【感想・ネタバレ】不揃いな家族のレビュー

アンパチェット / 竹内要江

米書評サイトでレビュー20万件越えの感動作

1965年、幼いフラニーの洗礼式で彼女の母と警察官の男が恋に落ちたことから、二つの家族は一つになった。二人の母と二人の父、そして六人の子供たちは、それぞれの葛藤を抱えながらも関係を築いてゆく。時に揺らぎ、傷つけあいながらも深く結びつく家族の物語

[ブクログ · ★★★★☆]

登場人物が多くて、最初は関係を追うのがちょっと大変。でも読むほどにそれぞれの視点や過去が分かってきて、どんどん面白くなった。親の不倫がきっかけで家族がバラバラになり、複雑に絡み合う人間関係に「この先どうなるの？」と夢中で読み進めてしまう。子ども時代の痛みがありながらも、最後には血縁を超えた絆が生まれると信じられる物語。原題は “Commonwealth”。読後感も良くて、面白かった！