西尾潤のレビュー一覧
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『愚か者の身分』の続編。
前作のようなハラハラした展開があるのかと思っていたが、マモルの話まではのんびりと時間が過ぎていた。
物足りないと思う反面、やっと手に入れた幸せな時間を大切にしてほしいと思った。
梶谷の話ではしっかりヒヤヒヤとする場面があり、やはり過去からは逃れられないのか‥と。
罪を犯して生きていたことには変わりない。
逃げたからといって、過去は変わらない。
大きな代償を負ったとしても。
でも、それでも、これからは、
半グレ組織には見つからずに
3人とも平凡な人生を送ってほしい。
由衣夏、この人は肝が座っていて、先のことを考えていて、かっこよかったなぁ。
由衣夏がそばにいるから梶 -
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前作は「これから面白くなりそう」というところで終わってしまい、不完全燃焼感があった。
本作はそのアフターストーリーにあたり、前作のその後の展開を知ることができる。登場人物それぞれが自分の人生を生き続けていることが描かれていて、読んでいて安心感があった。
本作は3話構成で、それぞれ主人公が異なるが、前作と同じ登場人物たちの物語が描かれる。
前作では作中で失明するキャラクターがいたが、今作では盲目のキャラクターが複数登場する。
視覚を失っても、他の感覚でものごとを捉え、生きていく強さが印象に残った。
また、登場人物たちが奇妙に交錯していく構成は、読んでいて純粋に面白く、もどかしさがあった。
前 -
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ネタバレ「愚か者の身分」映画→小説→今作「愚か者の疾走」の順で、映画の主人公であるタクヤ、マモル、梶谷3人がその後どうなったのか、ドキドキしながら読みました
まずは、とにかく3人が生きていてくれたことに安堵しました
自分らしく、生きがいや幸福を感じながら日常を過ごす事ができているのは、それぞれが、自分が犯したことにしっかりと向き合い、他者を想い、生きることを諦めなかったからだと思います
裏切るのも人だけど、救ってくれるのもまた人だということを強く感じ、出会った人との縁がどんどん繋がっていく様子にじんわりと心が温まりました
梶谷の腹の括り方がかっこいいです
タクヤとマモルの未来を思わせてくれる終わり方 -
無料版購入済み
犯罪者集団の話
足許を見られて犯罪の手先にされている若い男女が出てきます。戸籍等を買うのが仕事のようで、複数のスマートフォンを駆使して複数の人間としてやり取りしているようです。
ただ敵味方の区別等もこれだけでは分かりにくいし、あまり感情移入できるような出来栄えではありませんでした。 -
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「マルチの子」が面白かったので、同じ作者ということで読んでみました。
70歳過ぎても高速道路のPAとかSAとかで働かなければならない現実。
老親の介護で離職したあげくの車中泊生活。暗澹たる貧困の状況が淡々と、当たり前のように描かれていく。お先真っ暗なのに、当事者は妙に明るいんですな。
なんも考えてないから。
考えてもしょうがないから。
なんでこうなったん??って、にこ的に思うんですけど、こういう人たちって
絶望的に金融リテラシーが低い。お金好きなくせに、必要なくせに知ろうとしない。
こうならないよう、気をつけようっと。
国が悪いとか、行政がーーとか以前の問題っすよ。
話としては、にこの好 -
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高齢者ばかりがパートで働く坂田PA。主人公の梨元ちとせもここで働いている。先のことを考えずに生きてきたツケで、年金も医療保険も貯金(少しだけある)もない彼女は、働き続けるしかない。
……という導入部はまるで原田ひ香さんの作品のようだが、この先の展開はまるで違う(当たり前だが)。不特定多数の人が集まるPAなのに、一般道からも入れる特殊な構造から、ある種の人達が居座ることになってしまう。そのことから生まれた悲劇が雪だるま式に膨れ上がりやがて……。
面白かったのだけど、無年金者の設定にはあまり意味がなかったような? なのにタイトルにデカデカ(というわけではないが)と入っているのは羊頭狗肉かな。