果てしなき輝きの果てに

果てしなき輝きの果てに

2,420円 (税込)

12pt

薬物蔓延で荒廃するケンジントンのパトロール警官ミッキーは線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。妹のケイシーだろうか? かつて厳しい祖母の下で支えあって生きてきた姉妹。今は何年も話さず、売春の客引きや麻薬取引をする妹に姉が手錠をかけるくらいが接点だ。だがしばらく路上にケイシーの姿はない。遺体は彼女ではなかったが絞殺痕があり、さらに似たような事件が相次ぐ。ミッキーは憑かれたように犯人と妹を探すが……姉妹の絆と孤独を抉る、アメリカの今を映した新しい警察小説。

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果てしなき輝きの果てに のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年10月13日

    ドラッグ、セックス、腐敗警察という語りつくされた感のあるミステリの題材ではある。けれども、古都フィラデルフィアの荒凉たる街をパトロールする毎日を過ごし、自身の苦悩を抱え込みながらシングルマザーとして幼い息子を育てている主人公の懸命な努力がつぶさに描かれている。過保護なまでの育児の裏の真実が徐々に明か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月13日

     暗い話は苦手だという方にとっては、本書は忍耐を強いられる物語である。そもそもこの作家にとってはミステリーが初チャレンジだそうだ。これまで数作の私小説的な、あるいは社会問題をテーマにしたヒューマンな作品で評価されているようだし、ミュージシャンであり、大学の先生でもあるらしい。多くの顔を持つ作家の初の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月25日

    妹を探すパトロール警官のミッキー。薬物、売春が当たり前のようにあるなかで小さな手がかりから追う。そのなかで見えてくる問題。薬物、貧困、犯罪。そこで生活すること、子供を持つこと。社会問題を見せつつ物語は進む。姉妹の関係性や複雑な感情、子育てや家族のこと。生きていかなきゃいけない孤独とともにあるわずかな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月20日

    全米の平均数値以上の犯罪率を持つフィラデルフィア。婦人警官ミッキーの語りで広がって行く家族絵図・・とりわけ実妹ケイシーとの軋轢~生い立ちから現在までの語りと状況が軸となり7割ほどが進んでいく。
    酷似の内容の繰り返しは過去と現在をない交ぜにしており、泡立ち、潰れて又 泡がというエピソードは正直倦んでく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月08日

    複雑な家庭環境で育ち、自らもシングルマザーであるフィラデルフィアの女性パトロール警官ミッキー。ドラッグ中毒の妹探しと連続女性絞殺事件を追うのだが…。パトロール手順とか捜査方法とかがwireや BOSCHで見たのと全然違うぞっていう違和感があり、本当に危なっかしく、なおかつ心配した通りの最悪の状況に陥...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月12日

    感情のプラスマイナスで言うと、ずっとマイナス側の感情で読んでいて辛いんだけど、ありがちな展開から微妙に逸れたストーリー展開に、次第にページをめくる手が止まらなくなった。

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    Posted by ブクログ 2020年12月28日

    ”本の雑誌”年間ランキングから。”ザリガニの~”と双璧をなす、的な批評がなされていたから、同作を楽しんだ身としては、こちらも是非ということで。結果、個人的には”ザリガニ”の方が好きでした。動的要素は本作の方が大きくて、エンタメ的盛り上がりはこちらが勝るんだけど、独創性とか結末の意外性はザリに軍配。も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月27日

    フィラデルフィアを舞台に女性巡査が主役の警察小説。TVドラマの「コールドケース」と同じ街。短く的を得た文体。リアルな表現。まさに映像の世界まんまの描写で1ページ目で夢中になった。売春に、ドラッグ、救いようのない街で幼い子を抱え音信不通の妹を探す主人公。ミスリードのあらしあらしで、ミステリーは思わぬ方...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

    貧困、麻薬、シングルマザー、失踪が大きな流れ。
    警官が犯人である連続殺人はミステリーである本書の主要では無い。
    悲しみと後悔、可能性を秘めた小さな救いがこの本の全体に流れている。
    楽しめたが貧困描写に量を当て過ぎてだらけてしまう。

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    Posted by ブクログ 2020年11月12日

    現地を知らない私には、ちょっと読みにくかったかなあ。
    最近のアメリカの小説の特徴なのか、物語の流れにあまり関係しない場面の細かな描写が多いように感じました。現地の様子を良く知っているアメリカの人たちには、物語のディテールがより味わえるのではないかとは思うのですが、そこまでアメリカを知らない身には上手...続きを読む

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