田中泰延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書くことに少し苦しみを抱えていた頃出会ったのが、田中泰延『読みたいことを、書けばいい。』でした。
タイトルを見ただけで、「そうか、読みたいことを書けばいいんだ」と肩の荷が降りるような感覚がありました。
同時にそれだけ、「読まれるために書かなければ」と無駄に気負っていた自分に気づきます。
ただ、「自分が読みたいもの」になっていなければダメ。
それだけイチから書き直すことも増えました。
自分の興味関心とは何か。
自分が抱える切実な問いとは何か。
自分だけが気づいていることは何か…。
自らの現在地を確かめる対話は、いつまでも終わりません。
そして、「これは面白い!」と自分で思えるものを書き -
Posted by ブクログ
・人はあなたに興味がない。大河ドラマみたいなあなたの話も聴きたくない。あなたの昼メシですら興味がない。
・ツッコミは一種のマウンティング。漫才とか舞台じゃないんだから、ボケにはボケを重ねて、一緒に世界を展開しよう。ツッコミは冷める。
・褒める行為も一種のマウンティング。審査員になるな!!
・連歌みたいにとりとめのない会話を楽しもう!!
・ボケとは仮説。ツッコミとは仮説殺し。
・「他人の発言にどう返したか」が、今のあなた。その返事が自分のプレゼンスを上げるのか、面白いと思われるのか、なにかもらえるのか。よく考えてから会話をスタートさせよう。
・「会話はギブアンドテイクでもウィンウィン -
Posted by ブクログ
疲れが溜まって日々感じることを心の中でうまく消化でなくなっていた時、書くことで(できればそれを読んでもらって)気持ちを誤魔化したいと思い、できるだけ気軽に読めそうなものがいいなと、本書を読んでみた。
今よりもっと不安定だった若い頃に同じ動機でSNSや紙のノートに色々と書き殴っていたけれど、それは内面を吐露しているだけの本書でいう「つまらない人間」だったなと読み終えて苦笑いした。
随筆の定義として紹介されていた「事象と心象が交わるところに生まれる文章」を書いてみることが、心理的な不安定さを引き起こす「自分概念と経験の不一致」を埋める為に役立つような気がする。
とりあえず自分が読みたいことはなんで -
Posted by ブクログ
ネタバレ①なにを書くのか
・ネット出読まれている文章の9割は随筆
事象と心象が交わるところに生まれる文章
・定義をしっかりしよう
・言葉を疑おう
②だれに書くのか
・ターゲットなど想定しなくていい
最初に文章を読むのは間違いなく自分
・自分が書いて、自分で楽しい気持ちになれればそれでいい。
・評価の奴隷になったら書くことがつまらなくなる
・何を書いたかよりも誰が書いたか
あなたは宇多田ヒカルではない
③どう書くのか
自分の内面ばかり語る人はつまらない
物書きは調べるが9割9分
巨人の方に乗る
思考の過程を書く
起承転結でいい
④なぜ書くのか
書くことはたった一人のベンチャー企業
文字がそこへ連れていく