山中浩之のレビュー一覧
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自分の辛い気持ちを100%に近く代弁してくれてる内容で、慰められ、励まされた。考え方を変えねば互いが苦しい。
親が衰えるのは当たり前なのに「もっと頑張ってほしい」と思うのはなぜなんだろう。
それは自分の人生と親の人生を重ねてしまうから。
誰だって死亡率100%の人生を生きている。
老いた親が見せる弱さ。それは子供を傷つけ、怒らせる。歳を取れば親は情け無い姿を晒すようになる。しかし子供は親にいつまでも立派でいてほしい。近くにいればいるほど、子供は傷つき、怒りを溜めてしまう。それこそ「親孝行の呪い」。距離を取るしか解決策はない。
子供は元気な時の親を知りすぎていることによって振り回される。介 -
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会社が変わるとき、これまでの問題点を整理し何が原因だったかを明確にした上で、どうなりたいのかを志高く設定し、皆で認識を深く共有することが大切。言うは易く行うは難し。改めてトップマネジメントが重要だと分かる。
この仕事は価値があると信じ、部下にも信じさせる。志高い目標だから、やりきれた。部下も自ら動いた。これをやったら勝てる、変われると信じられたからやれた。いつもの低い目標なら、逆にできなかった。それはやってもやらなくても変わらないと思えるから。信じさせるため、緻密な調査と技術的な深い裏付け、何度も議論して皆で思いを同じくしてきた。すごい物語です。感銘を受けました。トップマネジメントには是非読ん -
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自分の経験と照らし合わせても、共感し、慰められる内容だった。親や親、子は子、という「個人」の意識が持ちづらい…「同居」というカタチがあるように、その意識がまず「介護」を難しくしているのだと思う。決して「側にいることが親孝行」とか「家族の問題」とか「施設なんて酷い」とか…よく言われるそういった意識が、結果的にどちらの人生も破壊してしまうことは、多々ある。介護離職をしたり、社会から隔絶した状態に追い込まれたり、果ては、お互いに「終わりにしよう」とまで思ってしまう…。
まずはそういった「幻想」を捨てること。
そして、個人対個人としての適切な「距離」を保つこと。その上で身勝手な「親孝行」という概念 -
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ある方の本棚にあったコロナ本の感想を読んで、今更、新型コロナを振り返ってみようってことで。
(今更といっても、新型コロナは今も身近にあって、まだ続いているんだけどね)
新型コロナ本というのは、読む人が新型コロナと新型コロナワクチンについてどういうスタンスでいるかで評価が分かれるようだ。
つまり、新型コロナを恐れる人や新型コロナワクチンに肯定的な人と、新型コロナなんて脅威でもなんでもない人や新型コロナワクチンに否定的な人は同じ本でも真逆の評価をする傾向がある。
ちなみに、自分は新型コロナを怖いと思うし、新型コロナワクチンを肯定的に捉えている方だ。
つまり、そんな自分がこの本に★4つ付けたとい -
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私も食品工場で働いますので、書かれている事が非常に腑に落ちました。
まず、毎日数字(ロス率、原価率)だけを言われると、いつのまにか数値目標に呪縛される。そうすると目の前にあるのはお豆腐ではなく、白い四角い塊になる。
本当に同じ事を感じました。食品である以上美味しさを求めてなくてはいけないが、数字を意識し過ぎると数字を上げる為の道具になってしまう。
本来追い求めなくてはいけない事から、ズレてしまう可能性がある。
書かれていたが、もちろん数字は大事だが、あくまでもその結果美味しくなったのか?が根本にないといけない。
それ以外では、まず出来た事を喜ぶ。
完璧な成功なんてない。なにかが出来ましたと -
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ザクとうふでその名を馳せた相模屋。2024年2月期には400億円に達する見込みであり、20世紀末からの四半世紀で年商を20倍近くにした急成長企業。豆腐という単価も安い日常品を売りながらの急成長を成し遂げた鳥越淳司社長へのインタビューの形式を取りながら、その思考に迫るこの一冊。
業界トップに君臨し、従業員数も900名という中企業ながら、自分たちは弱者といい、ランバ・ラルのゲリラ戦を引き合いに、迅速かつ柔軟な運営を進める。自らの使命を明確にし、目標さえ達成できれば方法にはこだわらず、小さく素早く試行錯誤を繰り返し、見切りは早くてもコアの強みを把握して手放すことなく、風通しの良い社風を作ってチームと -
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タイトルほど「親不孝」では無い内容(笑)十分に親の事を大切に思い、アクション起こしているよ!と筆者に突っ込みました。しかしながら、いくつか大切な事が書かれている気がする。「介護とは日常の中で出来る事が減っていく撤退線」「親にイライラしてしまうのならな、会わずに距離を取ればよい」「公的な仕組みをしっかり活用する、それは悪いことじゃない」「親にとって、子が元気に働いていることが一番、それが日本の公的制度を回すことになる」。自分自身、親との距離感に悩んでいるので、とても参考になりました!子育てと同じで、先回りでトラブルが起きないように手を尽くすことは、結果として、状況を悪化する可能性があることを頭に