山際素男のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
佐々井秀嶺―約四〇年間、一度も日本に帰国せず、灼熱の大地・インドで不可触民解放と仏教振興運動に命を捧げる僧侶がいる。
今日、佐々井は全インドにちらばる仏教徒のみならず、その名を全インドに広く知られ、“不可触民解放の父・アンベードカル”の遺志を継ぐ大指導者として、ラジヴ・ガンディー以後、歴代大統領、首相たちで知らぬ者のない“荒法師”である。
異国に生き、その他の何百万、何千万という民衆にかくも慕われ、その魂に溶け入った日本人がかつて存在しただろうか?
女に悩み、“人間失格者”と自らに烙印を押してきた、悩み尽きない数奇にして波瀾万丈の彼の人生は、日本の民衆とインドの民衆が織りなす壮大なドラマである。
[ 目次 ]
第1部 人間失格、そして出家(生い立ち 再び故郷へ 出家)
第2部 インドへ(汝速やかに南天竜宮城へ行け インド仏教徒の中へ さらに民衆の懐深く 国外追放の危機)
第3部 永遠の求道(大菩提寺奪還闘争 不屈の前進 無期限闘争宣言 秀嶺を取り巻く群像)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
チベット仏教の中核思想の具現者、象徴的存在であるダライ・ラマ十四世との五日間にわたる単独インタビュー、“被占領国”チベット本国の赤裸々な現実の証言者として尼僧、少年少女たちの苦難の道程を中心に、中国からの解放と、その向こうに見据えられた「自由チベット」の貌を読む。
歴史の闇に葬られてきた“チベット問題”の流れを知る貴重な記録。
[ 目次 ]
第1章 ダライ・ラマ法王とともに(ダラムサラへ 初めての謁見 慈悲と自由と 印象に残った世界の指導者たち チベットの将来 日本への呼びかけ コレガル居留地へ 化身思想と仏教 チベット仏教の本質 夢について 現代の宇宙観と仏教の宇宙観 お告げ師―ネチュン・クテン 前世とは何か―ロサン・ギャツォ師)
第2章 亡命チベット人の証言(闘う尼僧 酷い拷問 自由を求めて―少年少女たち)
第3章 『チベット通信』より(将来におけるチベットの政治形態の指針と憲法の基本要点―ダライ・ラマ十四世法王 チベット民族蜂起三十四周年記念日ダライ・ラマ法王の声明 チベット民族蜂起三十五周年記念日ダライ・ラマ法王の声明 チベットの環境破壊と中国人の大量流入 核開発にチベット高原を使用 チベット本土で独立要求でも再燃 ロンドンで最大級のチベット支援デモ チベット支援国際百人委員会 EC代表団のチベット訪問 ラサで大規模なデモ発生 チベット―事実による真相の証明 パンチェン・ラマ師の転生者発見のため、中国がダライ・ラマ師に協力要請 チベット本土で抗議と弾圧続く チベット本土アムド地方でダム決壊 ゲドゥン・リンチェン氏ら釈放させる 中国当局による尼僧再教育キャンペーンと抵抗運動 チベットの尼僧の悲劇 ラサ旧市街の破壊進む ラサでチベット人のための私立学校強制閉鎖 アムド地方に中国の核ミサイル基地 中国軍、チベットへ大移動 ラサで抗議デモ続発 カルマ黒帽派活仏生まれ変わり問題について ダラムサラで反チベット暴動)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
『マハーバーラタ』は、サンスクリット原典で全十八巻、十万詩節、一千二百章、二十万行を超える世界最大の叙事詩である。
これはギリシャの二代神話『イーリアス』『オデュッセイア』を合わせたものの約八倍、聖書の約三倍半の長さに相当する。
現在の形が成立したのは紀元四〇〇年頃と推定される。物語は戦闘場面、宗教談義、フォークロア(民間伝承)的世界に分かれている。
本書では、古代の男女の交わり、結婚観などが赤裸々に表現されているフォークロア的世界にスポットを当て、八話を厳選して紹介する。
サンスクリット原点で全十八巻、十万詩節、二十万行を超える世界最大の叙事詩の中から、古代の男女の交わり、結婚観などが赤裸々に表現されたエッセンス八話を厳選して紹介。
[ 目次 ]
第1話 シャクンタラー物語
第2話 創造神もお手上げ
第3話 王妃ダマヤンティーの大冒険
第4話 性の化身
第5話 マハーバーラタは核兵器で終結した!
第6話 禿鷹とジャッカル
第7話 最上の贈物
第8話 ヒンズー教徒が一番怖がったナーガ(族)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
地球の歩き方インドは、ほかの国に比べて犯罪対策のページが圧倒的に多い。怖いとこなんだろうなあ、と思いはしたが、そんなの比じゃなくて、インドの暴力はほとんどインドの民衆に向けられており、こんな世界が広がっていたということに衝撃を受けた。
家畜以下の扱いを受けてたカーストの出でも、きちんとした教育を受ければ社会や思想に関する深い洞察力や考えを持ったり、奇形にうまれた人がガンガーのほとりで死を願いつつ暮らす中でたどり着いた自分にとっての真理を語ったりというエピソードに、人間本来のポテンシャルに感銘を受けるとともに自分の偏見に気がつかされもした。
目覚めつつあるこういう人々のこれからを応援したい。 -
Posted by ブクログ
本書は、チベット問題となっているが歴史的な背景から現状を把握、そして解決策と
いった流れでは決してない。著者(ジャーナリスト)が行ったインタビューによる、
著者自身の視点による「チベット」だろう。
内容は、まずダライ・ラマ14世との対話に始まり、ここでは仏教とは慈愛であり、
かつダライ・ラマ14世は高度な教育を受け、現代哲学や科学等に精通し、仏教を
科学的に認識している点がうまく書かれている。次に、中国が行っていた虐待の
内容、これはインタビュー形式なので非常に生々しい。最後に、チベットの法的内容や
今までのデモ等の内容って感じ。
本書でも最も驚いたのが、ダライ・ラマの博識ぶりである。神経、脳科学、宇宙論、
精神論、心理学等の高度な知識を有していて、それらを繋ぎ合わせ、うまく仏教を
語っている。個人的なイメージは、こういった科学的知識を有していない。
単なる精神論(根性論?心構え的な?)、というイメージだったので・・・。
そして、日本にも言える事だが、中国の虐待は酷い。その内容については、酷すぎる
故にここでは詳述しないが、人間というのは恐ろしい動物である事が良く理解出来る。
なぜあんな事が出来るのか。私には分からない。けど、それが人間の本質かもしれない。
(決して擁護するつもりはないg・・・)
改めて考えさせられるのは、「視ている範囲が狭い」って事である。言い換えると、
「無自覚・無関心の恐怖さ」って事か。そして、例え知ったとしても、だから何?
っていう人もいるだろうし、動きたくても一歩が踏み出せない人もいるだろう。
ただ、知っている人、分母を増やせば行動してくれる人も増えるのではないかと
考えると、本書の意味は大きいと思う。
手軽な値段なので、より多くの人に手にとって欲しいと思う。