西尾潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『愚か者の身分』の続編。
前作のようなハラハラした展開があるのかと思っていたが、マモルの話まではのんびりと時間が過ぎていた。
物足りないと思う反面、やっと手に入れた幸せな時間を大切にしてほしいと思った。
梶谷の話ではしっかりヒヤヒヤとする場面があり、やはり過去からは逃れられないのか‥と。
罪を犯して生きていたことには変わりない。
逃げたからといって、過去は変わらない。
大きな代償を負ったとしても。
でも、それでも、これからは、
半グレ組織には見つからずに
3人とも平凡な人生を送ってほしい。
由衣夏、この人は肝が座っていて、先のことを考えていて、かっこよかったなぁ。
由衣夏がそばにいるから梶谷とタクヤはきっと大丈夫だ。
それと同様に梶谷がいるから大丈夫。
梶谷はきっと皆を守ってくれる。
そして、マモル。
マモルとタクヤはきっと再会できるのだろう。
そのことを想像しただけで涙が出てきた。
2026.1.15(木) -
Posted by ブクログ
前作は「これから面白くなりそう」というところで終わってしまい、不完全燃焼感があった。
本作はそのアフターストーリーにあたり、前作のその後の展開を知ることができる。登場人物それぞれが自分の人生を生き続けていることが描かれていて、読んでいて安心感があった。
本作は3話構成で、それぞれ主人公が異なるが、前作と同じ登場人物たちの物語が描かれる。
前作では作中で失明するキャラクターがいたが、今作では盲目のキャラクターが複数登場する。
視覚を失っても、他の感覚でものごとを捉え、生きていく強さが印象に残った。
また、登場人物たちが奇妙に交錯していく構成は、読んでいて純粋に面白く、もどかしさがあった。
前作同様、「貧困層が戸籍を売る」という重いテーマが軸になっているため、重厚なストーリーを期待していたが、本作もページ数がかなり短く、会話主体で物語が進む。そのため全体としてテンポがよく、2時間程度でサクッと読める一冊になっている。
腰を据えた長編というより、短編・ショートストーリーを求めている人向けの作品と感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「愚か者の身分」映画→小説→今作「愚か者の疾走」の順で、映画の主人公であるタクヤ、マモル、梶谷3人がその後どうなったのか、ドキドキしながら読みました
まずは、とにかく3人が生きていてくれたことに安堵しました
自分らしく、生きがいや幸福を感じながら日常を過ごす事ができているのは、それぞれが、自分が犯したことにしっかりと向き合い、他者を想い、生きることを諦めなかったからだと思います
裏切るのも人だけど、救ってくれるのもまた人だということを強く感じ、出会った人との縁がどんどん繋がっていく様子にじんわりと心が温まりました
梶谷の腹の括り方がかっこいいです
タクヤとマモルの未来を思わせてくれる終わり方で、“その瞬間”の光景を考えずにはいられません
どうかこの穏やかな日常が、末永く続いてほしいです
山田先生の件にはゾッとしました
そして、希沙良ちゃんにもどうか救いがありますようにと願っています -
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犯罪者集団の話
足許を見られて犯罪の手先にされている若い男女が出てきます。戸籍等を買うのが仕事のようで、複数のスマートフォンを駆使して複数の人間としてやり取りしているようです。
ただ敵味方の区別等もこれだけでは分かりにくいし、あまり感情移入できるような出来栄えではありませんでした。 -
Posted by ブクログ
「マルチの子」が面白かったので、同じ作者ということで読んでみました。
70歳過ぎても高速道路のPAとかSAとかで働かなければならない現実。
老親の介護で離職したあげくの車中泊生活。暗澹たる貧困の状況が淡々と、当たり前のように描かれていく。お先真っ暗なのに、当事者は妙に明るいんですな。
なんも考えてないから。
考えてもしょうがないから。
なんでこうなったん??って、にこ的に思うんですけど、こういう人たちって
絶望的に金融リテラシーが低い。お金好きなくせに、必要なくせに知ろうとしない。
こうならないよう、気をつけようっと。
国が悪いとか、行政がーーとか以前の問題っすよ。
話としては、にこの好きな身元のっとり系な側面もあったのですが
登場人物たちの頭の悪さに辟易してムリでした。