あらすじ
朝日新聞、日本経済新聞、週刊文春など多数のメディアで紹介され、
第四回細谷正充賞を受賞した話題の書、待望の文庫化!
有識者が大推薦!
「大切な人をマルチ商法から守るために、ぜひ手に取ってほしい一冊」
今泉将史(消費者問題に詳しい弁護士)
「なぜマルチにはまり、堕ちていくのか。その秘密がわかった」
島田裕巳(宗教学者)
著者の壮絶な実体験をもとにした「超リアル」サスペンス!
バイト先の掲示板で見つけた奇妙な貼り紙。
「磁力と健康セミナー・無料開催」
それは地獄への扉だった――。
認めてほしい。ただその一心で始めただけなのに、どうしてこんなことになってしまったのか。
マルチ商法にはまった女性の“乱高下人生”をリアルに描いたノンストップサスペンス!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こわい。こういう世界があるのか。この本を読んで現状が分かっていれば、うまい話には罠があることに警戒できるが、知らないと飛びついてしまう人も多いかもしれない。読んでよかった。
Posted by ブクログ
軽い気持ちで読み始めたけど、めちゃくちゃ惹き込まれた。誰もが1度は何らかの形でマルチ商法に関わったことあるんじゃないかな?そういう意味ではとても身近だけど遠い世界って感じの作品でした。まるこが客観的に見ると絶対ダメな方ばっかり選択してしまうことにヤキモキしながら、堕ちるところまで堕ちてバッドエンドか…と思いきやエピローグで少し持ち直してて安心したのもつかの間ただの被害者ではなかったことがわかり、最後まで裏切られた。あとがきまで含めて読み応え抜群でした。
Posted by ブクログ
人物描写、背景が巧妙でリアルすぎて、嫌悪感から読み進められなかった…すごい……
主人公が悪意なく、生き甲斐と善意からマルチビジネスに没頭していくところが気持ち悪い
終盤でライバルの女から、「無意識的に自分の都合の良いように記憶を塗り替えて、嘘を本当のことに思い込んで語る根っからの嘘つき」呼ばわりされているシーンで主人公の気持ちさを的確に言語化してくれたので気が済んだ。
Posted by ブクログ
なぜマルチにハマるのかというものが主人公の心情とともにわかりやすく描かれていると感じた。
マルチの世界は自分に縁のないものだと思っていたが、繋がる人によってきっかけさえあればどんどん沼にハマっていく可能性もあるのではないかと思った。
とにかくリアルに感じるし、大阪の地名もたくさん出てくるためイメージがしやすかった。
物語がエンディングかなと感じたところからの伏線もとても良かった。最初のページに戻りました。
Posted by ブクログ
実際にマルチにハマった経験のある作者による
マルチにハマっていく女、マルチの子の話。
(推しの子みたいwwww
読みやすいし、やたらリアル。
それは作者の実際の経験を織り交ぜているからだと思う。
漫画を読むかのような感覚で読める。
Posted by ブクログ
マルチは思ったより身近にあって尚且つ日常に紛れているんだなと思った。内容がスラスラと入ってきて、作者の実体験を元に書いたとあってリアルすぎた。心理学や経済学などを上手く使って会話し、他人の欲にするりと入って、こっちの世界に引きずり込む。だからこそ、人は簡単に騙されるし騙しやすい生き物なんだと思った。
Posted by ブクログ
最初の方はマルチなんて興味ないしやりたくないって思ってたのに最後の方はどんどんやりたくなってる自分がいた
私はあとがきに書いてある通りの人間だった
Posted by ブクログ
サクサクと読めてしまった。自己肯定感が低いことで自分を犠牲にして誰かのためにと動いてしまう。いいようで悪い循環が生まれる。まずは自分を大切にすることで、被害は少なくなっていくのかなと。
Posted by ブクログ
とても面白かった。
もともとマルチの仕組みをあまり理解していなかったが、読み終わる頃には裏側まで理解できたように感じた。本を読んでみると、マルチで得をしている人というのは、本当のトップ数人だけであるように感じた。仕組み自体は犯罪性のあるものではないが、のめり込みすぎると人生が狂わされるのだと思った。
筆者が実際にマルチをしていた過去もあったようで、内容は実情を捉えたものになっていた。そのリアリティだけでなく、小説としての伏線回収が気持ちよく繰り広げられており、大変面白い内容だった。
Posted by ブクログ
著者が実際の体験に基づいて書いており、マルチのリアルな手法が知れる。
構造的には一部の人しか儲からない古典的なビジネスモデルにもかかわらず、今でもこれだけ普及してしまっているのには、承認欲求などお金とは別の魅力があるからなのかもしれない。
Posted by ブクログ
マルチをやってる人から何回かお誘いを受けたり、カフェなどでそういう話が聞こえてきたりと、身近っちゃー身近なネットワークビジネス。とても面白く読めました。
ラストの展開も好きでした。
Posted by ブクログ
面白かった.主人公まるこの弱さ,人間臭さに,かなり共感してしまった.そして,自分が教えている行動経済学の視点からも,納得!と思わせられた点がいくつもあった.あとがきを読んで,著者の実体験に基づいた話と知り,なるほど,どうりでこの洞察力優れた心理!
