あらすじ
アメリカ南部に来たばかりのジェーンのさえない日々は、裕福でハンサムなエディ・ロチェスターとの出会いで一変する。だが、エディと惹かれあうにつれ、彼の亡くなった妻ビーの影がちらつき始める。エディの屋敷には、ビーにまつわるある秘密が隠されていた。
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Posted by ブクログ
レイチェル・ホーキンズの本邦初訳。
本国ではヤングアダルトの作品が多いらしい。
高級住宅街で犬の散歩のアルバイトをするジェーンは、ひょんなことからエディという青年と知り合う。エディ自身と、エディの持つ財力に惹かれていくジェーンはどうにかして取り入ろうとするが。。。
古典名作「ジェーン・エア」のオマージュらしい。
主人公が危なっかしくて、どう転んでも苦い展開かと思いきや、意外に読後感の良い作品だった。ミステリ的には見え見えで弱いのだけど。たまーに読みたくなる昼ドラミステリ笑
あと、題名があんまりにもそのまんまで爆笑した。
Posted by ブクログ
『ジェーン・エア』へのオマージュ作品とのこと。
かの本は読んだことないが、wikipediaで見たところ、人物名や地名、設定などかなり原作の要素を取り入れていることが窺え、『ジェーン・エア』とミステリが好きな人にはぐっとくるのではなかろうか。
何かから逃れるようにやってきた土地の近隣高級住宅街で”ドッグウォーカー”として働くジェーン。
ある日、エディの乗る車と衝突しかけたことをきっかけに彼との付き合いが始まる。
エディと次第に親密になると共に、彼が最近湖での水難事故で妻のビーを亡くしたことや、その時一緒に不幸にあった亡くなった妻の親友との噂があったことが耳に入ってくる。
その上、妻の親友は他殺であることが判明し、エディへの疑惑が芽生える。
一方、実はビーは自宅の2階にエディにより軟禁状態にあった。
ビーは親友を夫に殺されたことを記す手記を残しながら、脱出の機を窺うのだが。。。
尻上がりに面白くなる系のミステリ。
序盤~中盤までは何やら影のあるエディと一足飛びで距離を詰め過ぎたジェーンの関係の、高まる緊迫感を味わうサスペンス。
どんどん膨れ上がる疑惑と、ジェーンの行きつ戻りつする思考やご近所の妻友達との腹の探り合いめいたところに若干食傷気味になるのだが、後半残すところ1/10で起きる場面転換は見事。
オチのつけ方、その心情も嫌いではない。
意外な佳作。
気を抜いていると、こういうことが起きるので読書は面白い。
Posted by ブクログ
ハーレクインもかくやというエディのイイオトコっぷりや甘々の展開、ジェーンのシンデレラストーリーに、これだけじゃ済まないよね?きっと何かあるんだね?ね?と思っていたが、私が思っていたような展開ではなかった。
ひねりも何回かあって、会話のテンポもよくて、楽しく読みはしたけれど。『ジェイン・エア』の雰囲気も味わえるけれど。
結末がこんなジェーン(だけ)得でいいんかい…