成なので、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
前作から三年後のお話。料理と色彩に加えて、今度は音楽が。最初よくわからなかった伏線が回収されていく終盤がとてもいい。続編も期待だけど、音楽家のブランクということに関しては気になりました。。Posted by ブクログ
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料理を仕込んでくれたお義父さん、自分を守ってくれるお兄さん、自分の命を救ってくれたお母さん。そんな家族の優しさみたいなものが感じられる作品でした。Posted by ブクログ
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文字の中から色彩があふれる。
銀杏のエメラルドグリーン、萎びて固くても捨てることなく、ご飯に炊き込むことで美味しく生かされる。
主人公の青年もきっと元気になれるよね。