山中浩之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親を担当する包括を探し相談を事前にする困る前、親に言わなくてもOK
老いた親にいらつくのは当たり前、近くにいることが親孝行ではない
申請は包括に代行を依頼、認定調査だけは可能な限り立ち会う
介護制度を理解せずともプロのケアマネに相談するほうが確実で早い、すぐ入居できますという施設は避ける
気持ちにゆとりがないなら無理して親に会わない
親を近くに呼び寄せない!!!
それぞれの章のあとのポイントがとても良い
知らない知恵が詰まっている
目からウロコ、近くに呼び寄せるつもりだったのでギリギリのところで考えるキッカケになり、一読の価値とてもあり!おすすめ!! -
Posted by ブクログ
会社でたまたま助成金関係で受けた研修で、「介護休暇は介護するためでなく、離職せずに済むよう制度を使って親の生活を整えるため」ということと包括の存在は知っていたが、それを実際にした人の話だった。
介護離職して親に虐待してしまう人がいる、というのは、育休中に赤ちゃんと2人きりで困ったり追い詰められたりしたことのある人は想像しやすいと思う。なので、バリバリ働く男性がこうなりやすいんだろうなと思った。
この本では息子と人好きな母親だけど、父親の方が家に人を入れるにしても施設に入れるにしても大変そうなので、父親バージョンの話も読んでみたい。
ともかく、育児と違い介護は何もしてなければ突然始まるので -
Posted by ブクログ
元々親のお世話のために自分の生活を犠牲にするのはなんとなく違うよな、自分が年老いて子どもの時間を自分の世話に費やさせるのは本末転倒だと思っていた一方、そういう考え方する自分は思いやりがない情けない人間だとなぁと思っていたけど、そんなふうに考えなくていいんだと、ちょっと気が楽になった。
特養に父を預けて、父に申し訳ないと思っていたけどそんなふうに考えなくてよくて、むしろケアはプロにお任せすることで、特養のスタッフへの感謝の気持ちが強くなった。
また自分が年老いてできないことが増えてきても、それが自然なんだって腑に落ちて、老化が怖くなくなった。
親御さんを大切に思っている人ほど、この本を読んで親子 -
購入済み
人間泰三子の魅力爆発
ハコヅメの話のまとまり方、名言とギャグのバランスの良さなどの秘密が作者のインタビューの中で明かされていく面白さがまずある。それとは別に警察組織での苦労や問題、そしてやりがいなどが中にいた人だから言える生々しさで伝わってくる。ジェンダーについて語るところもフェミニスト的な観点ではなく、現実や現場を良くする観点で新しい視点を提供してくれる。作者のものの見方、人に対する愛情、物語に対するこだわりなどなど、ちょっと変わった泰三子という人間の魅力が詰まってハコヅメという作品ができていることがよく分かり、ハコヅメを読み返す際にこれまで気づかなかったことを確認する楽しみもできた。