あらすじ
書くことは、たった1人のベンチャー起業だ。電通コピーライター24年から無職へ。「自分が読みたいことだけ書く」という方針で書きまくり、依頼殺到、読者熱狂。孤高のwebライター鮮烈の処女作。自分が本当に読みたいことを書ききって、結果として誰かとつながる。やわらかくて新しい、希望の文章講義、開講です。
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Posted by ブクログ
書くことに少し苦しみを抱えていた頃出会ったのが、田中泰延『読みたいことを、書けばいい。』でした。
タイトルを見ただけで、「そうか、読みたいことを書けばいいんだ」と肩の荷が降りるような感覚がありました。
同時にそれだけ、「読まれるために書かなければ」と無駄に気負っていた自分に気づきます。
ただ、「自分が読みたいもの」になっていなければダメ。
それだけイチから書き直すことも増えました。
自分の興味関心とは何か。
自分が抱える切実な問いとは何か。
自分だけが気づいていることは何か…。
自らの現在地を確かめる対話は、いつまでも終わりません。
そして、「これは面白い!」と自分で思えるものを書き上げたときの達成感はひとしお。
もちろん、それがたくさんの人に読んでもらえたらもっと嬉しい!
まあ、人間なんてそんなもんです
Posted by ブクログ
疲れが溜まって日々感じることを心の中でうまく消化でなくなっていた時、書くことで(できればそれを読んでもらって)気持ちを誤魔化したいと思い、できるだけ気軽に読めそうなものがいいなと、本書を読んでみた。
今よりもっと不安定だった若い頃に同じ動機でSNSや紙のノートに色々と書き殴っていたけれど、それは内面を吐露しているだけの本書でいう「つまらない人間」だったなと読み終えて苦笑いした。
随筆の定義として紹介されていた「事象と心象が交わるところに生まれる文章」を書いてみることが、心理的な不安定さを引き起こす「自分概念と経験の不一致」を埋める為に役立つような気がする。
とりあえず自分が読みたいことはなんでも書いてみることで、心理的な消化不良の改善を試みたい。
Posted by ブクログ
シンプル、読みやすい。
文章を書きたいと思ってから、本を書くための本は読むものの書くことに二の足を踏んでいた私のような人にとっては、人生を変えるきっかけかもしれない一冊
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ふざけているようで本気。どんな仕事・職業においても、
「端的に」「惹きつけるような」メッセージを発しなければならない場面はあると思う。この本は、そのヒントを与えてくれる。少なくとも私に対しては、大きなインパクトを与えてくれた著作だと思う。
Posted by ブクログ
私は今までの人生で基本的には、日本人作家さんの書いた長編小説しか読んできませんでした。
例外として、北野武さんの書いた本。堀江貴文さんの書いた本。
そこにこの田中泰延さんが、強烈な勢いで割り込んできました。
一読をお勧めします。
Posted by ブクログ
①なにを書くのか
・ネット出読まれている文章の9割は随筆
事象と心象が交わるところに生まれる文章
・定義をしっかりしよう
・言葉を疑おう
②だれに書くのか
・ターゲットなど想定しなくていい
最初に文章を読むのは間違いなく自分
・自分が書いて、自分で楽しい気持ちになれればそれでいい。
・評価の奴隷になったら書くことがつまらなくなる
・何を書いたかよりも誰が書いたか
あなたは宇多田ヒカルではない
③どう書くのか
自分の内面ばかり語る人はつまらない
物書きは調べるが9割9分
巨人の方に乗る
思考の過程を書く
起承転結でいい
④なぜ書くのか
書くことはたった一人のベンチャー企業
文字がそこへ連れていく
「あなたはゴリラですか」
から始まる面白さ。書き出しから引き込む重要性を改めて感じさせられた。
他の書き方のテクニック本とはまったく異なる切り口で、この本の内容を一言で表すと「読みたいことを書けばいい」ということ。
綺麗事ではなく、筆者が本当に思っていることが綴られており読み物としても面白かった。何度か読み返したい。
Posted by ブクログ
自分のために、書けばいい。読みたいことを、書けばいい。
心に突き刺さるような言葉が満載だった。さすがコピライター。でも言葉って、忘れたくないけど忘れてしまう。
Posted by ブクログ