Posted by ブクログ
マルチにハマりやすい人の特徴が、生々しく描かれた作品。こんなリスクを背負って、なぜ手を出すんだろうか?と理解できなかったが、主人公の目線から追体験することで、なんとなく分かった気がする。物語のテンポは良く、楽しくマルチについて勉強できた。
Posted by ブクログ
一気読みでした。
新規セミナー、新規勧誘のシーンでは、35年前の日々を思い出しました。
アムウェイ全盛のなか、バブルスター、エリナといったMLMの話を聞いた事を思い出しました。
バブルスターは高額で貧乏学生には荷が重く購入すらしませんでしたが、エリナはちょっとやりましたが、学生時代の先輩との同級生の言葉で、のめり込むことはありませんでした。
そして、15年後ネットワークの沼にハマった友人が「俺が払うから名前だけ貸して」と言ってきた時の事が頭の中で何度も何度も蘇ってきました。
今もなお、町のカフェで勧誘を受けている人をみますし、副業でニュースキンを紹介している方(本業仲間)もいますが、わたしがこの種のビジネスに入り込むことはないなぁと思いました。
Posted by ブクログ
こんなどっぷりマルチ商法の本は初めて。
多分、だいぶ真実なんだな。
やっぱ下は儲からないんだなと思う。
良かったわたし、こういう商売に関わりがなくて。と思った。
すごい世界だなー、面白かった。
Posted by ブクログ
読みやすくてすぐ読み終わった。マルチだとわかっているけどもう引き返せない、家族にだけは知られたくない、、という主人公の心理がよくわかる。そこをついてくるんだろうけど。面白かった。こんなんマルチってわかるやん、、って思いながら読んでたが、マルチにハマりやすい人の特徴全てに自分が当てはまってて笑った。
Posted by ブクログ
マルチの仕組みがよくわかる。一旦入り込んだら引けない世界であることもわかる。
著者は最後に書いているマルチにはまりやすい人の特徴は「自分に満足できてない人」 「勉強熱心な人 」「自己評価の低い人」若者がはまりやすい事がよくわかる。
Posted by ブクログ
恐るべしマルチ商法。世の中そんな上手い話があるわけないじゃん、というところに尽きる。マルコの幸せを祈るよ。最後にある作者のあとがきを読むと、ホントに怖いと思うし、自分も含めて誰でもハマるリスクがありそうに感じる。
Posted by ブクログ
マルチにハマり、マルチの中でしか生きられない、そしてそれを悪とは感じない女性の話。
承認欲求、競争心、高揚感や一体感、人間がアドレナリンをたくさん感じるであろうシーンがたくさん。
まあ、そうなるわな。という結末ではあるけど、マルチを知らない世代が知るにはとても分かりやすいと感じた。
誰かの努力や頑張りの上にしか成り立たない自分の成功なんてない。
「そんなんで儲けられるなら、世の中みんなお金持ちやわ!」が私の答えかな!
Posted by ブクログ
承認欲求という言葉が台頭してきたのはいつ頃からだろうか
喫茶店に行くとパンフレットを広げる人たちが目につく。夢中に話す人たちはMLMという中毒性のあるビジネスの虜になっていたのだとわかった。仲間や、誰かと一緒に、夢を掴む、幸せなどの単語、高揚感や連帯感はこのビジネスのキーワードなのだと感じた。これだけのエネルギーを違うことに活かせばられれば別の輝きがあったのではないかと思わざるを得ない。
Posted by ブクログ
マルチ商法にハマる20代女性を主人公に、承認欲求や自己顕示欲を埋めながら借金を膨らませていくプロセスを描いている作品。自爆営業や名義貸しによってローンが増えていき、気づけば数百万円もの借金を背負わされている。手もとに残されたのは効果の定かではない健康器具やサプリメントなど、正価の何倍もの値段で取引される怪しい商品である。
鹿水真瑠子は新卒で入った職場に馴染めず、辞めてバイトで食いつなぐ毎日だった。友達も少なく張り合いのない生活を送る中で、バイト先で目にした「磁力と健康セミナー・無料開催」に参加することでその人生が転落し始める。高額なマットレスを購入し、それを紹介しながら下部組織を拡大していくことでゴールドやらプラチナやらの肩書を得ていく。
その実態としてはポンジスキームであり、真瑠子自身も入ってくる紹介料をローンの返済に回すといった自転車操業でなんとか遣り繰りする始末。親玉に当たる人物がどんどん新しい商品で目先を変えながら、下部組織を養分として優雅な暮らしを演出しているのもアルアルな感じだった。
Posted by ブクログ
露悪的が過ぎるかなー。こういう小説にはありがちだけどね。ただ、エンタメ本としては面白かった。マルチを題材にした本ならNetflixで話題になった『地面士たち』の原作者、新庄耕の著した『ニューカルマ』の方が面白いし文学性も高かったな。読むならそちらをオススメ
Posted by ブクログ
長い、、
よく知らない世界の話だったので勉強になった。
結局マルチって?とは思うけど。
現実にこういう世界で成功してる人もいるってことだよねえ‥?
竹田が来なかったのはなぜなんだろう。