山際素男のレビュー一覧

  • 〈完全版〉破天~インド仏教徒の頂点に立つ日本人~

    Posted by ブクログ

    佐々井さんの生き様にただたただ感服。がむしゃらに生き、己と戦い、差別と戦う姿から学ぶものが多すぎる。

    0
    2017年10月19日
  • 不可触民と現代インド

    Posted by ブクログ

     インドカースト問題における日本人第一人者の山際素男の「不可触民」続編。ショッキングな現状よりも、現代インドの、目覚めた不可触民たちがいかにしてその歴史文化的ジレンマと戦い進んでいるかのレポート。
     これを読んで正直自身の理解の足りなさ、関心の低さに失望する思いだった。アンベードカルを全く知らなかったし、聖人ガンジーとは何者であるかと再考せざるを得なくなった。歴史と宗教、そして人の生命に対して思いを巡らす時間になった。

    17/2/27

    0
    2017年03月01日
  • 不可触民と現代インド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本人には理解できないインドのカースト制度。不可触民とはなんなのか、なぜヒンドゥー教なのか、踏み込んでいく。

     バラモンが独占したもの、それは富や権力よりも「知」である。人がなぜ「知」を求めなければいけないか。インドから学べる。


    _____
    p19 権力者は己の正体を暴かれるのが怖い
     真実が暴かれれば支配者はその存在が危ぶまれる。ヒンドゥー教のバラモン階級はまさにそれだ。
     異民族が支配に利用した宗教がヒンドゥー教であることを明るみに出せないのだ。

    p19 ビームラート=アンベードカル
     バラモンの正体を見破り、公然と彼かの権威と偽善性に挑戦した不可触民の指導者。
     こんな人知らなか

    0
    2014年12月16日
  • チベット問題~ダライ・ラマ十四世と亡命者の証言~

    Posted by ブクログ

    中国によるチベット占領の実態について、
    チベット側の資料やインタビューに基づいて主張する一冊。
    歴史的な経緯や背景にはあまり触れず、
    現状としてどうなっているかに主眼を置いているため注意が必要。
    また筆者も後書きで触れているが、
    中国側の主張にはほぼ一切触れておらず、
    中国側の狙いや思惑もうまく理解できなかった。
    ただしチベット民族の思いに触れるにはわかりやすく、
    読みやすい良書だと感じる。

    0
    2012年11月27日
  • チベット問題~ダライ・ラマ十四世と亡命者の証言~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    民族同士の結婚の禁止。
    学童期からの洗脳教育。
    核実験の実験場。
    歴史的建造物の破壊。
    人権蹂躙。

    どれもこれも考えるだけで恐ろしい。中国がチベットに対して行ってきた(今も継続?)事柄だ。
    これらは一般的な弾圧であり、個人的に受けたリンチや拷問などは筆舌に尽くしがたい。

    特に民族間の結婚の禁止・・・チベット民族の血を薄めるため、だなんて。

    0
    2012年09月08日
  • 不可触民と現代インド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    今日まで続く、厳しい身分制度であるカースト制はなぜ三千年にもわたり保たれてきたのか―。
    かくも長く、圧倒的多数の民衆が“奴隷化”されてきたのはなぜか―。
    仏教発祥の地で仏教が抹殺されたのはなぜか―。
    今、“歴史的真実”の扉が開かれ、塗り替えられようとしている。
    大国・インドで何が起こっているのか。
    現場からの迫真の書。

    [ 目次 ]
    第1章 この国の本当の主人公は誰か
    第2章 目覚める人びと
    第3章 インド史上最大の謎を解明する
    第4章 仏教の白い花
    第5章 インドは世界の有望な市場か?
    第6章 インド史上初、不可触民出身の“女帝”州首相
    第7章 暗黒時代の再来

    [ POP 

    0
    2011年04月07日
  • 不可触民と現代インド

    Posted by ブクログ

    インドの人々の意識に抜きがたく残るカースト制と、その中で搾取されてきた指定カースト層の人々について個々人の例を取り上げて紹介した本。

    こういう現状が存在していることを知る「入り口」としては良い本なのではないかと思うが、この問題について真剣に考えようとする上では「偏って」いるのは否めないかも。

    0
    2009年10月04日