すごく努力されているのだろうけど、それをさらりと流しているところがすごい。
『物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛』という章タイトルがあるのですが、1テーマに対して当たる一次情報の量がとにかく多い。ここまで純粋な資料を大量インプットしているから、自然とアウトプットも良いものがにじみ出るのですよと言われている感じがした。
SNSをはじめ、気軽に書く機会が年々増えているが、たまには腰を据えてものを書く経験を行わねばならないと感じた。
Posted by ブクログ
「会って、話すこと」で田中泰延さんの文章のファンになり、約2年ぶり2回目に本書を読んだら、さらにファンになった。
文章を書けるようになりたくて読んだ1回目はピンと来なかったのだけど、2回目の今回、著者の文章を読みたくて読んだら、文章を書きたくなった。
不思議。
就活している人にもおすすめしたい。
笑った
あまり本を読んだことがないがさくさくと読むことができた。
いたるところにネタが散りばめられていて一見無駄じゃないかと思うかもしれないが、それがあることによって共感、理解だけでなく楽しんで最後まで読むことができた。また、そうやってネタが沢山あるのに全然くどくないところが癖になる。とりあえず買って損はない。
Posted by ブクログ
文章の書き方を教えてくれる本だと思い読み始めましたが ────
あれ!? この本、なんだかず〜っとふざけてない!? なんか面白いんだけど。
電車で読みながら、思わず本で顔を隠してニヤけてしまった。
特にコラムの「履歴書の書き方」は、笑えて目からウロコが落ちる。特に好きなのは「プノンペンのジョー理論」笑
文章がメキメキ上手くなる気はしない。でも、読み進めるとむくむくと書きたいという欲が湧いてくる。誰かにささるためのものではなく、自分が読みたいものを。自分が面白いと思うものを。
● ネットで読まれている文章の9割は「随筆」
随筆 : 事象と心象が交わるところに生まれる
文章 → ライター
事象中心 : 報道 ルポタージュ
→ ジャーナリスト 研究者
心象中心 : 創作 フィクション
→小説家 詩人
● 調べたことを並べれば、読む人が主役になれる
● 私が愛した部分を、全力で伝える
→ 自分の感動を探り、根拠を明らかに
し、感動に根を張り、枝を生やすため
に、調べる
→ 敬意を忘れない
→ 思考の過程を披露する 結論の重さは
過程に支えられる
Posted by ブクログ
「自分が読みたいものを書けばいい」——この一文に尽きる。
自分が読みたくないものは、他人も読みたくない。
だからこそ、“自分が本当に読みたいもの”を素直に書けばいいのだと教えてくれる本だった。
一見、軽やかでユーモアのある文体だが、要所要所で芯を食っている。
言葉ひとつとっても、辞書の定義だけでなくその“本質”を理解することで、見えてくる景色がある。
また、徹底的に調べ抜き、一次資料にたどり着くことの大切さにも触れられていた。
根拠をもって書けば、どんなに自分らしい表現でも、そこに信頼感が生まれる。
「他人と同じ感想なら書かなくていい」という言葉も印象的だった。
独自性とは、奇抜なことを言うことではなく、自分の目で見て、自分の言葉で書くことなのだと思う。
そして「巨人の肩に乗る」ことも忘れずに。
ゼロから始めても、先人の積み重ねには敵わない。
そのうえで、自分の視点をどう重ねていくかが大切だと感じた。
文章における「起承転結」をおろそかにしない姿勢にも共感した。
⸻
これまで感想文のようなものに苦手意識があったのは、
“正解がある”と思い込んでいたからだと思う。
子どもの頃の読書感想文では、あらすじを書くことから始め、それを先生に添削される。
自分の感想なのに、どこかで「正しい書き方」を探していた。
そして書いていて「これは違う」と感じるのは、いつも“正論すぎる”とき。
自分の考えがつまらなく、型にハマったものに見える瞬間だった。
でも、本当に“自然に書けた”と感じたのは、自分の気持ちを整理したいときや、
誰か特定の人に言葉を届けようとしていたときだった。
評価や正解を意識せず、本音で語りかけているとき——そこにこそ、
「自分の言葉で書く」という感覚があった。
⸻
今後は、他人の感想を見る前に、自分の中で最初の声をつかまえることを意識したい。
本や映画、芸術作品に触れたとき、まずはその瞬間に感じた素直な気持ちをメモする。
それを定期的に振り返ることで、自分の感受性の変化や価値観の軸が少しずつ見えてくる気がする。
