竹内要江のレビュー一覧
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何も言わせずにすます権利
アテンションエコノミーへの対抗
"公共空間もどき"
"理想的な公共空間では、私たちは行為主体性を持った市民としてみなされる。それが公共空間もどきだと、消費者か、その場のデザインを脅かす存在のどちらかにしかならない"
ただほど高いものはない
非商業的な空間が失われていくのと同じように、自分の時間と行動が全て商業的なものになりうると私たちは気づいている
エピクロスの庭園、20世紀アメリカのコミューン運動
→駆られる生活からの逃避
ウォールデン2
BFスキナー
ディオゲネス→パフォーマンスアーティスト
行動を通じた暗 -
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能楽師の妻兼マネージャーとして能の魅力を国内外に発信し続ける著者の生い立ちや子育て、能を通じての異文化交流、母の介護について書かれた本。
本書は、著者のマドレーヌさんが伝統ある能楽師に嫁ぎ、文化や価値観の違いに戸惑いながら、夫の梅若猶彦さんと共に能楽を国内外に発信する姿が書かれています。その中で、能についてわかりやすく説明されています。
また、子育てを通して見えてきた日本や海外の教育の違いも書かれています。今後は、多様性を知る教育も大事であることが、本書を読むとよくわかります。
日本の古典芸能の一つである能楽。日本文化であるにもかかわらず、能楽のことを知っている日本人はそんなに多くないと -
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ネタバレ麻薬ビジネスの横行するペンシルベニア州ケンジントン地区では、クスリを手にする金を求めて路上で身売りする女も数多。
この地区のパトロール警官ミカエラは妹のキャシーをこの界隈でよく見かけときには連行する場に居合わせることも。
そんな日常の中、商売女ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、ミカエラは次は妹の番なのではと身を案じる。
幼少期に育まれた姉妹の絆の消失と再生、幼い息子トーマスとミカエラで奮闘する母子家庭の苦悩と希望。
犯人を突き止めるミステリというよりは、家族の物語の色が強い。
姉と妹の気持ちが次第に離れていく様、純粋無垢な少年の素直さと大人の勝手な都合が招く不条理なシチュエーションがたま -
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暗い話は苦手だという方にとっては、本書は忍耐を強いられる物語である。そもそもこの作家にとってはミステリーが初チャレンジだそうだ。これまで数作の私小説的な、あるいは社会問題をテーマにしたヒューマンな作品で評価されているようだし、ミュージシャンであり、大学の先生でもあるらしい。多くの顔を持つ作家の初のミステリー・デビューということである。
ヒロインのミカエラはフィラデルフィア市警24分署のパトロール警官である。ある日、通報によりリ、連続殺人事件の被害者である若い娼婦の遺体に遭遇する。パトロール警官の身には、捜査権限という点で相当のハンディを抱えているばかりか、捜査状況の進捗すらまともに読み取 -
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【何はともあれ、わたしがこれまで目指してきたのは、「能の愛好家を増やすこと」でした】(文中より引用)
内戦の続くレバノンを離れて訪日し、能楽師と結婚することとなった著者の梅若マドレーヌ。彼女が経験した能の世界、そして日本での異文化体験や生活について語り尽くした作品です。訳者は、翻訳家として活躍する竹内要江。
稀有な人生を歩んできた一人の証言として興味深いことはもちろんのこと、能についての一風変わった手引書となっている点も高く評価できる一冊。「このような人がいたのか!」という純粋な驚きに胸打たれる読書経験でした。
能の舞台にも足を運んでみたい☆5つ -
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<翻訳文学試食会>課題の『ネズミ捕り』収録短編集。
作者のナオミ・イシグロの父はカズオ・イシグロ。
題名の「逃げ道」は、逃げ道のない人たちの話というイメージかなあ。逃げ道を見つけた人もいるし、逃げなくても良いと思った人もいるし、逃げたんだか何なんだか分からん人も…(・・;
『ネズミ捕りⅠ』
重厚なファンタジーっぽい?
ネズミ捕りの男が、新しい王に呼ばれる。この国は経済が衰退している上に、国中にネズミによる疫病が蔓延している。そのためか全体の雰囲気も重苦しいし、人間同士は猜疑心を持ち合っている。
ネズミ捕りが訪れた王宮には王はいなかった。ここには大きなネズミ以外に生き物の気配なんかしない。 -
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ネタバレ『ジェーン・エア』へのオマージュ作品とのこと。
かの本は読んだことないが、wikipediaで見たところ、人物名や地名、設定などかなり原作の要素を取り入れていることが窺え、『ジェーン・エア』とミステリが好きな人にはぐっとくるのではなかろうか。
何かから逃れるようにやってきた土地の近隣高級住宅街で”ドッグウォーカー”として働くジェーン。
ある日、エディの乗る車と衝突しかけたことをきっかけに彼との付き合いが始まる。
エディと次第に親密になると共に、彼が最近湖での水難事故で妻のビーを亡くしたことや、その時一緒に不幸にあった亡くなった妻の親友との噂があったことが耳に入ってくる。
その上、妻の親友は他