無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
朝日新聞、日本経済新聞、週刊文春など多数のメディアで紹介され、
第四回細谷正充賞を受賞した話題の書、待望の文庫化!
有識者が大推薦!
「大切な人をマルチ商法から守るために、ぜひ手に取ってほしい一冊」
今泉将史(消費者問題に詳しい弁護士)
「なぜマルチにはまり、堕ちていくのか。その秘密がわかった」
島田裕巳(宗教学者)
著者の壮絶な実体験をもとにした「超リアル」サスペンス!
バイト先の掲示板で見つけた奇妙な貼り紙。
「磁力と健康セミナー・無料開催」
それは地獄への扉だった――。
認めてほしい。ただその一心で始めただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのか。
マルチ商法にはまった女性の“乱高下人生”をリアルに描いたノンストップサスペンス!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
高校卒業後に就職した会社で職場いじめに遭い、わずか1年で退職した真瑠子は、バイト先で知り合った男に誘われ、高級磁気マットレスを扱うネットワークビジネスの世界に飛び込む。姉と比べられて育った彼女にとって、そこは初めて自分が認められる場所だった。
最大の読みどころは、著者自身の実体験に基づく内側からの描写である。著者は20歳のときにマルチ商法にはまり、巨額の借金を抱えた経験を持つ。勧誘する側にも勧誘される側にも「認められたい」という切実な思いがあり、その心理が当事者の目線で描かれる。外から眺める批判では届かない説得力がある。
読んでいるうちに、読者もいつの間にかその世界に引き込まれていく。セミナーの高揚感や仲間との一体感が生々しく、「自分なら絶対に騙されない」という自信が揺らぐ。そのリアルさこそ、本作が現代の社会問題を見事に描き切っている証だと言えるだろう。
Posted by ブクログ
興味本意で読み始めた。
そして自分の反応に驚いた。
なるほど、「ネットワークビジネス」というビジネスのあり方は(自分は絶対にやらないけれど)とても合理的かもしれない…。
会社の平社員として目的意識も見いだせぬままに営業ノルマに泣かされる苦悩よりは、やる気がなければ売らなくてもいいし、やる気があれば育てた上司も含めてみんなで利益を得る、というシステムの方がよほど血が通っていたりもするのではないか。売っている商品そのもので人を深く傷つけている訳でもないし、この仕事にやりがいを見出す人が世の中のどこかにいてもいいんじゃないか?と。
で、読み進めていくうちにゆっくりとゆっくりと、そんな思いを一度でも抱いた自分が馬鹿だったと舌を巻く結果になった。うーん、なるほど、これはたしかに底なし沼だ。
風俗斡旋やドラッグなど、アンダーグラウンドな世界との繋がりを持つ様になったマルコがはたと気づいた時のセリフが、マルチ商法の本質的な恐ろしさを言い得ていた。(詳細は忘れたけど)人の繋がりがビジネスを動かしていくということは、どんな人間と繋がっていくかが全てであり、それをコントロールすることはできない云々…。
嘘が得意で都合の悪いことをすぐに忘れるマルコを好きになることは最後までできなかったけど、それでも最後まで同情、共感、応援させながら読ませてしまう作者の手腕がすごい。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、マルチ商法に関わった女性、真留子(まるこ)がマルチ商法にのめり込み、転落するまでを描いた小説です。
かなりリアルにマルチ商法の恐ろしさを伝えている点ではとても勉強になったし、沢山の方に読んでもらいたい一冊ですが、読後感はあまり良くありません。
ある意味、マルチ商法にはビジネスで必要なチームワーク、教育システム、承認欲求などでメンバーを動かしたり、成長に繋げるためのノウハウが詰まっています。でも、実際にマルチ商法で成功するには、不当に高額な商品を知人に売りつけたり、親戚に売りつけたりするだけでなく、ノルマ達成のために自爆営業を行うなど、かなりリスクの高いビジネスになるんだなということがよく分かります。ここで出てくる主人公も自爆営業のために借金を重ねていて、結局全然稼ぎになっていないのですが、ギャンブルと同じように、借金した分をなんとかしてマルチで回収しようという実態が描かれています。
主人公の真留子はそんな中でも疲弊しながらもなんとかランクを上げ、昇格していくが、それもずっとは続きません。借金がかさんでも、保証人がいるため、自己破産もできず、だんだんと周囲には詐欺集団、暴力団など違法な集団と関わるようになるという後半の転落ぶりはリアルで、恐怖でしかなかったです。
そして、主人公の気持ちは理解しつつも、物語を読む側は客観的に観察してしまうので、あーあーあー、そんなことしたらダメだ・・・と思いながら読んでいました。
最後は真留子自身も詐欺に加担することとなり、被害者でありながら加害者の立場になってしまうのですが、本人が罪悪感を全く持たない、自分が悪いとしっかりと認識できない人なんだな〜と感じる箇所がいくつもあり、なんか救いようのない一面を感じてしまいました。
物語としては面白く、マルチ商法を知らなかった僕としては学びも多い一冊でしたが、なんか、優しい気持ちにさせてくれるような甘々な一冊を口直しに読みたくなりました(笑)
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