「自分のために書く」ことを積み重ねていくうちに、
それが自然と「他人にも伝わる言葉」になっていくのかもしれない。
書くことは、自分の価値観の軸を見直す行為。
言葉を通して、自分の中にもう一度“何を大切にしたいのか”を確かめる時間なのだと思う。
Posted by ブクログ
この本は文章のスキルが上がる本ではない。
しかし、文章を書きたくなる本だ。
ユニークな文章で人を惹きつける。
ふざけているようで、時より真剣で、知的な文章が出てくる。
読んでいて非常に面白い本だった。
Posted by ブクログ
元電通のコピーライターとして働いていた田中さん。
noteでの発信を、これからどうしていきたいかと迷うことが多々あって読んでみたんだけどとてもよかった。
シンプルだけど、自分が面白いと思うこと・読みたいことを書くこと。
帯にも描かれてたけど、どんな文章を書きたいかというのと同時に、「どんな自分でありたいか」を考えさせられた本でもあった。
Posted by ブクログ
読みたいことを、書けばいい。
それがこの本の全てである。
自分がまずその文章を好きにならないと、他の人に好きになってもらうことは無い
自分が読みたいことをひたすら書いていたら誰かが見てくれる
情報の1次情報にあたれ。そこに全て書いてある。が、あまり大した情報でも無いことがある
Posted by ブクログ
文章術の本と題されているが、著者の雑記のような自由奔放さで書かれている本。
まさに、読みたいこと、書きたいことを書いているという印象を受ける。
ともすればおふざけが過ぎるとも捉えられ、そこにハマれるかどうかで評価は二分されるように思う。
個人的には性に合い、楽しく読めた。
24年に渡る最大手コピーライターとしての土台が前提としてあるとはいえ、その考え方などは、参考になる部分も多かった。
”悪い言葉を発すると、悪い言葉は必ず自分を悪いところへ連れてゆく。
良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへ連れてゆく。”
Posted by ブクログ
作者が書きたいように書いてる本に見える。文章を書くのが楽しそうだ。特に何か役に立ちそうには思わないし、どんな内容だったか記憶も定かではないけど、タイトル通り、何を書いても良いという自由が手に入った気がする。
また読み返してみたい本
Posted by ブクログ
人生が変わるシンプルな文章術、との副題だけど、文章に限らず発信する人の基本的な心構えなのかな。
溢れる情報を効率よく整理しようとしすぎると、どうしても雑になるし、それがどんどん当たり前になっている。自分が分かっていないことは自覚して発信していきたい。
一方で、情報をどんな切り口で汲み取っても、評価する側は多様であり、伝えたい事が伝わるかは分からない。せめて自分だけが読みたいと思えることが、発信の不安と闘う必要条件なのかも。
自分の内面を語るのはつまらない人、、、かなり刺さりましたわ(笑)
Posted by ブクログ
面白かったです。特に、文章を書きたがるタイプの人たちにとっては、この本はやや厳しいことを言っているようにも感じるけどきちんと本質を伝えようとしているよなと感じました。
Posted by ブクログ
素敵なギャグ本でした。ついでに、何かを書くということに対する考え方…について考えることができる本です。
「〇〇のためには××しよう!」というようなよくある指南本ではなくて、「××する人って△△だよね、それ□□じゃない?」という感じなのが好みでした。
これが正解!というキラーフレーズのような言葉を求めている人は、で結局何なの?と思うかもしれません。好みですね、たぶん。
ずっと文章を書くということに文句を言いながら文章を書いてるのがめちゃくちゃおもしろかったです。
わたしも、誰か1人に伝えたいことがあるときは大人しくLINEするようにします。
Posted by ブクログ
ユーモアに富んでいて非常に面白かったです。
文章術の本ですが、書き方の紹介というよりは、意識というか、心構えというか、生き方を示すような本でした。
文章に限らず、他の創作物や、何らかのアウトプットをする場合にもいかせそうです。
Posted by ブクログ
何か作品を書こうと思っているわけじゃないのに夢中で読んでしまった。
この本に出てくる「愛と敬意。これが文章の中心にあれば、あなたが書くものには意味がある。」をじーっと見て頭に植えつけた。
