田中泰延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元コピーライターで作家の著者が編集者と対談しながら、どうすれば話すことの苦痛を和らげることが出来るのかを書いた本。
この手のハウツー本にしてはまだ良い方かなと思った。本書の中に「審査員になるな」と書かれていたが、これは日常会話ではなくて本の評価と感想を書く場なので知ったこっちゃない。
相手も自分も、相手の話に興味がない。そのことを素直に受け止め、お互いが現時点で共有している「外の世界について」話し合うと良い。この視点はとても腑に落ちた。相手と今を共有すること、そこへさらに自分の知識を付け加えること、それだけでも会話はできる。確かにちょっと気が楽になった。
とはいえ、「機嫌よく生きる大切さ -
Posted by ブクログ
小手先のテクニックで会話するのは違うでしょ、正直であることが大事、という意見にはすごく共感できた。
一方で、相手のことを聞き出さない(相手のことを全く聞かない)のはそれはそれで違うんじゃないかなーって思った。付き合いが浅い段階では相手のことを知るのって大事だし、興味を持つようにしたいと思っている。自分だって自分のことや好きなことについて質問してくれたら嬉しいし、話すの楽しいしね。
あとずっとボケ倒せばいいみたいなのもしっくり来なかった。ボケに乗っかるのもいいけど、やり過ぎるとウザくない?これも程度は見極めたほうがいいと思った。
ということで結局はバランスの世界になっちゃうんだけど、起こったこ -
ネタバレ
面白いけど役には立たない
考え方ひとつで文章力がつくというようなタイトルですが、たぶんこれを読んでも文章力はつきません。文章力をつける上でおそらく一番大切なことが本文には書かれておらず、巻末の著者紹介に書かれています。「学生時代に6000冊の本を乱読」という部分です。この文章に対する基礎体力があってこその文章力でしょう。これなしに考え方を変えるだけで文章がうまくなるとは思えません。「考え方」以前に相当地道な努力が必要だと思えます。そこそこ楽しく読める内容ですが、文章力をつける役には立たないと思います。