ドゥーガル・ディクソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この著者の『フューチャー・イズ・ワイルド』を読んだのはいつだっただろう。多分小学生だったと思う。当時は結構ベストセラーだった記憶がある。その時の記憶を思い出しながら手を取った。
人類滅亡後の生物の進化の空想本、と期待してページを開くと、なんと前半は進化とこれまでの生物の歴史についてページが割かれている。分量は全体のほぼ半分だ。未来を描く本じゃなかったのか、と少し騙された気持ちになる。
しかし前提知識としてこの前半のインプットが無いと、後半の空想がただの妄想じゃなく科学的見地に基づく予想なんだということの説得力に欠けるから、ここまで紙面を費やしたのだろう。(それにしてももう少し軽くまとめられな -
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Posted by ブクログ
数万年先の未来に対し、人類が適合したとしたら〝こんな身体“という「空想お遊び」という感じで、絵を眺めながら突っ込みを入れるだけでも楽しい本。ここでは、地球環境や居住環境がこう変わるだろうという予測が先ずあって、その後に、だからその環境に適合するために身体はこう変わるはずだ、という二重の予測がある。
で、自然な進化の形式だったら恐らくは無理だろうと思われる事に「遺伝子工学」まで引っ張ってくるので、その環境予測の自由さから何でもありの感じになっていく。だが、その自由な発想が興味深い。
「水中人間」とか「寄生人間」とか。表紙の馬というか犬みたいな生き物も人間なのだ。更に、ブロイラーみたいに「食用 -
Posted by ブクログ
人類の生存に適さないほど環境が悪化した200年後の地球。外宇宙へ人類を送り出すため、家畜の品種改良のように遺伝子操作により水中人間や宇宙人間を作り出した一方、宇宙船で旅する人間自身は生物学的に優秀な、新しい生き物を作り出すための最良の生物材料であった。地球に残された人類は遺伝子操作で森林居住者、温帯の森林居住者、ツンドラの森林居住者など新たな人類を生み出すが、2000年後には遺伝子操作技術は失われ、人工的に生み出された人類は自然選択のプロセスに晒され、進化していく。500万年後宇宙に旅立った人類の子孫が地球に帰還するが、、、といったディストピアSF小説にインパクトある遺伝子改変人類のイラストが
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Posted by ブクログ
川上和人さんの「鳥類学者無謀にも恐竜を語る」で紹介されていた本。
人類滅亡5000万年後の地球にどんな生物が生きているかを環境別に紹介している。
イラストと説明でわかりやすい。
読み終わって図鑑のような感じがしていたが、よく考えたら現在存在しているわけではなく、完全なる予想なんだよなあ。
環境の変化を予測しての生物の進化論なので、地球がどうなっているかも(予想だけど)知れて面白い。
現在存在するような見た目がかわいい生物が皆無なのは、可愛がって餌をあげるような人間がいなくなったからなのだろうか。
1億年後の未来についても少し触れられているが、あまりに先すぎて予測不可能らしい。
5000万年後 -
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Posted by ブクログ
なんでかは解らないのだが、このリテラシーの塊な方が発表当時の科学の頂点、先生方をかき集めて理屈を積み上げてでっち上げた未来世界、
一億年後の世界、現東アジア!!は、標高一万メートルの超巨大台地に、「どう見ても竹(一年に一ぺん、気が狂ったようなでかいススキ状の穂が出るが、ただ筍はできる)」が繁茂し、そこへ鶴が舞うといった、東洋におけるめでたいものになっているし、
二億年後の世界は、資料が南極不動説を唱えているにもかかわらず、全大陸がくっつくという、仏教説(は釈迦入滅後五十六億七千万年の後で人間がえらいこといるわけだが)における未来世界に酷似する。
このIDとしては、そういうのに興味をそそら -
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