何かについて書くとき、それを好きになる、好きになれる部分を見つける、どうしても駄目でも徹底的に調べる。それってすごい愛…というか敬意だなって思う。
次元は違うかもしれないけど、Xやnoteで何かをぽちっと発信するときも読む人を馬鹿にした態度は取らないようにしたい。
簡単に発信できるからこそ。
Posted by ブクログ
借りたもの。
文章を書きたい!読んでもらいたい!という情熱を再確認&再び前向きにさせてくれた。
ネット記事、アフィリエイトブログ向けであったり、SEO対策のテクニック本、コピーライティング、Webライティング本が氾濫して、もう飽和状態の昨今。
いま、ネットで読まれている文章の9割は「随筆」だという。衝撃を受ける。
今まで読んだハウツー本や、アナルティクスのアクセス解析の傾向は何だったのか…と…
承認欲求を満たすために書くのは割に合わない。
自分が書いて、自分で読んで楽しい気分になる文章を書く。
キャッチ―な導入、それから情景が浮かぶように語る。
小学生の作文で「感じた事を書きましょう!」はダメな指導・文章。
文章を書く人は下調べが9割。一次資料にあたること。
商売っ気や“誰にでもわかりやすく”を曲解した味気ない文章ばかりが目につきやすい昨今にたいして、「こういう文章が書きたかった!」「こういう文章が読みたかった!」を再確認した。
今はブログよりも動画や“映え”るSNS…ヴィジュアルに重きを置いたプラットフォームが主流に移行しているためだろうか?
この本に書いてあることを、声を大にして言えるのは。
Googleが提唱した「ユーザーに必要な情報を提供する」ためのbotに理解させるSEO対策は、“売らせよう”“よりアクセスして貰おう”が先行しすぎて、黎明期のワクワク感や闇鍋じみたものが薄まった。
SEO対策ばかりされて、味気ない文章しかないブログや短い文章…小さい画面のスマホが主流になった事も理由のひとつだろうが。
ネットは広告媒体料で成り立っている。
商売…売れなきゃ成り立たないのは当然。
その点も言及されている(それはコピーライティング、Webライティングに関する本と被るものもあるが)。
あり得ないダメな例というユーモアも交えつつ。
最後の一コマが『三国志』wwwwww
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読み始めた。
最近書く機会が多く、「そもそも書くこととはどういうことなのだろう。」と考えはじめていたからかも知れない。
心が動いたときそれを記録したいと思う。
もし、それが光景だったら写真を撮れば良いし出来事だったら書けばいいのだ。
書いたら最初の読者は自分になる。
まずは自分に書くことから始めれば良いのだ、という非常にシンプルなことに気付かせてくれる本だった。
Posted by ブクログ
文字が大きくわかりやすい。ところどころ著者の突っ込みがあり面白かった。コラムでは実用的な内容が書かれてあり、著者が言うように、ここだけ手持ちにしてもいいなと思うほど有用だった。
P126-127 の新卒入社エントリーシートが面白い。
履歴書はこれをベースに書こう。
文章を書くときに絶対失ってはいけないもの 敬意
どう書くか 起承転結
貨幣と言語は同じもの これ記憶にはあったが、振り返ってみよう
Posted by ブクログ
タイトルが秀逸。全編通して自分の読みたい文章を書けという内容。面白いおじさんの語りを聞くような感覚で読み進められた。自分とは人間性が違いすぎて、参考になるかというと、うーん。
Posted by ブクログ
書かれていることを丸呑みして考えると
著者自分のために書かれた文章半分、読者のために書かれた文章半分
ギャグが至るところに散りばめられている
が定義を明確にすること、徹底的に調べること、短くないと伝わらないこと、などなど為になることもふんだんに書かれている
書く仕事をするつもりは毛頭ないけれども
なるほどなと納得した
面白いけど役には立たない
考え方ひとつで文章力がつくというようなタイトルですが、たぶんこれを読んでも文章力はつきません。文章力をつける上でおそらく一番大切なことが本文には書かれておらず、巻末の著者紹介に書かれています。「学生時代に6000冊の本を乱読」という部分です。この文章に対する基礎体力があってこその文章力でしょう。これなしに考え方を変えるだけで文章がうまくなるとは思えません。「考え方」以前に相当地道な努力が必要だと思えます。そこそこ楽しく読める内容ですが、文章力をつける役には立たないと思います。