みおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説は沢山の色で溢れていました。
世界的に有名な女流画家である「律子」と絵を描かなくなった青年「燕」の物語。
生活能力のない律子と一緒に暮らす中で、燕は数々の料理を振る舞いますが、そのどれもが豊かな色によって表現されています。律子は食べたいものを色で指定していくので、燕はそれに合った料理を作る。この時点でもう師匠と弟子のようでした。
わたしは、自分が本当にやりたいことを、「自分には才能がない」「もっと上手い人が沢山いる」と思って辞めてしまうことが今まで沢山ありました。まさに燕もそんな風に夢を諦めた男の子。
本を読み終えた後に、
自分の好きなことをやってもいいんだ。
と思わせてくれる小 -
Posted by ブクログ
美しい極彩色の食べ物達に音が加わり混じりあった今作、やはりとっても美しいなと感じられる
食べ物の色の美しさを感じるために読む作品だなって
赤や黄色、白や黒や緑
食べ物を色で楽しむ律子さんが羨ましくて、そして食べ物ってこんなに色鮮やかなんだって思い出させてくれる
ステンドグラスのクッキー、想像したけどとても素敵で作ってみたい!
クッキーに穴を開けて砕いた飴玉を流し込む
絶対美味しいしキラキラ綺麗なんだろうなぁ
どれもこれも美味しそうだったけれど、今作の中で1番食べたいと思った食べ物!
あと、土鍋とレトルトカレー回は震災の時を思い出した
私の住む場所も震災直後停電して、家で土鍋を使って真っ白な白