何もしない

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小説・文芸
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効率性や日々のSNS通知に追われ続ける現代人にできる最大の抵抗は「何もしない」ことだ。自らの思考と創造性を取り戻す術とは

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何もしない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    アテンションエコノミーの危険性を十分に挙げつつ、とはいえアテンションエコノミーから純粋に離れ切ることなどできない、ならどうするか、という切り口で語られているのは誠実だなと思った。
    アテンションエコノミーに抗うには知識と(経済的・精神的・時間的など、複数種の)余裕が必要だが、資本主義とアテンションエコノミーはその余裕を際限なく、隙間なく吸い取って利益に換金している。歩くことよりスマホを見る方が大事なゾンビみたいな人が跋扈する世界で、それでも顔を上げて歩こうと思う。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    "取り残されることへの恐怖"を常に感じながら生きている現代社会。自分の思考や心の拠り所を守るためには"取り残されることの必要性"を考えてみるのもいいかもしれない。

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ



    何も言わせずにすます権利

    アテンションエコノミーへの対抗

    "公共空間もどき"
    "理想的な公共空間では、私たちは行為主体性を持った市民としてみなされる。それが公共空間もどきだと、消費者か、その場のデザインを脅かす存在のどちらかにしかならない"

    ただほど高いものはない

    非商業的な空間が失われていくのと同じように、自分の時間と行動が全て商業的なものになりうると私たちは気づいている

    エピクロスの庭園、20世紀アメリカのコミューン運動
    →駆られる生活からの逃避

    ウォールデン2
    BFスキナー

    ディオゲネス→パフォーマンスアーティスト
    行動を通じた暗黙の慣習の拒絶、撹乱、皮肉混じりの同一化→相対化
    →社会への同化はしないが完全な脱出もしない

    ソロー
    "制度の内側に身を置く政治家や議員は、制度そのものをはっきりとありのままに眺めることができない"
    →ゲーデルの不完全性定理みたい。


    (アテンションエコノミーの)拒絶を選択できるのは、十分なソーシャルキャピタルを持ち合わせている人に限られるかもしれない

    真の拒絶とは質問の前提条件そのものの拒絶

    注意を妨げるもの→観察は終了した、あらゆるものを見尽くしたと宣言したくなる傾向

    "注意が新しいものに引き寄せられる性質を持つのなら、注意を持続するには対象の中につねに新しい視点を見出さなければならない"
    →意思は"精一杯注意を向続けさせるもの"

    "注意の再配置"
    最初の注意は努力がいる。でも一度築いた視点や解像度は失われない、注意による世界の描出における非対称性

    Snsのフィード
    →コンテキストの欠如、悪用、扇動
     私たちのまともな思考を阻む

    何もしない、は注意経済から離れることであり別のフレームワークでほかの活動に従事するということ

    "何もしない"は時は金なりな資本主義、注意経済の枠組みに自分を取り戻す政治的抵抗行為

    物質的経済→注意経済

    曖昧さや非効率性の受用

    0
    2024年07月07日

    Posted by ブクログ

    何回も読み直したい。
    抵抗することとはどう言うことか。
    それは体を休めることでも運動することでもない。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ


    注意経済の情報過多で脳をハックされた現代人は、「どこかにいてもどこにもいない」、ある意味で「閉じ込められた」状況に置かれている。本書では、わたしたちの思考の基盤を修復し、閉じ込められハックされたわたしたちの脳を奪還するための道標を提示する。

    ところどころに『我と汝』が引用されているので、マルティン・ブーバー既読の方にはますます深く楽しめると思う。

    「都市に暮らすということは、離散したくなる本能に抗って維持される緊張状態」だから、ものごとをどう考えるのか、何に注意を払うのかを意識して決めないと、食料品の買い出しのたびに腹を立て、惨めな気持ちを味わう。

    以下は、頭ではわかっているつもりで忘れてしまっいる大切な教訓となるので、ここに記しておこう。
    ✎︎______________
    注意の向きを変えることで、車の前に割り込んできたハマーを運転する男は、子どもを急いで病院に運ぶ途中なのかもしれない──「彼には僕よりも差し迫った、急ぐのにもっともな理由があって、逆に僕のほうが彼の邪魔をしているのかもしれない」と考える余地が生まれる。もしくは、スーパーの列で目の前に並んでいる、大声でわめいている女性は、普段はこんな風ではないのかもしれない。彼女は今、つらい思いをしている最中なのかもしれないと考えることができる。果たしてそれが真実かどうかは重要ではない。とにかく可能性を考えてみることで、自分の現実と同じくらい深い、他人の現実に気づく余地が生まれる。それが、他人が自分の邪魔をする、鈍い存在にしか思えない、自己中心的な「初期設定」と決別するきっかけになるのだ。
    ✎︎______________

    皆がふと立ち止まって一瞬でもこんな思考になれたなら、マルティン・ブーバーの「われ─それ」関係を超越して、自分の外側の存在との遭遇を体験できるだろう。

    翻訳◎
    終盤2〜3割は冗長△

    【オススメの関連本】
    ・『災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』レベッカ・ソルニット (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
    ・『我と汝』マルティン・ブーバー(岩波文庫、講談社学術文庫、みすず書房など)
    ・『ウォールデン 森の生活』ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(岩波文庫、講談社学術文庫、角川文庫など)
    ・『人間の条件』アンナ・アーレント(講談社学術文庫、ちくま学芸文庫など)
    ・『自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実』スティーブ・シルバーマン(講談社ブルーバックス)

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    逃避するのではなく、その場に留まるというのがミソだなと思いました。その感覚はなんとなくわかる。大企業に属しながら、資本主義に違和感を持ち続けて小さな抵抗を続けるとか。
    文章自体もロジカルというより、散文的な印象で読みづらい部分もあるが、その文章自体が彼女を表している感じ。SNSに違和感あるけど、完全に離れる仙人的な生活は違うよなって思う人には特におすすめ

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    注意経済にからめとられないための指南書ではあるがハウツー本でない本書。一度読んだだけでも自分の思考や行動に影響を与える力を秘めているが、自分自身の立場や居住地が変わったタイミングで再読すれば、また新たな知見を得られそうで楽しみです。

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    1日8時間労働が当たり前になったように、何もしないことを当たり前にしていくために、できることを少しずつやっていく

    0
    2024年11月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単なる革命論、コミュニズムにとどまらない、極めて論理的な内省の末に書き上げられた傑作。

    何もしないこと、外界との関わりを断つことに持続性がないこと、外界と交わりながら拒絶する構造、I-itからI-you(attention、描出)、空間を作ること

    この論理構造を内面化していくことが、自分の精神の王国を築くことなのだろう。再読必至。

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    教育者でもあるアーティストによる思索。内包されるキーワードは多いが、とくに注意経済が主軸になっている。ただ「何もしない」のはあくまで注意経済に対してであり、その渦に飲み込まれないための対策は、結構いろいろされていると思う。バードウォッチングをしたり、周囲や自然に目を向けて観察したり。不確かな注目や関心に感化されず、自身が主体的に判断するための五感を養っているようにも感じた。

    0
    2026年09月28日

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